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【発表項目】
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1番目は「令和6年度人手不足問題対策に係る施策展開」です。
県内の中小企業をはじめ地場産業もそうですが、多くの企業で人手不足が大きな課題になっています。
昨年度、「人手不足問題対策会議」を開いて、多様な人材の活躍を促進していくこと、若者・Z世代の県内への就職を促進していくことなどを展開していくことが決まりました。
3つのポイントがあります。
1つ目が、多様な人材の活躍促進です。
柔軟な働き方へのニーズが高まり、人手不足下での潜在的な労働力の確保が必要です。
2つ目が、学費など若者の経済負担の軽減、企業の人材不足、若者や女性に選ばれる企業を広げていくことです。
3つ目が、これからもさらに増えていくと言われている外国人材が安心して暮らしていける社会が必要です。
個別の施策を説明します。
1点目が、「兵庫県公式の単発お仕事探し、マッチングシステムの開設」です。
生産年齢人口の減少で特に観光業など、県内での人手不足が深刻化しています。
一方で、働きたい方も比較的おられて、家庭の事情などにより、短時間の勤務を希望する家庭におられる方、そして定年退職した高齢者など、活躍いただける潜在的な人材はたくさんいます。
多様な人材の確保、そして中小企業の人材確保のモデル事業として、淡路島をモデルとした人材マッチングシステム、「淡路島マッチボックス」を開設したいと考えています。
なぜ、淡路島かと言いますと、令和6年4月現在で、県内の有効求人倍率は兵庫県内全体では1.01倍ですが、淡路島内は1.6倍で、県内で一番高い状況です。
淡路島をモデルにして、県が運営主体となるマッチングシステムを作りたいと考えています。
運営主体は兵庫県、淡路県民局が担います。
委託先は(株)Matchbox Technologies(マッチボックステクノロジーズ)で、新潟県の企業です。関西の都道府県では兵庫県が初めてです。
マッチングの開始はこれから準備をしているので、7月1日からスタートとなります。
事前登録も受付を開始しますので、QRコードからの登録をお願いしたいと考えています。
また、兼業・副業・ギグワーク人材活用セミナーも開催します。
マッチボックスのイメージは、利用者に登録をいただき、「仕事を探す」と「新規会員登録」のアイコンがあり、そこで単発バイト、体験就業などを選択していくことになります。
応募したい企業があれば、サイト内から企業に直接求人をすることができます。
簡単な操作だということなので、多くのマッチングが生まれることを期待しています。
2点目が、「奨学金返済支援事業補助金の申請状況等」です。
今年度、事業内容を拡充した奨学金返済支援制度は、5月末時点で、利用した企業者数が大幅に伸びており、申請企業数でいうと52社で、前年同期比で約6割の増加になっています。申請者数は155人で、これも前年同期比で約倍になっています。
相談件数も増えており、制度に参加したい思いをお持ちの企業がたくさんおられます。
電子申請への対応も、企業のニーズを踏まえてしっかりやっていきたいと考えています。
3点目が、「令和6年度「人手不足問題対策会議」の開催」です。
テーマは2つあります。
1つ目は、人材に選ばれる企業づくりということで、外国人材の就職定着を促すこと、そして、学生の県内就職に向けて、インターンシップなどを増やしていくことが大事です。
2つ目は、兵庫県の未来を担う人材づくりのために、理工系デジタル人材の育成確保をしっかりやっていくことです。
第1回の開催は6月27日に実施したいと考えています。
年度内に4回ほど開催して、来年度の施策に繋げていきたいと考えています。
今後、大阪・関西万博、さらには神戸空港の国際化といった需要が増えていく機会が増えていますので、観光を含めて人手不足による機会損失を防ぐために、この対策をしっかりやっていきたいと考えています。
私からは以上です。
記者:
人手不足問題で、今年度の対策会議の検討テーマになっている外国人の就職定着、学生の県内就職、理工系デジタル人材の育成確保の全部で3つのテーマがあります。
このテーマそれぞれについて知事として現状どのように認識されているか、そして、「こんな風になったら良いな」、「こんなことを目標にしている」といった未来の形についてそれぞれ認識をお聞かせください。
知事:
まず、外国人材の就職定着促進は、今後の県内の成長発展にとって大事なテーマだと思っています。
技能実習の制度がどのように改正していくかもありますし、あとは専門人材、高度人材を含めて、兵庫県内に多くの方々が来ていただきたいという思いがあります。
そのような中で、いろいろな県で、人材の獲得競争になっています。昨年ベトナムに訪問した際に、兵庫県内の企業に勤めていただければ、キャリアプランもしっかりできますし、安全安心に暮らして、働いていただける環境を見える化することが大事だと提言もいただきましたので、この検討会議でそのような企業の認証制度を作っていきたいと考えています。
これにより、兵庫県では、安心して、かつキャリアプランを育んでいけるような、そんな企業がたくさんあることを見える化して、より多くの外国人材の方が、兵庫県を選んでいただけるようにすることが私の方針でもあります。
それから学生の県内就職促進は、これはとても大事なテーマです。
実際、大学の数が大変多いのですが、卒業したら東京などに行かれる方が多いです。
そのような学生さんと話をしますと、一度大都会に出たい思いもある方もいれば、地元に就職したかったが、なかなか思うような企業が見つからなかった方もいます。
県内にはたくさん魅力的な中小企業、地場産業もあるので、そことのマッチングで、インターンシップそれから企業の説明の場をもっと作って、大学生そして場合によっては高校生も高校卒業後に地元定着していただけるような、そんな結びつきを広げていくことが大事だと思っています。
理工系デジタル人材については、特に高校生の段階からしっかりやっていくことが大事だと思います。
理系人材は兵庫県の今後の強みであり、ニーズが高い分野でもあります。地場産業や水素をはじめとする最先端の産業の中で、重要な人材ですので、これを大学生からというより高校生の段階から理系に興味のある方々を育んでいくことが大切です。
例えば、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)がありますが、これの兵庫県版を今年から作っていきます。
理系人材を育む裾野を兵庫県で広げていくことで、人材の育成確保していくことが大きな方向性です。
記者:
近い将来、AIやロボットが人間に代わって働くということと、兵庫県の人手不足ということと、知事として何か関連付けて考えることはありますか。
知事:
AI(人工知能)が、今急速に発展しています。
役所でもそうですが、我々の補助業務を、しっかり担う形になると思います。
一方で、企画立案や手作業でできる部分など人手が大事なところもあるので、そこをしっかり組み合わせてバランスよくやっていくことが大事だと思っています。
今回の文書問題に関して、多くの県民の皆様にご心配をおかけしていること、そして現下の状況になっていることにつきまして、改めてお詫びを申し上げたいと思います。
この間、調査中であることなどから、私自身がこの文書に関する見解を全体的にお伝えする機会がなかったということです。
しかし、今回、議会で百条委員会が設置することになりました。
また、第三者委員会についても準備が進んでいるというところです。
その中で、県民の皆様、そしてメディアの皆様からも、知事自身の見解、思いを述べるべきではないかという多くのご指摘もいただきました。
そして、私自身もそれが本当に大事だということで、本日、文書に対する私の見解を述べさせていただきたいと考えています。
では、項目に沿って述べさせていただきます。
まず、五百旗頭先生のご逝去に関する経緯です。
その中で、「とにかく斎藤氏は井戸嫌い、そして年長者嫌い、文化芸術系が嫌いで有名です」というご指摘がありました。
私自身は井戸前知事とは、選挙戦を通じて厳しく激しく対峙したことは事実であります。
ただ、井戸先輩は総務省そして自治省の大先輩でもあります。
また、20年にわたり県政の舵取りをされてきた大変素晴らしい尊敬される方だというふうに常に今も思っていますし、これまでも思っていました。
また、目上の方を敬うということを私自身も大事にしていますし、文化芸術についても、県にとって本当に大切な分野だと考えています。
このように、このご指摘は、私の思いや考えとは異なる事実が記載されておりまして、私自身も困惑したというところです。
五百旗頭先生がご逝去されたのは大変残念なことだと思っています。
機構(ひょうご震災記念21世紀研究機構)に関する人事については、当時、片山副知事の報告を随時受けながら、適切に人事の対応をしてきたものと考えています。
もちろん、五十旗頭先生や名前の挙がっておられる2人の先生についても、大変尊敬をしております。
機構の人事は任期に伴う適切な判断だったと考えています。
今回の機構の人事について、五百旗頭先生の命を縮めたことは明白というふうにあるのは、科学的根拠もないまま、ある種の誹謗中傷にもなるものなので、大変私自身も残念だと思っています。
次に令和3年7月の知事選挙についてです。
この中で指摘されている数名の職員については、私が、宮城県庁勤務、そして大阪府庁勤務していた頃からの知人でありました。
選挙に関して、私から投票依頼などの事前運動を依頼したことはございません。
この時の論功行賞で4人が昇任と指摘されていますが、人事というものは、能力等に基づく適材適所による人事配置でございまして、この時の論功行賞というのは事実ではないと考えています。
次に選挙投票依頼行脚についてです。
令和5年下半期から次回の知事選挙時の自分への投票依頼を始めているという指摘がありましたが、これは事実ではありません。
令和6年2月13日そして16日に、県内の経済団体に訪問させていただきましたが、これは令和6年度当初予算案の説明で伺ったものです。
当時、議会でも賛否が分かれていました、県立大学の授業料無償化、そして、奨学金返済支援制度の施策など、若者を応援する施策の説明に伺ったところです。
特に奨学金返済支援制度については、先ほども説明しましたが、人材確保に悩んでいる経済界にご理解いただくことも大変大事だと思いましたので、それも含めた若者応援施策を説明するために訪問させていただいたものです。
その際に投票依頼をしたということを確認したとありますが、選挙に関する投票依頼は一切していません。
他の商工会等をこの間も訪問してきたのも、あくまで若者・Z世代含めた県の施策を説明し、ご理解を得るためのものであります。
次に贈答品についてです。
「斎藤知事のおねだり体質は県庁内でも有名」とありますが、私から贈答品を要求した事実はございません。
次に例として出ているものです。
コーヒーメーカーについてです。
その中で後日、無事にコーヒーメーカーをゲットしているというふうに私自身が受領したかのような記載がございますが、私は令和5年8月の当該指摘されている企業の訪問時に、受領をその場でも断りまして、後日、秘書課に対しても受領しないように指示しております。私自身も実際に受領をしていません。
次に例の2つ目と出ているトレックジャパンについてです。
トレックジャパンのロードバイクについては、知事に贈呈された模様というふうにありますが、これは兵庫県との連携協定に基づく貸与でございまして、私個人に対する贈答ではありません。
それから例の3つ目のアイアンセットについてです。
アイアンセットが贈呈されているというふうにありますが、私個人に対する贈呈はありません。
アイアンヘッドの製造工程ごとの仕掛品は、地場産業の振興のために知事応接室に展示しているというものです。
使いにくいからと再度別モデルをおねだりしたという情報もあるとあるが、これは事実ではありません。
実際、私がアイアンを使用したのは、市川町を訪問したときに、試打施設があったので、そこで打ったという時のみです。
また、特別交付税の算定などに見返りを行った可能性とありますが、特別交付税は市や町の行政需要等に基づいて算定しておりまして、何かの見返りに基づくものではないです。
そして次に、例の四つ目のスポーツウェア等です。
「知事は驚異の衣装持ちそして特定企業との癒着」とありますが、スポーツウェアは兵庫県との連携協定企業からの貸与でございます。
そして、スポーツイベント等の公務で使用のために使わせていただいております。
それから視察先やカウンターパート先の企業を選定する際には、何がもらえるかが判断材料だとあります。
視察先やカウンターパート企業、連携協定のことだと思いますが、そこを選定させていただく際には、その時々の社会情勢や行政上の必要性などから判断するもので、何かがもらえるから判断材料とするのは事実ではないということです。
企業リストの備考欄には役得が列挙されているとありますが、そのような事実はありません。
次に地域特産の農産物や食品関係について、知事室に届けられたり、訪問先で受領することはありますが、これは私が知事に就任する前から、社交儀礼として受領してきたものというふうに聞いています。
これはこれまでは慣例に基づいた対応をしてきました。今後は明確なルールづくりをしていくことも大事だと考えています。
次に「出張先での飲食は原則、ゴチのたかり体質、おみやげ必須、支払いを付け回す」とありますが、現地での支払いや後日の請求書払いなど、やり方は様々でありますが、適切に支払っておりまして、事実ではありません。
次に政治資金パーティーについてです。
令和5年7月30日の政治資金パーティーについては、「県下の商工会議所・商工会に対して、経営指導員の定数削減、県からの補助金カットを通じて圧力をかけ、パーティー券を大量購入させた」というふうにありますが、そのような指示をしたことはありません。
次にパレードについてです。
令和5年11月23日のパレードについて、信用金庫への県補助金を増額し、キックバックさせることで補ったとありますが、そのような指示をしたことはございません。
次にパワーハラスメントについてです。
私自身は兵庫県をより良くしたいという強い思いから、業務上の指導をさせていただくことはあります。
業務上の指導の範囲内で適切に指導、助言をしているということです。
東播磨県民局の問題についてです。
今回、問題となった東播磨県民局の懇話会にかかわらず、国際会議、それから県内の首長さんなどが出席される懇話会などの重要な会議等においては、来場者を待たせてしまうことをできるだけ防ぐべく、円滑な会場入りのための動線を確保することは、県職員の大切な職務であると私は考えています。
今回、問題となっている懇話会は、午後1時の開始予定でしたが、当日は、公務のスケジュール上、私の到着予定時間が開始ぎりぎりになっていまして、特に円滑な会場入りが必要な状況になっていたということです。
私たちが車で、考古博物館の前に行きましたが、考古博物館の入口付近に、関係者、これは県の幹部2名ですが、それが待機しているのは私自身が見えましたので、その時の本当の思いとして、公用車がそこまで入口までいくだろうと思っていましたが、突然途中で停車したことで、一瞬驚いたというところです。
車外に目をやりますと、車止めの看板が置かれていたということでした。
状況を確認する時間もない中で、看板のところで公用車を停車してそこで降りて、入口に向かうことになりました。
そのため、訪問先の関係者をお待たせするわけにはいかないという私の思いから、私から担当者に看板を移動させるとか、円滑な動線の確保を図るべきではなかったのではないかという趣旨の発言を行ったというのが事実です。
それから「聞いてないと担当者を呼びつけて必要に責め立てる。知事レクの際に気に入らないことがあると机を叩いて激怒する」とありますが、そのような事実はありません。
それからチャットやメールについては、災害や重要案件など、状況に応じて、幹部職員から夜中や休日に送付されることは、災害対応時などでもあります。
私から送付をすることもありますが、業務上の留意点などを、備忘録的に伝えておいたりするという趣旨のものでございまして、夜中や休日に即効性を求めるようなことはしていません。
また、「やる気がないのかと非難され、こんなことで僕の貴重な休み時間を邪魔するのかと文句を言う」とありますが、そのような事実はありません。
「生意気とか気に入らないということだけで左遷された職員が大勢いる」とありますが、そのような事実はありません。
組織の仕事上、報告・連絡・相談は、業務の基本的に必要なものであると考えています。
県政関連の報道などについても、報告漏れ等があった場合には、そういった状況も含めて業務上必要なものとして厳しく指導することはありました。
職員とのコミュニケーションが不足していたのではないかという指摘は真摯に受けとめ反省しなければいけないと考えています。
本庁や出先機関など、全ての全ての県職員の日々の業務への尽力への感謝の気持ちをしっかり抱くことが、これから私自身にとっても本当に大事だと思っています。
全ての職員が安心して働くことができる職場環境づくりに向けて尽力していきたいと思っています。
最後になりますが、私自身が目指しているのは、県民の皆さんのためのより良い県政です。
そのために県政改革、そして職員の皆さんとともに意識改革を実施すべく、この間、懸命に仕事をして参りました。
県政を抜本的に刷新し、新しい時代を見据えた新しい県政を追求していくことが、令和3年の知事選挙で多くの県民の皆さんから負託をいただいた私の大きな責務だと考えています。
その大きな改革を進めるために、業務上必要な指導、助言をして参りました。
それは、厳しくさせていただくことも確かにありましたが、それはあくまで県政をより良いものにしていくという思いがベースにあるということをご理解いただきたいと思っています。
しかし、共に一緒に働く職員の皆さんに対して、より感謝の気持ちを持って仕事をしていくことが必要であるなど、反省すべきことはしっかりと反省し、改めていきたいと考えています。
今後、県政をさらに推進、実現していくために、私の思いをこれからもしっかり伝えることで、多くの皆様にご理解そしてご協力がいただけるように努力をして参ります。
そして、何よりも県民の皆さんの大きなご理解、さらにはご支援をいただけるよう、信頼回復に向けて努力をしていきたいと考えています。
どうぞよろしくお願いします。
記者:
「県政改革に向けて感謝の気持ちを忘れず、反省すべきは反省する」という発言がありました。
改めて、3月27日の時点で、今回のご説明がなぜできなかったのか。これまでの文書に対する知事自身の考えを懲戒処分調査に至るまでに、もしくはその後でも説明する機会は何度かあったと思います。
説明できなかったことを、今、振り返ってどのように思っているか教えてください。
知事:
先ほど申し上げたとおり、本当にこの間、県民の皆さんにご心配をおかけしていることを改めてお詫びを申し上げたいと思います。
懲戒処分に関する内部調査や公益通報が続いているということで、私自身が文書の内容について説明をする機会がなかったということが正直なところです。
調査中なので、できなかったことが事情としてありますが、結果的に見れば、このタイミングで説明しておいた方が良かったことがあるのかもしれないです。
そこは今後、真摯に説明責任を果たしていく意味で、知事が説明のリーダーシップをどのように果たしていくかは、反省すべきところは反省しなければいけないと考えています。
記者:
文書に示された7つのいわゆる疑問、批判は、懲戒処分調査の結果と同じ説明だったと理解しました。
知事が懲戒処分調査に至る人事当局のヒアリングについて、これとは違う、もしくは人事局の調査と違う、反省など振り返られたところがあれば教えてください。
知事:
人事当局の調査の内容ということもありますが、今日述べさせていただいたのは、あくまで私自身が当事者として書かれていることが多々ありますので、それが当事者として違うということを、整理して私の言葉で説明させていただいたというのが率直なところです。
記者:
オリックス・阪神のパレードに関して、この文書が出て以降、総務課長に当たる方が、自死してしまいました。
それについて、県から公式な見解や知事のパワハラに当たるかどうかというのは、公務災害認定の申請がご遺族から出なければ、分からないと思いますが、弔意や痛む気持ちなど、業務上のことであれば、なおさら、今までの会見の中でも、これまでのやりとりの中でも出てこなかったのは、すごく残念に思います。
改めて、総務課長が死亡されていたことについて、知事が弔意などあれば教えてください。
知事:
当該の方の個人情報に関することになりますので、お答えするということが、私の知事としての立場やあくまで行政の中の位置なので、お答えできないっていうのが、これまでのスタンスでしたし、今もそういった意味では同じスタンスになります。
個人情報に関することになりますので、お答えできないっていう面はご理解いただきたいと思っています。
記者:
今の時点では、勤務時間の超過であるとか、慣れない業務に就いていたかと思いますが、パワハラには当たらないというお考えでしょうか。
知事:
パレードの件については、スポーツ担当部局(県民生活部)を中心に、懸命にパレードの業務、それから協賛金の集めをやっていただいていました。
そこは担当部局の方にしっかり頑張っていただいたと思います。
しっかり業務をしていただく中で、確かにパレードは大変短期間で、重い仕事だったと思いますので、そこでいろんな負荷がかかったことはあると思っています。
今後、どういった状況だったかは、百条委員会や第三者委員会でも議論はされていくと考えています。
記者:
最後の知事の言葉の中に、職員に対する感謝の気持ちという言葉がありました。
総務課長に対する、感謝の気持ちや弔意の気持ちが今あれば教えてください。
知事:
総務課長の方の状況については、先ほども申し上げましたとおり、個人情報に関することですので、詳細については、お答えできないのが正直な実情です。
ただ、このパレードに関して、本当に短期間で、かつ、2つの会場で実施する前例のないやり方もあった中で、大変ご尽力いただいたということ、そして結果として、パレードが成功に終わったことは、県民の皆さんに本当に勇気と力を与えていただいたので、ご尽力いただいたことは、心から私自身も感謝申し上げたいと思っています。
記者:
百条委員会や公益通報の調査が続いていますが、なぜ、このタイミングで説明されたのか聞かせ下さい。
知事:
この間、冒頭にも述べたとおり、内部調査であったり、公益通報されていることから、私自身が文書に対する見解を述べることが、ある意味できなかった、しなかったということがありました。
当時の判断としては、調査を行っている中で、いろいろ考えた中で、そこは、調査中であるので、全体の説明は、個別のことは差し控えさせていただくという判断をしてきたことは、過去のこととして事実です。
それが良かったのかどうかは、先ほど毎日新聞の問いにもあったように、これから、それを振り返って、反省すべきところは反省しなければいけないかと思っています。
今日、説明させていただくに至ったのは、やはり議会の方で百条委員会が設置されるということになりました。
百条委員会の設置という中で、議会の中で、今回の文書というものが、ある意味、オーソライズされて議論していくとことになったことが一点あります。
それとメディアの皆さん、県民の皆さんも、やはり知事自身の見解や思いをやっぱり述べることが大事なのではないかっていうことを指摘もいただいてます。
私自身も、この間は調査中ということで、なかなか説明することが、判断として出来なかったことがありますが、やはり、このタイミングで、きちっと全体のところを説明させていただくことが必要だと判断させてもらいました。
記者:
調査に影響するかもしれない部分もあるが、知事としては、このタイミングで、県民の皆さんにお伝えした方が良いと思われたのでしょうか。
知事:
県民の皆さんの中にも、いろいろな報道や議会の議論等を受ける中で、斎藤知事に対する心配とか、県政への大丈夫なのかという思いをお持ちの方もおられると思うので、そこは、私もいろいろなところから知事自身の声を聞きたいというメッセージや助言などもいただいたこともあります。
そういった意味で、タイミングが、今がベストなのかは、後で振り返ってみないと分からないかもしれませんが、私としては、今のタイミング、今日、させていただくことが、今、自分ができる選択肢として、ベター、ベストではないかと判断して、この間もすごく、正直、この数日は悩んだんですが、やっぱり今日やるということを、ある意味、昨日、最終的に判断をして、今日の会見に至ったというのが思いです。
記者:
贈答品の部分に関してですが、アイアンセットなどは全てないという話でしたが、市川町も含めて、アイアンやパターを知事自身が受け取った事実はないという認識で良かったでしょうか。
知事:
そうですね。私自身は、受け取ってないです。
これが(写真)知事応接室に置いてるアイアンなんです。
皆さん、よく応接室に行かれた時に見たことあると思いますけど、要は鉄の塊の仕掛品ですね。
それとアイアンの出口としての試作品のセットが知事応接室に置いてあるということです。
何か私が、20万円相当のセットを個人的に貰ったこととか、パターとか小さなアイアンを貰ったことはないです。
記者:
選挙の事前運動についてですが、知事選挙に際しての違法行為というところで、
事前運動、投票依頼などしたことはないということでしたが、文書に書かれてる全てにおいて違うという認識で良かったのでしょうか。
知事:
知事選挙に関して、名前が出ておられる職員の方に、投票依頼などの事前運動などを、私から依頼したことはないです。
記者:
知事から依頼もしてないし、職員からしましょうかということもないということでしょうか。
知事:
ないです。
記者:
政治資金パーティーの部分ですが、全て違うという話でしたが、パーティー券を大量購入させたとかそういう事実はないという認識で良かったでしょうか。
知事:
パーティーを7月30日に開いたということは事実です。
その際に、片山副知事の方に、特別職ということなので、対応を一任させていただいたというところになります。
その後、パーティー券をどのようにやっていたかも含めて、一任させていただいたので、少なくとも言えるのは、こういった経済団体に何かしらの圧力をかけて、大量購入するようにしたっていうことを私は指示をしたことはないです。
記者:
優勝パレードの部分でお伺いします。
今回、優勝パレードのクラウドファンディングを含めてなかなか集まらない部分はあったと思います。
その中で、知事や部長も含めて、圧力というか、なぜ集まっていないのかみたいな話で、職員を厳しくとがめることなどもなかったのでしょうか。
知事:
経過経過で、クラウドファンディングや協賛金の集まり状況を報告することがあったと認識してます。
そんな中で、しっかり協賛金、頑張らないといけないよねとか、クラウドファンディングを集めるために、いろいろなPRをしなければいけないよねということを、協議の中で指示とか共有したということはあります。
何か、強い圧力をかけたりとか、そういったことはないと思っています。
記者:
県議会が終わって百条委員会の設置までになりました。
知事として今回の議会を振り返って、どのような議会になったか印象を聞かせてください。
知事:
今回の県議会は、政策の議論もありましたが、やはり、今回の文書問題に関する議論が中心だったかと思っています。
これは本来、県政を巡る政策課題が多い中で、そこがなかなか出来なかったという思いを持たれる議員の先生方も少なからずおられると思うので、そのような状況になったことは申し訳ないと思っています。
記者:
パワーハラスメントの件でお伺いします。
先ほど考古博物館の件で、かなり詳細に説明がありましたが、知事が言われた、車止めをどけておかなければいけないんじゃないかなど、そのような文言で丁寧に説明したら、職員も萎縮はしないと思います。
実際、その時かなり強い調子で言ったのか、改めてパワハラに当たらないと認識されているのかという見解を伺います。
知事:
そうですね、あの時は、先ほど申し上げたとおり、かなりタイミングはぎりぎりになってました。
東播磨管内の首長さんとか、県議会議員の皆様を待たせることになるので、やはり、円滑に行くっていうことが大事だと思ってたんですけど、先ほど申し上げたとおり、2人の職員が、入口の近くで待っていたので、こう行く(前まで)ものだと思っていたのが、突然(車が)止まっちゃったんで。
何で止まったのかって言うと、車止めが置かれてますということになったんで、状況を確認する時間もない中で、車降りて急いで行ったということですけど、やはり重要な会議のいわゆるロジ的なものというものは、職員にとっても大変大事な業務だと思っていますので、重要な会議におけるロジスティックスっていうのは本当に大事だから、そこをしっかりするために、円滑な動線の確保を図るべきだったんじゃないかっていう思いで、より良いオペレーションをして欲しいと思いで、注意をしたというところです。
厳しく、注意したということはありますけども、私としては、あくまで業務上必要なところで、指示、指導をさせていただいたと考えています。
記者:
業務上、必要なものだったので、特にパワハラには当たらないという認識は変わらないということですか。
知事:
ハラスメントかどうかというご指摘は、私自身というよりも、例えば、第三者とかが評価されるものだとは思います。
私としては、厳しく指導したということはありますけども、基本的な業務上必要な範囲内での指導だったということなので、ハラスメントに該当するっていう認識はないと考えています。
記者:
その時に厳しく指導された職員には、その後お話をされたりはしましたか。
知事:
もちろん、業務のところで2人の幹部については、この間もずっと接触とか業務のやりとりは当然しています。
記者:
特に謝罪などはしなかったのでしょうか。
知事:
ちょっと記憶がないですけど、前回のオペレーション含めて、しっかりコミュニケーションを図りながら、注意してやっていこうという趣旨のことは言ったことは記憶していると思っています。
記者:
先ほどご説明にもありましたが、他の方を待たせないように心がけているということでしたが、WEBメディアの報道で15分前に必ず現地に到着するように厳しく言われる。遅れたら厳しく叱責されるというような報道もあったかと思います。
そういう事実があるのか、今回これがパワハラではないかという指摘があったことを受けて、知事自身は対応を変えられたことはありますか。
知事:
15分前の話っていうのが、具体的にどの状況かっていうのが私もよく分からないので、明確にお答えするってことがなかなか難しいんですけども。
少なくとも、15分前に到着しなければ絶対にいけないとか、それをしないと、例えば、叱責することはないですね。
実際に、私の場合、公務がかなり詰まっているところもあるので、正直言うと15分前に到着はなかなか難しいというのが大きいところですから、5分前とか、
数分前とか、大体ぎりぎりで到着するのが常になってしまって。これは、道路事情とかいろいろな事情があるのですけども、そういったところが事実です。
15分前に到着しないと、すごく怒るとかはないです。
記者:
ハラスメント行為については、客観的に評価されるべきものだという認識でおられるということでしたが、今回の告発文の大部分は、パワハラについての内容だったかと思います。
第三者の調査でハラスメントに当たるとなった場合に、元県民局長の処分が変更の可能性はあるのでしょうか。
知事:
今回の文書については、7つの項目が主にあって、そこでハラスメント行為は最後の項目が中心になっていると思います。
それ以外は、贈答品とかなので、これが大部分かどうかは、私としては、どう評価していいかということは、正直ちょっと分からないというところあります。
項目の数で言いますと1つということにはなっていると思います。
今後、この行為含めて、評価が伴う事柄ですから、これから第三者委員会などで評価をしていく形になると思います。
どういう評価されるかっていうことがありますので、今の段階で、それがどうだったからどうするかっていうのは、なかなか、答えづらいところありますし、私としては、懲戒処分については、現時点では適切だと思っています。
今は、そういう認識ですね。
記者:
先ほど知事のコメントの終盤の方に、反省すべき点はしっかり反省するという言葉があったと思います。
それは具体的に何を反省するというふうにお考えでしょうか。
まさに、6月議会の開会日には、職員とコミュニケーションを密に取ることを強調されたと思いますが、職員と向き合う姿勢なのか、それとも先ほどコメントもあった職員に対する感謝の気持ちが足らなかったというところなのか、何について反省すべきと考えていますか。
知事:
最後に申し上げたところの繰り返しになってしまうかもしれないですが、やはり知事に、約3年前に就任して、コロナ対策もそうですが、この間の県政を取り巻く課題など、新しい県政を作っていきたいという思いがあり、これは前の選挙で、約85万票という本当に大きな県民の皆さんのご負託を受けましたので、私自身もしっかり仕事をしていくと。そして、より良い県政、より良い組織に変えていきたいという強い思いがありましたので、この3年間、自分なりに懸命にさせていただいたというところです。
そのような中で業務上必要な指導を職員の皆さんに厳しくさせていただくことがありましたが、それは県政をより良いものにしていきたいということがベースにあるということだと考えています。
ただ、職員の皆さんも本当に頑張っていただいていますので、最近本当に防災のシンポジウムや先ほどのパレードもそうですが、万博の姫路でのイベントなど、本当にみんなが手づくりで一生懸命やってくれて、素晴らしいものができています。
そこをみんなが頑張ってくれて、万博のフィールドパビリオンなども、最初はみんなどうしたらいいのかわからない中で僕も懸命にこうだこうだと、自分なりに頑張りながらやってきた中で、ようやく皆さんと想いが共有できて、良いものができてきたということが本当に最近よく分かったし、実感していますので、そこは職員の皆さんがこれからも一緒に働いていきますので、より感謝の気持ちを持っていくということと、もっと職員の皆さんを信じて、仕事をしていくというスタンスが必要だと思っています。
記者:
本日、初めて知事の口から今回の文書に関する説明がされていると思います。
改めて、そもそもこの文書問題がなぜ起きたのか、再びこのような問題が二度と起きないためにはどういったことが必要だと知事としては考えていますか。
知事:
この問題がなぜ起きたかというのは、現在進行形であるので、正直私も今の時点で、なぜこうなったのかについては、明確に言えないところもあります。
この間、約3年全身全霊で、仕事をしてきた中で、私の思いの中で一生懸命やってきたのですが、その中で、職員の皆さんへの感謝であったり、もっと信頼を置いて任せて大いにやって欲しいという形の、コミュニケーションですね、大きな意味でのコミュニケーションが不足していたということもあるのではないかと思っています。
県庁は、知事だけで仕事をするところではないですので、県職員の皆さん、本庁だけではなく、出先の皆さんも含めて全ての皆さんが頑張っていただいてるので、そこを一緒にやっていくという思いをよりしっかり私自身が抱いて、やっていくと。知事自らは変えていくことが大事だと思っています。
記者:
先日、議会では百条委員会の第1回目の会合が開かれました。
今後さらに議論が深められていくと思いますが、知事としては仮に百条委員会から証人として出席を求められた場合はそれに応じるのか。
応じるなら、どういったことを知事の口から説明したいと考えられていますか。
知事:
今後、百条委員会が具体的なスケジュール含めて決まっていくと思いますので、百条委員会から出席するようにという依頼があった場合には当然出席するつもりでいます。
記者:
5月の会見でも聞いたのですが、御厨さんと河田さんの解任について、震災30年を迎える中で、震災のスペシャリストであるお2人を解任されることには、どのような意図があったのかをお伺いします。
知事:
機構(ひょうご震災記念21世紀研究機構)の人事になりますので、基本的なところは任期がどうなっているのか、それからおそらく県全体の外郭団体等の年齢、65歳以上などそのようなところがあることなどを踏まえて、片山副知事と相談しながら、人事配置については、判断してきたということですので、そのような中で、河田先生等については、そのような人事の対応をさせていただいていますので、恣意的に何かというのは、ないのではないかと思っていますし、もちろん今でも、両先生には、いろいろな形で、震災の100年絵本など、そういったところへのご協力やウクライナ支援の検討会での対応もいただくなど、いろいろな場面でサポートや助言をいただいたりしていますので、そこはしっかりこれからもやっていきたいと思っています。
記者:
震災30年を迎える前にこの2人を切られるところにとても違和感といいますか、とてもモチベーションも下がるでしょうし、影響力としても下がると思います。65歳だからという説明では少し弱いと思いますが。
知事:
そこは何と言いますか、どういう形で震災30年に携わっていただくか、中身の問題が大事だと思いますので、人事については、全体的に判断させていただきながら、そういう対応をさせていただきましたが、これからも震災30年に向けて、2人とも素晴らしい実績やご経験がある方ですので、引き続き、県政へのご理解と震災30年事業に対する思いを、この前の震災30年事業のキックオフにも、河田先生も来ていただいていましたので、そういった意味での連携や、一緒にやっていくことは変わらないと思いますので、そこが大事だと思っています。
記者:
2人とぶつかったり、意見が相違したということは特にないですか。
知事:
そのようなことはないです。
記者:
知事選挙の違法行為に関して、今日の会見自体は知事の認識をお話いただいていると思いますが、職員さんなどにも聞き取りをした上での説明なのでしょか。
知事:
今日の説明は、あくまで私の認識としての説明になります。
記者:
知事自身が職員さんに依頼したことはないということですか。
知事:
そうですね。
記者:
疑惑として職員さんがやっていたかもしれないことに関しては、知事自身としては関与していないということですか。
知事:
知事選挙に関して、私から投票依頼など、事前運動をしたこと、依頼をしたことはありません。
記者:
政治資金のパーティー券に関しては、片山副知事に基本的には一任をされていたということですが、政治資金パーティーをめぐる疑惑は、特に政治家に対しては、詳しい説明責任が求められていると思います。
副知事から経緯説明を聞いたり、疑惑についてどうなっているかなど、確認をされていますか。
知事:
少なくともパーティー券の関係に関して、私が指摘されているような形で圧力をかけてやるという指示はしてはいないです。
あとは片山副知事が、特別職ということもありまして、パーティーの開催等に関して、対応を一任してきたということは、ありますが、それは過程の中で、このような状況ですとか、ここで開催しますという報告が随時あったということは事実です。
記者:
実質的な実行者は片山副知事とありますが、商工会に対して、圧力をかけたかどうかということは確認されていないということですか。
知事:
そこは片山副知事も適宜、適切に対応してきていると私は理解しています。
記者:
知事の政治家としてのパーティーで、知事の説明などに関わってくると思いますが、このような疑惑が上がっている中で、そこを片山副知事に一任していたではなかなか説明としては足りないと思います。
あったのか、なかったのかということに対して、知事は指示をしていないということですか。
知事:
そうですね。
結果的に、経済団体の方が購入をいただいて、参加いただいたということが出てきているということです。
記者:
今後聞き取る可能性はあるのでしょうか。政治家として。
知事:
今回、これが百条委員会とかになってきますので、直接やりとりするのが良いのかというところもあるので、まず私の立場として、そのような指示をしたことがないということを、まず述べさせていただくのが大事だと考えています。
記者:
パワーハラスメントに関して、厳しい言葉で叱責されたと発言されたと思いますが、その厳しい言葉というのは、知事が記憶されている範囲内でどのような言葉をかけたかは覚えていますか。
知事:
詳細は、正直記憶していないですが、ぎりぎりのタイミングで突然公用車が停車して、どうしたんだろうと思ったら、看板が置いてあったので、急いで行かないといけない中で、向こうで職員が待っていたので、当然僕はそこまで行くものと思っていたら突然止まったので、それはしっかり看板を移すとか、そういうのをしたほうが良いのではというのは厳しく、指摘したことはあります。
記者:
職員さん2人に対してということですか。
知事:
そうですね。
記者:
机を叩いたことがないというところなどいくつかこの文書に記載されてるところは事実関係がないということだったと思います。
今日、知事が事実ではないとおっしゃったところが、百条委員会や第三者委員会で異なる認定が出た場合は、その点については政治責任などにも関わってくる可能性があるかと思いますが、どう考えていますか。
知事:
事実認定とそれがパワハラに当たるかどうかという問題など、評価が伴う事柄なので、それは第三者委員会などで評価されていくことだと思います。
私としては、今の時点では業務上必要な指示、指導をやってきたということで、ハラスメントに該当する認識はないということですので、今はそういう状況です。
記者:
パワハラなどは評価の問題があるかと思いますが、事実認定については、真っ向から反対の事実が出てくる可能性はなくもないかと思いますが。
知事:
そういった事実が、自分の中で記憶がないので、このような事実はないと言わせていただいているので、今は、もう全くそういったことをやった記憶がないので、それが正直なところです。
記者:
円滑に業務を進めるために厳しく叱責することもあったと言われていましたが、組織のトップとして人を動かすときはいろいろな対応の仕方があるかと思います。
厳しく叱責するという行為自体が本当に必要なのかどうか、知事は今反省ということもありましたが、その辺り今どう考えているのかお聞かせください。
知事:
強い思いで、県政をより良くしたい、県政を改革したいという思いでこの間やらせていただいています。
そのような中で、業務上必要な指導を厳しくさせていただくことは、ありましたが、そこは県政をより良いものにしていく思いでやってきたというところです。
これは組織のトップにいる立場として、組織マネジメントの一環から業務上必要だということで、この間やらせていただいています。
今後、より職員の皆さんへの感謝の気持ち、そして職員の皆さんにお任せしてやっていくことが大事だと思いますし、先ほど申し上げた通り、すごく皆さん、一生懸命やっていただいていますので、これからも、そういった思いを持って、やっていきたいと思っています。
記者:
百条委員会が進んでいけば、知事の出頭、証言が求められることもあると思います。
内容に関しても、今日、知事が説明された内容の質問があると思いますが、そのような機会があると見込まれる中、なぜ今日のタイミングで説明されたのかお聞かせください。
知事:
先ほど申し上げたことの繰り返しになるかもしれませんが、これまでは内部調査や公益通報をやっているので、個別の文書の内容について、個別に説明することは私自身も控えてきましたし、それをする機会がなかったというところです。
一方で、今回百条委員会が設置されるということになりまして、文書自体がある意味議会でも、審議の対象になったということで、ある種、公のものになってきたというものになります。
先ほども申し上げましたが、県民の皆さん、メディアの皆さんも、心配をすごくいただいている方がたくさんおられますので、知事自身から思い、そして、考え方、ここをきっちりと伝えて欲しいという声も高まっていることも事実です。
それを踏まえて、私自身も今のタイミングで、説明をさせていただきたいと判断しました。
記者:
百条委員会で呼ばれる前に、できるだけ早くご自身の言葉で話したかったということですか。
知事:
呼ばれる前というよりも、百条委員会が設置されたので、このタイミングで1度全体の説明を、13日の議会の時も含めて、メディアの皆さんからも、知事の口で、1度説明することが必要ではないですかという思いもいただいており、私はその時に、悩んではいたんですが、自分自身の言葉で全体を説明させていただくことは、いつか必要だと思っていまして、そこで、できるだけ早く、考えたいということでした。
これが定例会見の今日になって、そこでさせていただいたというふうに、このタイミングが良いのか悪いのか、それともベターなのかベストなのか分からないですが、私としては、県民の皆さんに、自分自身からきっちりと直接伝えさせていただく機会も、一つの説明責任かと思いますので、今日のタイミングで、やるということを判断させていただいたというのが率直な感じです。
記者:
告発文の疑惑について個別のことではなく、全項目について、見解をお話しされたのはなぜでしょうか。
知事:
全体のタイトルが「斎藤知事に関すること」ということになっており、県政の施策や私自身の政治資金に関することなども全てが私のことに関することになりますので、どれかのパーツだけというよりも、全体を通じて私の見解を述べさせていただくことが、大事だと判断しました。
記者:
13日の百条委員会設置後の囲み取材で、私も印象に残っていたのが、自分の言葉で説明する機会を設けたいと知事がおっしゃったことでした。
ご自身の言葉にこだわったことかと思いますが、これまで様々な知事の定例会見で、個別の質問に関しては、記者から質問が来たら答えてくださったこともありましたが、その時は自分の言葉で答えづらかったということもあったのですか。
知事:
当時は調査中であったり、公益通報の手続きなどをしている時でしたので、そもそもなかなか答えづらいところがありました。
ただ、今は先ほど申し上げたとおり、私自身が文書全体について、県民の皆さんに直接お伝えすることが大事だということで、全体を通じてやらせていただいたというとこです。
記者:
政治資金パーティーのパーティー券ですが、片山副知事に一任されていて、適切にしてもらったと理解しているというようなご回答だったかと思います。
県の人事当局の内部調査では、片山副知事に事実関係を調査して何かしらの回答を得てるのでしょうか。
知事:
たぶん、そうだと思います。
ここの(文書の)書き方が、片山副知事に関することになるので、おそらく県の調査の対象になっていると思います。
記者:
内部調査の誰に聞き取って、各文書の事実関係がどういう結果になったというのは、知事は把握していないということなのですか。
知事:
懲戒処分に関する判断の時に、概略は当然報告を受けており、4つの懲戒処分に該当する事案があるということの報告を受けています。
それに基づいて(懲戒処分)したということですので、概略は確か説明は受けているとは思います。
記者:
片山副知事がそのパーティー券関係で、どこかに圧力をかけていたというなら、概略では当然上がってくると思います。些細な問題ではないと思いますが、その辺は、報告を受けたかどうかの記憶はないのですか。
知事:
いえ、おそらく片山副知事にヒアリングされた結果、指摘されている経済界に対して、こういった圧力をかけたことはないという確認を取ったという報告は間違いなく受けていると思いますので、ですので、ここは事実とは違うというふうに認定したという報告は間違いなく受けていると思います。
今日は、私自身としても、指示したことはないということを申し上げさせていただいています。
記者:
先週、百条委員会の第1回が開かれまして、その際に人事当局の内部調査の資料などを開示するように、県側に求めていきたいという、意見が出ていました。
議会運営委員会でも同じようにその資料の開示を求めたところ、人事当局からは開示できないと回答があったということだったのですが、百条委員会で開示請求があったら、人事当局の調査の内容は明らかにされるのでしょうか。
知事:
基本的にはそうだと思います。
ここは百条委員会側の調査権の中で、どういった資料を提出するということまで及ぶのかという判断の中で、我々としてもそこに適宜対応していくということなので、もし、そこでその内部調査の資料を提出する必要性が出れば、そこは、対応するということになるのではないかと思っています。
記者:
反対に議会運営委員会の請求では、開示されなかったのはどのような理由なのでしょうか。
知事:
そこは、私は承知していないです。
記者:
3月27日の時に知事は事実無根、嘘八百というふうな表現を使われていて、先日の会見の際に行き過ぎた点があったというご説明もあったと思います。
今回、改めて7つの項目について、知事ご自身の言葉で否定されたと思いますが、今、この文書について思うことを知事の言葉でお伺いします。
知事:
全体に対する文書の評価っていうものを、今、私がすべきかどうかは、ちょっと正直、分からないということはあります。
ただ、今日も申し上げた通り、一つ一つのパーツの中で、ここは事実とは違うということを今回申し上げさせていただいたということだと思います。
記者:
人事当局が出していた革新的部分が事実ではないという調査結果が出たと思うのですが、それと同じ認識という理解でよろしいですか。
知事:
そうですね。
私自身としては、繰り返しになりますが、一つ一つのパーツに対する見解で、1個1個のテーマについて、事実と異なることを説明させていただいています。
記者:
全体としての評価は。
知事:
これから百条委員会や第三者委員会で、その辺りの評価はされたり、あとは公益通報の中でもされると認識しています。
記者:
知事の職務に対する規範もあると思います。マネジメントしていく上で、まさにオペレーションが必要であるとも思います。
その上でコミュニケーションが不足していたところもあり、反省されているとお聞きしました。その上で職員の方を信じて、信頼して任せる。それも感謝の気持ちを持ってというお言葉もありました。
今までの3年間を振り返られて職務をどのように変えていかれるのか、県政を推進するために、人事評価でどのような点に気をつけて変えられるのか。
これから第三者機関、百条委員会で一定の見解、もしくはその事実認定がされたとした時に、仮定の話になってしまいますが、今振り替えられたところでご自身に反省すべきところ、もしくは政治責任として反省すべきところがあるならば、どのようにご自身を律していくというのがあれば教えてください。
知事:
大きな方向性としては、やはり3年前の知事選挙で、多くの県民の皆さんからご負託をいただきました。
県政を新しい時代に合わせて、新しい県政を追求していくことが、大きな、私がそこを目指したいということを申し上げたので、それが私に対する責務だと思っています。
それをこれからもやっていくということは大事だと思っていまして、これからも揺るがない方向で、より良い県政にしていく。それは施策もそうですし、職員の皆さんと共にやっていく風土づくりも大事だと思います。
これは全て県民の皆さんの幸せな暮らし、子供たち含めた次世代の未来のためにやっていくことが私の大きな責務ですので、これからもしっかりやっていく強い思いは全く揺らいではいません。
そのためにどうすればいいかを今回の文書問題や、今回の文書問題を受けた自らの3年間を振り返って、真摯に反省すべきところは反省して、改めていくということが、本当に大事だと思っています。
それは先ほどおっしゃっていただいた職員を信じて仕事を任せる、感謝すべきところはもっと感謝していくということでそれは大事だと思いますので、それをしっかりやっていくことが私の大きな責任だと思うので、そういうふうにしていきたい。
それが県民の皆さんに対する県政がもっと前に進んでいくというふうにすることが、大事なポイントかなと思っています。
それをやることが私の強い思いです。
記者:
政治的な判断になると思いますが、今の時点で責任を取られるお考えはないということでよろしいでしょうか。
知事:
3年前の知事選挙で大きな負託を受けて、それは県政を改革してより良い政治、行政をして欲しいという思いですから、その思いを貫いていくというか、それをやっていくためにもしっかり仕事をしていくことが私の責任だと思っています。
記者:
文書に書かれていることは基本的に全て否定をされ、特にパワハラに関しても記憶がないということでしたが、百条委員会が開かれた上でも、その文書の内容を裏付けるような新たな事実や、そういった表現が出てくることは知事としては考えられていないのでしょうか。
知事:
そこは、私としては分からないところです。
ただ、先ほど説明させていただいたとおり、一つ一つのところで、私自身は事実と異なることが、私自身が当事者としてあるので、そこを説明させていただいたというのが、今日の会見です。
記者:
仮定の話ですが、その場で出てきた上で、それを評価するのは第三者になるということですね。
知事:
そうですね。
繰り返しになりますが、より良い県政をしていきたいという強い思いの中で、県政改革や組織風土の意識改革をすべくこの間、懸命に仕事をしてきましたので、そんな中で、仕事をしっかりやっていく。
それは日々の政策の内容であったり、あとは、会議等のオペレーションの内容とか、それは、全て私は大事な仕事だと思っていますので、そこをより良くしていくために、業務上の必要な指導はさせていただいたということは事実ですし、そこは厳しくさせていただいたこともあります。
ただ、そこは私自身がその思いを持って、やらせていただいたということですので、そこは、私自身はこれまで、そういった思いでやってきたということです。
記者:
県政を前にということを強調されていますが、この文書自体も、出したご本人は県政をもっとより良くしたいという心配な思いがあって告発、事実を出したという趣旨でした。
同じ県政を進めることで真逆のものが出てきてしまったことについては、どのようにお考えですか。
知事:
そこはなかなかコメントが難しいとは思います。
今日はあくまで文書の項目について、事実でないところを述べたところです。
その中で、私自身はより良い県政をしていきたいという思いで、決意を含めて述べたところです。
記者:
先の話になりますが、より良い県政にしたいとおっしゃっていますが、来年夏に予定されている知事選には出馬される考えは現時点ではあるのでしょうか。
知事:
まずは、日々の政策課題などをしっかりと一日一日仕事をしていくことが、私の大事な責任だと思いますので、今そこに専念することだと思います。
記者:
いろいろな指導や指示で一定厳しいところもあったことは知事も認めておられますが、その点について何か反省するところがあるのか。
そうではなくて、この指導、指示については今後も続けていく、やむを得ないという考えなのか、その辺をお願いします。
知事:
より良い県政を進めていくという意味で、仕事のやり方、仕事の進め方について、業務上の必要な指導とか指示をしていくことは、組織である以上、そこのトップであったり、いろいろな階層がありますから、指示、指導は大事なことだと思いますので、そこは必要だと思います。
一方で、組織は、トップだけで仕事をするわけじゃなく、全体で仕事をするものになりますから、それがより良く動いていくためには、知事だけじゃなく、職員それぞれが頑張ることが大事だと思います。
この3年間で、私もいろいろ指示、指導してきて、最近で言いますと、本当に仕事の内容や、イベントのクオリティも含めてより良くなってきたと思いますし、もともと良かったんですが、私がこうしたいという方向性と親和性が出てきていると、それはすごく感じますので、先ほどちょっと申し上げた、こないだの防災のキックオフイベントも手づくりでやっており、映画の紹介も含めてすごく良かったと思いますし、万博の姫路のイベントも手づくりで頑張ってやってもらい、流れもすごく良かったと思います。
それは職員が頑張っているので、そこを信じて、仕事をみんなでやっていくように、私自身も心がけていきたいと、それが、私がかねてから言っているボトムアップ型県政になっていく意味で大事だと思います。
記者:
今のお話と、最初の方におっしゃったコミュニケーションの課題も含めて考えると、指導や厳しい指示というのが一定必要なのは理解できるのですが、一方で、いろいろと指摘が出ているように、厳しい指導や指示のあり方には一定反省するところもあったのかと聞こえます。その辺はいかがですか。
知事:
これから、第三者委員会、百条委員会でいろいろな議論がされると思いますので、そこを踏まえて、しっかり反省すべきところは反省していくことは大事かと思っています。
20年ぶりに知事が交代しました。
20年間の井戸知事の時からの仕事の進め方と、私は全く違う人ですので、20年ぶりに知事が変わって、この知事はどのような考え方でどのような仕事をしていくのかという思いと、私が組織に対しての思いもありますし、組織の人からも、この知事はどのような考えでどのような仕事の仕方をしていくのかというのは、すぐには合致しないことは当然あると思います。
それがこの3年間で、何とか私自身も、こういう仕事の仕方をしましょう、より良くするために頑張っていきましょうという思いで、指導や指示をしましたが、それは時には厳しい指導もありました。
そこは変わり目にもなるので、一定の時間と、行き違いというか、それは仕事の進め方も含めて、あるとは思いますが、それが3年かけてやってきた中で、私としてはその3年は大事な期間だったと思っています。
記者:
つまりこの3年間で、長かった井戸県政から斎藤県政に関わって、どうしても最初の3年間で行き違いもあった。今回の件をきっかけに、一定のコミュニケーションの問題についても反省をされた上で、職員への指導とか指示のあり方も改めていこうということでしょうか。
知事:
そうですね。
この3年間、さっき言いましたように長い井戸さんの時からの本当に転換点だったし、コロナも結構すごく大変な局面でしたから、かつ、人口減少問題や、若者をどうするんだという県政課題が待ったなしの中で、私自身も仕事をしっかりやらなければというプレッシャーもあったことも事実です。
そういう思いの中で一生懸命やってきたので、それはトップが変わって組織もどういう知事かみんなわからない中で、みんな一生懸命努力してきたということは事実です。
その中で、コミュニケーションなどが不足していたところは、今回の文書問題を契機に反省して、改めていくべきかと思っています。
記者:
今回、厳しい叱責をパワハラと捉えている職員がいる中で、こういった指導は今後も続けられるのでしょうか、それとも、そこを変えていくという意味なんでしょうか。
知事:
先ほど申し上げた通り、時代の転換点と、新しく20年ぶりに知事が代わったところで、この間、私も全力で県政をやってきました。
そんな中で、お互い、どんな人か、どういう仕事の進め方というのが分からない中で、県政待ったなしの課題を、全力でやってきたというところで、業務上必要な指導とかを、時には厳しくしたということも事実あります。
これはでも、より良い県政に変えていくという思いの中でやらせていただいていました。
ただ、その中で、職員とのコミュニケーション不足が生じたことも指摘されていますし、それは職員をしっかり信じて、任せるべきところは任せてやっていくと。これは間違いなく、この3年間で職員は、私との仕事の仕方も含めて、大分息が合ってると言ったらあれですけど、親和性が出てきていると、最近本当にすごく思います。
これからは、職員の思いをもっと聞いて、その上で、必要な、こういうふうにして欲しいとか、こういうふうにしたらいいんじゃないということは申し上げますが。
そこをしっかりやって、コミュニケーションしながら、最後は職員を信じて任せるという仕事の仕方に変えていく。もともとそのようにしていたつもりはあったんですが、こうしたいという思いの中で、いろいろ指摘したこともありますので、これからはやっぱりそういったところ、自分自身が変わっていくことが大事だと思います。
記者:
知事は風通しの良い職場づくりをこれから進めていくとおっしゃっています。
今回の厳しい叱責も、風通しの良い職場を作るのであれば、今後はこのような指導していきます。前に厳しく言ってしまったのは申し訳なかったけれど、今後は先に伝えておきますなどのコミュニケーションも必要かと思います。
今回の厳しい叱責については、何か職員の意見を聞かれたりしたんでしょうか。
知事:
そこは真摯に受け止めなければならないと思っています。
これまでは方向性を示していくことが知事の大きな役割だと、今の時代って本当に先が見えないので、一定のこういうふうにしたい、するべきだという思いとか考えのもとで、組織をマネジメントしていくという思いでやってきました。
そこは強く厳しく指示することは、大きな20年間の船が流れてきたところで、急に斎藤の指示というもとでの船になってきた中で、どういう舵取りをしていくかを、私自身も悩みながら、こうしたい、すべきというところでやってきましたので、そこが最初の3年間であったんだと思います。
大きな方向性がついてきたので、後は職員がしっかり考えて、自分自身で現場の状況を見ながらやっていく。それを私がしっかり見守りつつ、必要な時には丁寧にコミュニケーションしながら、話し合いしながら、こういうふうにしていきましょう、ということをやっていくことに改めることは大事だと思っています。
記者:
文書に書かれている内容で、知事はどういった言葉を言ったかははっきりとは覚えていないと言われていましたが、どの辺りを厳しい叱責、どの面を厳しくとらえ厳しかったと思われているんですか。
知事:
東播磨の時は、先ほど申し上げたとおり、職員が2人立っており、そこに車が行くものと当然思っていたので、そこが途中で(車が)止まったから、何で止まったんだと確認したら、車止めがありますということだったので、そこは当然、降りて歩きましたが、時間がない中だったので、そこで待っているんだったら、車がそこまで行くオペレーションだと私は本当に認識したので、そこに行かないのが、もしかしたらその車止めがあるのを認識していなかったんじゃないかと私は思ったんです。
それは重要な会議の時のオペレーションとしては、確認不足というのであれば、それはちゃんと確認をして、のけるのであればのける。そこが実際どうだったか分かりませんが、のけるのが必要だったらのけたら良かったし、ただ、のけないかどうか分からないですが、円滑なオペレーションをする上で、きちんとやっとくべきなんじゃないかということを指示して、これからは気をつけようということは言いました。
だから、重要な会議のオペレーション業務は大事だと思っていたので、そこがもしできてないとすると、これからのいろいろな会議、国際会議をやる上で、いろいろな不具合が出てくる可能性があるので、今回こういうことがあったんだから気をつけて、次からはそういうふうにならないようにしようという思いで指摘をしました。
記者:
それを伝える口調が厳しかったという認識なのですか。
知事:
そうですね。
その時は外だったことで急いでいたことと、本当にぎりぎりだったということもあったので、ちゃんとのける必要があればのけといたほうがいいんじゃないのという、ちゃんとやってよという趣旨で、厳しく言った記憶があります。
記者:
今回、こういった説明の機会を設けるという中で、昨日まですごく悩まれたというお話がありました。
日本維新の会の吉村代表も斎藤知事が説明する機会を設けた方が良いというような発言をされており、こういった発言が知事の考えに影響されたのでしょうか。
知事:
そこというよりも最初申し上げたとおり、県民の皆さん、メディアの皆さんに、知事の口から文書問題について説明する機会が大事なんじゃないかというご指摘もありました。
私自身も、やっぱりいるかなという思いで、悩みましたが、今日やらせていただいたのが結果的に良かったのか、今日が良かったのか、もっと前にしとけば良かったのかというのは、後でまた分かるとは思いますが、私自身としてはこれまでのプロセスの中で、今日のタイミングで(説明)させていただくことが、今、自分ができるベストな判断だったと思っています。
記者:
県議会基本条例の11条では、県政課題について必要な情報収集、調査及び研究並びに政策の立案及び、提言を行うことが議員の役割とあります。
その上で、お伺いしますが、無所属の県会議員が行っている職員アンケートに協力するなという通達や指示が出ている噂を聞きましたが事実でしょうか。
もしくは職員各個人がそのアンケートに協力しにくい雰囲気が庁舎内にあるのかどうか、お答えください。
知事:
議員の職員アンケートに協力するなという通達や指示を出したという事実はありません。
私自身も指示もしていないです。
それから雰囲気について、私は分からないです。
記者:
この県会議員の調査は現在進行中で、今後、百条委員会も、職員アンケートしようという話が、先日の初会合で出ましたけれども、今後、実施されたアンケートに協力した全職員が職務上で一切の不利益を被らないことを、知事として県職員や、議員各位、県民に保障していただくことはできるでしょうか。
知事:
どのような方法で、実施するかもまだ決まってないと承知しています。
もし実施されるのであれば、ご指摘のとおり、職員の皆さんにとって不利益にならないようにしたいと考えています。
記者:
現在、行われている議員の調査も同じように捉えても大丈夫でしょうか。
知事:
そうなると思います。
記者:
百条委員会や第三者機関の調査で知事のハラスメントが認定された場合、それは部分的であってもですが、来年の知事選だったりとか、任期中の処遇に関して何か変化があったりとか、こういうところを考えているか、お答えください。
知事:
これから百条委員会や第三者委員会で、調査や議論がされていくと考えています。
私はそこに対応したり、今日はまさに文書問題についての説明をさせていただきました。そこをしっかり対応することだと思います。
あとは選挙の話がありましたけれど、私としては、今県政は大事な局面ですから、一日一日の仕事をしっかりやっていくことを考えています。
記者:
公用車の話で、厳しく指導をしたっていうのは事実だったと思います。
文書には、怒鳴り散らしとか、その後一言も口は利かなかったとありますが、実際何か怒鳴ったりはされましたか。
知事:
当時の記憶があまり鮮明ではないですが、私の認識としては車止めをのけることを忘れていたのかと思いました。
実際どうか分からないですが、それをしなかったということはちゃんとのけて円滑に進めておく必要があるのではないかということを厳しく、指摘させていただいたとなっています。
その後、会議も終わりまして、バタバタする中で、帰ったということですので、口を利いたか利いていないかはあまり覚えてないですが、その後も東播磨県民局長とはしっかり業務のやりとりはさせていただいています。
記者:
怒鳴ったという部分と、どういう文言を発したのかということに関しては、記憶がないということでよろしいですか。
知事:
厳しい指摘をさせていただいたということ。そして、何でこの車止めを外すことをしなかったのですか。ということを発したことは記憶としてあります。
外であったということと、かなり急いでて走っていた、小走りだったと記憶していますので、そのような中で厳しく指摘したということは記憶していますが、どのようなトーンだったかというのは覚えてはないです。
記者:
車止めの話ですが、現場は自転車も走行禁止の場所だったかと思いますが、今でもその指示自体は適切だったと考えていますか。
知事:
正直に言いますと、そこがどういう通行状況になっているかというのが、分かりませんでした。
今も分かってないところがありますが、道が続いていて、その先で幹部職員2人が待機している以上、私としてはそこまで行くものだと思いました。
そこで突然止まったので、何で止まったのかということで確認したら車止めがありますということだったので、本来ここまで行くべきところの車止めを取り忘れていたのではないかというのを、私は認識したというのが率直なところです。
実際のオペレーションをどのようにしようとしていたかは分からないですが、道がどのような取り扱いになっているかというのは、その当時は全く認識していませんでした。
記者:
実際問題、車止めを取り除けなかったとして、自転車も通行できないということで取り除けなかったとしたら、車が通れないのであれば、車止めを除けておくべきだという叱責自体が当たらないかと思いますが、どのように考えていますか。
知事:
私の当時の認識なので、遠く離れたところで、職員が待っていて、車が急いで行くところで、突然止まったので、どうしてかというと車止めがありますということでしたので、それは取るのを忘れていたのではないかということで私は認識しました。
ただ、実際どういうオペレーションにしようとして、どういう状況かというのは分からないですが、もしかすると、私と職員のコミュニケーション不足もあったかもしれませんので、もし反省すべきところがあれば、反省した方が良いかと思います。
私の当時の認識でなぜ注意したかというと、そういう認識をしていたということが、率直な私の考えです。
記者:
その後、職員2人とオペレーションについてお話されたということでしたが、職員からそういう説明はなかったということですか。
知事:
正直記憶してないですが、何かしらのオペレーションに関するミスがあったのかどうかというところで、こちらからも今後よくコミュニケーションを取って、円滑にしようという話をしたことは記憶しています。
記者:
そこは通れない道でしたというような話で、それは指示が間違っていたという話にはなってないということですか。
知事:
私自身はその認識のままでいましたので、そこがコミュニケーション不足だったということは、事実が判明してくれば分かるかもしれないです。
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