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更新日:2023年11月8日

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知事記者会見(2023年11月8日(水曜日))

【発表項目】

1.コベルコ神戸スティーラーズとの包括連携協定締結~フランスW杯の感動と興奮を兵庫のラグビー熱へつなぐ~(PDF:773KB)

2.阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレード 兵庫会場 ハートフルエリアの設定(PDF:640KB)

 

 

動画

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知事記者会見内容

知事:

1番目は「コベルコ神戸スティーラーズとの包括連携協定締結」です。

59年ぶりの日本シリーズ「関西対決」で、阪神タイガースが優勝し、38年ぶり2度目の日本一で関西全体が盛り上がりました。

Jリーグでは、ヴィッセル神戸が現在首位に立っており、県内のスポーツチームが非常に躍進しています。

先日のラグビーワールドカップでは、日本代表が惜しくも予選敗退しましたが大変盛り上がりました。12月9日に開幕するジャパンラグビー・リーグワンでもコベルコ神戸スティーラーズにも躍進してほしいと思います。

そのような中、コベルコ神戸スティーラーズとの包括連携協定を締結します。

連携協定の内容は、ラグビーを通じたスポーツ振興として、子どもたちがスポーツに触れる機会を創出するため、子どもたちのラグビー教室や試合観戦招待企画等を連携して実施していきます。

産学官の連携による地域創生、阪神・淡路大震災の被害から復活したチームの経験を活かし、震災の教訓を風化させず、ともに継承し発信していきたいと考えています。アスリートによる食の大切さも発信していきます。

スポーツチームとの包括連携協定は、去年の8月に締結した神戸ストークス、今年の4月に締結したヴィッセル神戸に次いで3チーム目です。

日本を代表するラグビーチームとの包括連携協定の締結式は、11月9日15時10分から灘浜グラウンド・スティーラーズ記念館で行います。

コベルコ神戸スティーラーズからは株式会社神戸製鋼の永良副社長、日本代表の具智元選手、サウマキ・アマナキ選手、李承信選手、山中亮平選手にも駆けつけてもらいます。

12月9日にジャパンラグビー・リーグワンの新シーズンが開幕します。ワールドカップを踏まえて盛り上がることは間違いありません。

先日の神戸ストークスの試合でも、多くの子どもたちを含めたかなりのファンが観戦に来ており、ファンが増えていると感じたので、兵庫のラグビーがさらに盛り上がり、地域活性化に繋がることを期待しています。

 

2番目は「優勝記念パレード(兵庫会場)ハートフルエリア」です。

59年ぶりの関西対決だった今回の日本シリーズは、第7戦まで毎試合、ワンシーンが見逃せない、白熱した戦いが続きました。

改めて阪神タイガースとオリックスバファローズの健闘を心から讃えたいと感じています。

その両チームの優勝を讃えるため、11月23日にパレードを三宮で実施します。

昨日、交通規制の説明をしていますが、本日は兵庫会場のハートフルエリアの詳細を説明します。

パレードに来場した皆さんが安全で安心して観戦できるように、メリケンパークのパレード会場に、体が不自由な人、お子さん連れの人が安心してゆとりを持って観覧できるように、優先エリアとして「ハートフルエリア」を設定します。

具体的には二つあります。一つ目が、バリアフリーゾーンです。車椅子使用者など身体が不自由な人、介助が必要な人に最大で500名のスペースを用意します。

二つ目がキッズゾーンです。ベビーカーに乗っているようなお子さん連れの人も、ぜひパレードに行きたいという人がたくさんいると思います。キッズゾーンを設置し、保護者に随伴してもらう形とします。最大で1万2000人のスペースを用意しました。

バリアフリーゾーンとキッズゾーン両方を用意し、安全安心にゆっくりと観覧できるようにしたいと考えています。

事前申し込みはせずに、先着順です。

公共交通機関を利用して来てもらい、JR神戸駅や元町駅などから会場まではスタッフが案内をします。

収容人数は、他のケースも勘案し、ある程度余裕を持って設定しているので、予約制とはせず先着順としたいと考えています。

資料のとおり、一番選手が見やすいところにバリアフリーゾーンを設定します。キッズゾーンは、基本的には小さいお子さんですので、道に飛び出すことがないように、保護者が、例えば2人の子どもがいた場合には、1人付いてもらうことを想定しています。

お父さん、お母さんと一緒に来たケースもあると思いますが、その場合はどちらかの保護者が付き添いし、付き添いではない保護者は、一般ゾーンで見てもらいます。大人が多くなると子どもたちが見えなくなるので、できるだけ子どもファーストと考えています。

11月23日は、安全安心な優勝パレードを県民の皆さんとともに成功させたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。

もう一つ、クラウドファンディングのお願いになります。

現時点で5000万円の寄付が集まっています。改めて、寄付に賛同いただいた方にお礼を申し上げます。

目標金額は5億円という設定で、もうひと踏ん張りしなければならないところなので、改めて、クラウドファンディングへの協力をお願いします。

警備など、いろいろな経費がかかるため、クラウドファンディングと企業の協賛金を合わせて、何とか所要経費を確保する方向で鋭意努力をしていますが、クラウドファンディングで、皆さんの協力が必要です。引き続き、よろしくお願いします。

マスコミの皆さんにも、すでにいろいろPRしてもらっていますが、さらなるPRへの協力をお願いしたいと考えています。よろしくお願いします。

 

私からは以上です。

 

質疑応答

記者:

優勝記念パレードのハートフルエリアは、ゆとりを持って観覧できるとのことですが、座ったりすることができるのでしょうか。

 

知事:

椅子などを用意することはありませんが、座ってもらえるスペースはあります。

 

記者:

ハートフルエリアは、大阪会場でも同じように設置されるのでしょうか。

 

知事:

兵庫会場独自のものです。

最近、プレミアム芸術デーでも、ハートフル・ファストトラックなど子どもが見やすい環境づくりをしています。

今回も小さなお子さんや障害者などが安心して見やすい環境を作りたいという思いで設定しました。

 

記者:

2003年の優勝パレードの際は、ハートフルエリアはなかったですか。

 

知事:

設定していません。

 

記者:

コベルコ神戸スティーラーズとの包括連携協定締結で、具体的に動き出しそうなプロジェクトがあれば教えてください。

 

知事:

「ラグビーを通じたスポーツ振興」です。無料観戦プロジェクトは、どのように進めるか調整しています。

元々人気のあるチームなので、どの程度の人数を招待できるか調整しなければなりませんが、できるところから一つずつ取り組んでいきたいと思っています。

また、「大震災の教訓を風化させない」では、2年後の2025年が阪神・淡路大震災から30年の節目なので、ぜひ連携してやっていきたいと思っています。

 

記者:

コベルコ神戸スティーラーズとの包括連携協定は、神戸ストークスやヴィッセル神戸の2チームと既に協定を結んでおり、今回で3チーム目になります。

今回、コベルコ神戸スティーラーズとの連携で期待することや他の2チームとの違いがあれば教えてください。

 

知事:

「大震災の教訓を風化させない」ことです。阪神・淡路大震災の経験を後世に伝えていくことが大事なポイントだと思っています。

繰り返しになりますが、2025年は震災から30年の節目となります。30年経過すると急激に震災の風化が進むと一般的に言われており、連携することで震災の教訓を継承・発信することができると思います。

震災当時、神戸製鋼所も被災しましたが、スポーツを通じて震災からの復興に大きな力を発揮しています。

今一度、スポーツの力を借りることが一番大きなポイントだと思います。

 

記者:

震災の教訓を風化させないことは、神戸ストークスやヴィッセル神戸では掲げていないのですか。今回が初めてですか。

 

知事:

初めてになります。

震災では、神戸製鋼所の第3高炉が緊急停止しましたが、2ヶ月半で再開したことがシンボルになっています。

コベルコ神戸スティーラーズのユニフォームには、阪神・淡路大震災で被災した第3高炉が描かれています。

 

記者:

ハートフルエリアの設置は、例えば、障害者から設置の要望があったなど、設定した思いを教えてください。また、呼びかけたいことがあれば教えてください。

 

知事:

私が発案しました。

小さなお子さんも、今回、野球を見て、非常に興奮したと思います。

また、優勝パレードを一緒に分かち合いたい思いを持っている障害者もたくさんいると思います。

しかし、多くの人が訪れ、大変混雑する中、小さなお子さんや障害者がパレードを見るのは、安全面から少し怖いと感じるのではと思いました。

最初からそのような立場の人こそ、より安全安心にゆっくりと見ることができるスペースを確保すべきだと強く思っていたので、ハートフルエリアを設定しました。

本日も、三木市のブルボンビーンズドームでパラアスリート交流会があり、上地結衣さんと一緒にパラスポーツの体験会に行ってきました。

体験会には特別支援学校のお子さんも多く来ており、彼ら彼女らがスポーツの体験をしている姿を見ると、障害者や体が不自由な人にとっても、スポーツ選手やスポーツに触れる機会、そして、パレード会場に行くことにより、本人たちにとって笑顔が溢れ、気分転換ができるなど、前向きな気持ちになれる大切な機会だと思います。

ハートフルエリアを設定し、より安全に見やすい環境を作りたいと思います。

 

記者:

障害者やお子さんのいる保護者に呼びかけることは何かありますか。

 

知事:

阪神とオリックスのパレードを開催します。

大変多くの人が来場することが見込まれるので、パレードに行くことを躊躇している人もいるかもしれませんが、観覧できるスペースを用意していますので、安心してお越しください。

 

記者:

ハートフルエリアは、事前申し込みではなく先着順となっています。

パレードは11時と14時から開始です。何時から受付ができるかなど具体的に教えてください。

 

パレード実行委員会:

鉄柵などの設備を設置し終えた頃から入れます。6時半から開始して設置場所によりますが、設置完了まで約3時間かかります。

具体的な時間はありませんが、設置開始から3時間後くらいを想定しています。

 

記者:

パレード告知記事を書くにあたって、何時頃から受け付けできますとは書けないですか。

 

知事:

6時半から設置開始で約3時間かかるので、オフィシャルで具体的に時間を出せるかは確認ですが、9時から10時頃には入れる可能性があると思います。

 

記者:

ハートフルエリアに限らず、一般の観覧者も前日から場所取りをする人が出てくることも想定されますが、そこへの対策は何か考えていますか。

 

知事:

柵を設営するので場所取りはできませんし、オリックスのときは入れ替えをするので、現時点では、想定はしていません。

 

記者:

クラウドファンディングは、現時点で6000万円弱しか集まっていません。

クラウドファンディングと企業の協賛で資金を確保したいとのことですが、各企業に協賛依頼をされている現状の寄付額を分かる範囲で教えてください。

 

知事:

神戸の企業などへ協賛依頼をしています。現時点で、金額や何社から協賛があるかなどはお答えできませんが、目標達成できるように努力しています。

 

記者:

具体的な金額はまだ詰めている段階だと思いますが、中には前向きな回答をいただいている企業もあるのでしょうか。

 

知事:

あります。関経連の松本会長からも企業に声かけをしてもらっており、前向きに考えてもらっている企業は出てきつつあると聞いています。

 

記者:

県民に聞いていると本当に集まるのかなど不安の声があります。11月30日の締め切りまでにクラウドファンディングと企業の協賛で、5億円を達成できるとお考えですか。

 

知事:

クラウドファンディングと協賛金で集めるように、最大限努力しており、何とか達成したいと思っています。

 

記者:

万が一必要経費の5億円が集まらなかった場合、不足のお金はどうされる予定でしょうか。

 

知事:

基本的には今のところ公費は投入しない形で考えており、先ほどと同じ回答になりますが、クラウドファンディングと協賛合わせて5億円集まるように、最大限の努力をしていきます。

 

記者:

11月30日の期限を迎えても足りなかった場合はその時に検討するということでしょうか。

 

知事:

今、経済界と大阪府、兵庫県がかなり一生懸命回っているので、そうならないように頑張っていきたいと思っています。

 

記者:

パレードに関して、大阪では職員はボランティア、兵庫は公務として扱う件ですが、対応が分かれていることの受け止めと、公務にすることのメリット、デメリットなど、何か考えているところがあれば教えてください。

 

知事:

どのように対応していくのかは、それぞれの自治体の判断だと思います。

兵庫県の場合は、神戸市と連携しながらやっていますが、2003年の時も同じように公務で対応しています。

公務でやることによって、休日に出てもらう形になるため、代休が取れることになり、職員の理解も得やすくなると思っています。

安全対策や職員が誘導などをすることになるので、公の職務としてやっていくという位置付けでやるべきだと私は考えています。

 

記者:

先週の会見でも休日出勤に対して手当などは出さないという話でした。

新たに人件費や新しいお金がかからないという認識で、デメリットはないと考えていますか。

 

知事:

安全安心対策を職員が公の仕事として位置づけで行うことが、メリットとしてあると思っています。

代休を取得するため、新たな手当なども発生しない方向で考えています。

 

記者:

パレードの関係で、企業協賛はいつまでに集めるのでしょうか。目処はあるのでしょうか。

 

知事

クラウドファンディングが30日の締切りなので、基本的には11月30日が大きな目処になります。

今、鋭意、回っていますが、経済界の話なので関経連がどのように対応するかもあります。

実行委員会として目処が見えてくればしかるべき段階で言えるかもしれませんが、基本的には、11月30日が一つの目処だと思っています。

 

記者:

企業協賛の場合は、企業が払うメリットは、パレードの広告とかになると思うのですが、協賛金に関してはその日までになるのでしょうか。

 

知事

そうですね。その後でも出してくれる企業があれば良いのですが、補足すると企業の協賛金は、ホームページやパレードの車両、オープニングスペースでロゴや企業名を出すことになります。

企業の協賛金は、11月23日までに一定程度目処を付ける必要があります。

 

記者:

23日より前にいくら集まったのかは出るのでしょうか。

 

知事

鋭意調整中です。

開催日にロゴや企業名が出ます。そこで一定オープンになっていくと思います。

 

記者:

10月10日の定例会見で、事業費で県費は支出しないとの発言があったと思いますが、現時点で当時の考えと変わりはあるのですか。

 

知事

今のところ県費は、投入しない方向で考えています。

 

記者:

方向ではなく、県費は投入しませんとなるのか、現時点では変わっているのか。

最大限努力するとなると、かなり方針が変わっていると思います。

 

知事

変わってはいません。県費の投入は考えていません。

 

記者:

今後もと言うことでよろしいでしょうか。

 

知事

今後もそのように考えています。

 

記者:

そうなると、足りなかった場合はどうなるのでしょうか。

県費を投入しない以外の方法はあるのでしょうか。

 

知事

現時点では、県費の投入はしない方向です。

先ほどの繰り返しになりますが、所要額5億円に向けて、クラウドファンディングを今日もさらなる周知をお願いしています。

それと共に企業の協賛金を一生懸命回っており、それらを積み上げて11月23日、11月30日までに最大限努力し、確保していく状況です。

 

記者:

集まれば良いですし、集まってほしいということが県民の思いだと思います。

質問としては、それが出来なかった場合、県費以外で考えられるものが思いつかないのですが、他に方法があれば教えていただきたいと思います。

 

知事

今の段階では、クラウドファンディングと企業の協賛金を鋭意集めることが軸なので、それ以外の選択肢は、現時点で明言できるものはありません。

最大限努力することで、なんとか資金を集めてパレードを成功に導いていきたいと考えています。

 

記者:

知事として、相当な努力をされており、部局でも努力をされていると思いますが、集まると思いますか。

 

知事

集まると思いますし、集めるように努力をしていきたいと思います。

やはり、数十年ぶりの優勝で神戸、兵庫、関西、日本中が盛り上がったので、それを皆で分かち合うために、個人、企業の方からいろいろなご支援をいただくことを残された期間、しっかりお願いをしていくことでなんとかやっていきたいと考えています。

その思いが通じるように私自身も努力していきたいと思います。

 

記者:

パレードの関係ですが、パレードに県費を出すのがふさわしくない理由をご説明ください。

 

知事

一つの球団に対して、公費を投入することが良いのかどうかというところだと思いますし、これまでパレードに対して公費を出している前例がないなどを踏まえて、今回、現時点では、公費を投入することを検討していない状況です。

 

記者:

過去の他球団のパレードでも公的経費の支出がなかったのですか。

 

知事

そのように認識しています。

2003年の阪神優勝パレードの時も、確か公費を出していないので、過去の事例を含めて、慎重にやっている状況です。

 

記者:

考え方を教えていただきたいのですが、パレードは公務で代休を取らすことで県費は発生しないとのことでしたが、本来、公務で県民に対するサービスを提供する職員が、2球団のパレードを手伝うこと自体が、見方を変えると公金を投入している考えになると思いますが、その辺りの認識はどうお考えですか。

県費が発生しないけれども、県職員のリソースが割かれている事実はあると思います。

 

知事

2003年の時も同様に公務として対応しており、後は、パレードが公共のスペースでイベントをすることになるので、安全対策をして、パレードを成功裏に開催していく意味で、一定の公務として対応していくことが合理的だと判断して対応しています。

 

記者:

その説明だと、公金を投入する理由にも当てはまるのではないですか。整合性が取れないと思ったのですがいかがですか。

 

知事

パレード開催に対する支出は公費として支出しないということです。

パレードを開催するために、いろいろな安全対策をやっていくことが公共上の合理性があると言うことで、今回、職員は公務として対応させていただいているとことでご理解いただきたいと思います。

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