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更新日:2024年6月26日

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知事記者会見(2024年6月26日(水曜日))

【発表項目】

1.未来へつなごう!万博展~その歴史とひょうごフィールドパビリオン~(PDF:1,350KB)

動画

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知事記者会見内容

1番目は、「未来へつなごう!万博展~その歴史とひょうごフィールドパビリオン~」です。

大阪・関西万博開催まで300日を切りました。

万博の歴史、意義を振り返るとともに、大阪・関西万博、兵庫県が独自で取り組んでいるひょうごフィールドパビリオンの魅力を発信するため、この度、県立兵庫津ミュージアムで企画展を開催します。

開催期間は、7月20日(土曜日)から9月23日(月曜日)までです。

常設展も含めて開催させていただきますが、企画展の内容の1つ目は、万博、兵庫の歴史紹介です。

世界初の万国博覧会が開催されたロンドン万博の銅版画など、世界各地で開催された万博の歴史や意義を振り返ることができるパネル展の展示、兵庫県で開催された博覧会の様子、大阪万博の様子や出来事を映像やパネルで紹介します。

2つ目は、大阪・関西万博の魅力発信です。

万博の開催期間中、尼崎のフェニックス用地、万博会場でもフライトする予定である、空飛ぶクルマの10分の1サイズの模型を、7月20日から8月下旬まで期間限定で特別展示をしたいと考えています。

関西パビリオンの中に兵庫県ゾーンを設置しますが、その中で「ミライバス」をテーマにしたアトラクションを紹介したいと考えています。

3つ目は、ひょうごフィールドパビリオンの魅力発信です。

映像、ワークショップ、大学生によるひょうごフィールドパビリオンの現地体験ツアーの報告なども実施したいと考えています。

また、イベント、講演会を実施します。具体的には、7月28日に大阪国際大学の五月女賢司先生から、「人類社会の鏡としての万国博覧会」をテーマに、8月11日に大阪公立大学の橋爪紳也先生から、「万博の魅力」をテーマにそれぞれ講演していただくことを予定しています。

また、おもちゃのブロックでひょうごの未来をつくり、会場に展示するイベント、生成AIで「未来の自分」を描くイベントも実施したいと考えています。

生成AIで描いたイラストはミュージアム内のダイナミックシアターで投影することを予定しています。

ホームページ等で詳細な内容を説明しています。

夏休み期間中でもありますので、お子様、ご家族連れで会場に足を運んでいただき、万博の魅力に少しでも触れていただきたいと思っています。

 

私からは以上です。

質疑応答

記者:

万博展の展示で、兵庫県で開催された博覧会の紹介は、淡路花博やポートピア’81が記憶にあるのですが、時代で言うといつからいつまでの県内の博覧会を振り返るのでしょうか。

 

知事:

イメージとしては、平成12年の淡路花博です。

これは淡路で開催されて、今なお、淡路の中で花のイベントとして継続していますので、おそらくここを中心にやっていくことになると思っています。

 

担当課:

神戸ポートアイランド博覧会や全国菓子大博覧会なども展示する予定としています。

 

知事:

1970年万博以降の兵庫・神戸で開催された現代の博覧会を紹介させていただくイメージです。

 

記者:

初めて公の目に触れるような公開品はあるのでしょうか。

 

担当課:

初めてというものはないのですが、それぞれ万博を研究している研究者の方から、所有しているものをお借りして、展示させていただきます。

第1回のロンドン万博の銅版画は、約170年前のものを所有している方からお借りするということで、貴重なものもお借りして展示させていただきたいと考えています。

 

記者:

ワークショップやイベントを見ると、お子さんを対象にしたようなものも目立つのですが、夏休み期間ということもあり、こんなことを学んでほしい、感じてほしいというところを教えていただけますか。

 

知事:

去年もレゴ展を開催させていただきましたが、非常に人気が高く、お子さん中心に7万人ぐらいの方に来ていただきました。

楽しんでいただいたのは、2階のワークショップブースでレゴを体験するところがとても人気があり、このようなワークショップは特に夏休み期間なので、とても大事だと思っています。

今回も具体的には、万博会場には兵庫県ゾーンを作るのですが、そこでコウノトリをモチーフにした折り紙を装飾として使うことを予定しており、コウノトリの折り紙を作るイベントを開催したいと思っています。

他にも絵で兵庫の未来を子どもたちに描いてもらうイベントや、生成AIを使って自分の未来の姿をイラストやアニメを使って描いていくような、未来を感じられるイベントを開催していきたいと考えています。

ご家族で楽しんでいただけるワークショップを中心に、多くの方に来ていただけるようにやっていきたいと考えています。

 

記者:

大阪・関西万博に関連して、尼崎市長が、今月、小中学生56万人を無料招待するという兵庫県の計画について、学校単位の行事ありきで進められるのは非常に心配しているという懸念を表明されているかと思います。

県議会でも教師の負担や熱中症の心配など、児童の安全確保の観点から意見が別れているようですが、知事として学校負担増などの議論になっていることについてのご所見をお伺いさせてください。

 

知事:

今回、兵庫県でも、企業と連携する形で、万博の無料招待をさせていただくことになりました。

ご協力いただいた3つの企業の皆様には御礼申し上げたいと思っています。

今後、学校の意向調査を丁寧にやっていくことが大事だと思っています。

あくまで兵庫県の子ども招待プロジェクトは、ご心配いただいているような訪問を強制するものではなく、あくまで学校が希望する際に、チケットを提供させていただく形になります。

その際には、いろいろな懸念を抱かれている市町などがおられることは承知していますので、そこは安全性第一、交通手段をどう確保するのか、教員の負担、昼食を食べる場所の課題などを払拭していく。

それから、このような情報があることを提供していくことが、大事だと思いますので、万博協会から最新情報を随時確認して、学校に提供していきたいと考えています。

 

記者:

意向調査に関しては、6月から実施していると伺っています。

以前に今月中にまとまりそうだと記事にさせてもらいましたが、既にまとまっているのか、それとも途中段階なのか。

大阪では、行くか行かないかということで問題にもなったかと思いますが、兵庫県の調査方法はどうなっているのでしょうか。

 

知事:

6月24日、25日に県内の小中高校や特別支援学校などに向けてオンラインの説明会を実施させていただいています。

万博会場の概要や今後の意向調査の方法などについて、説明を行いました。

スケジュール的には7月から意向調査をする形になります。

まず、6月24日、25日にオンライン説明会を実施した上で、7月から意向調査をしていくことになります。

この中で「参加する予定、検討中、参加する予定がない」というところをきっちりと選択肢として示して、意向調査を確認していくことになると考えています。

 

記者:

何月ぐらいにまとまる予定ですか。

 

知事:

10月頃から予約の具体的な受付を開始します。

おそらく7月8月ぐらいの2ヶ月程度かけて意向調査をしていくことになると思います。

 

記者:

先日、加古川の上條橋が県の管轄なのか市の管轄なのかというところで、なすり付け合いになっているという記事を出させてもらいました。

兵庫県の管理者不明橋は、全国で2番目に多く、県も所有者に管理をお願いしているとは思いますが、実際に地元住民が管理するのはとても難しいところもあり、このような問題が起きているかと思います。

上條橋含めて、管理者不明橋を県としてどのような対応をしていくのかお聞かせください。

 

知事:

この問題は、数年前に滋賀県の管理者不明橋で事故が起こったことがあり、国交省から、まずは管理者不明橋の状況確認をするようにという助言や指導があったことがきっかけになっています。

兵庫県で、令和3年度ぐらいから調査を始めて、報道でもあったかと思いますが、令和4年度3月時点で、1767橋において管理者が不明であることが確認されました。

それ以降、管理者の特定作業を進めていった結果、約600橋の管理者が特定できたということで、まずは引き続き管理者の特定を進めていくことが大事だと思っています。

その間に老朽化や橋が落ちてしまう危険性があるので、地元の管理者で、管理者がいない場合も、現地の状況を確認しながら、警告の看板や三角コーン、そういったパイロンを設置することにより、通行を規制することをしていきたいと思っています。

また、管理者が特定した後ですが、いろいろな形態の管理があると思います。

市や町であれば、比較的管理がしっかりしていると思いますが、もし管理者が自治会や個人であれば、継続的にできるのかどうかという状況もあると思いますので、状況に応じて、県と地元の市町などが連携して一つ一つ対応していくことになるのではないか思っています。

 

記者:

当該の上條橋は、現時点では、加古川市にお願いをする形になるのでしょうか。

 

知事:

とても錆びている箇所があるということですが、現時点で安全性に問題はないということです。

県でも定期的にパトロールをしていき、管理は、引き続き加古川市と協議をして、早期解決に向けて取り組んでいきたいと思っています。

 

記者:

県としては管理が難しいということですか。

 

知事:

そうですね。

県で管理はできないということです。

県以外のところでどのように管理していくかを協議していく形になると思います。

 

記者:

昨日、ひょうご震災記念21世紀研究機構の理事長に牧村さんが選ばれました。

先週の会見の文書問題に関する質問で、御厨副理事長や河田副理事長の解任のお話を確認した時に、知事は65歳以上という年齢も考慮したと説明されたと思います。

今回、新たに理事長に就任された牧村さんが73歳ということで、先週の会見と矛盾しているように思います。

選んだのは理事会だと思いますが、県として牧村さんを推された理由を改めてお伺いさせてください。

 

知事:

まず、先週の会見で、私が「県の外郭団体等の年齢、65歳以上などそのようなところがあることなどを踏まえて」と申し上げました。

正確に確認しますと、65歳以上というのは県のOBの任用の上限でした。

おそらくと言うことで、少し混同してしまったところは申し訳なかったと思っています。

正確に言いますと組織のスリム化を図っていくために、任期満了と合わせて、副理事長の定員を4名から2名に減員しようとするところで、任期満了を迎えた2人に、副理事長としてはご退任いただいたということです。

ただ、副理事長としてはご退任いただくことになりましたが、引き続き、河田先生には人と防災未来センター長、御厨先生には研究戦略センター長として、業務をしっかりやっていただいています。

そういった点は修正させていただきたいと思います。

それから、新たに就任いただいた牧村理事長につきましては、元々川崎重工の技術部門のトップとして、現在で言いますと、水素分野などいろいろなところをフロンティアとして、ご尽力いただいたというところです。

また、兵庫県の教育委員会、兵庫県公立大学法人の評価委員長の職務を歴任いただいたということで、高い知見と経験を持たれている方です。

特に震災後の産業復興などでのお力もあるので、私たちはそこを期待しながら、新しい理事長として、ご尽力いただければと思っています。

 

記者:

文書問題で公益通報に基づく調査なのですが、制度の改善に繋がる場合は、一部公開されるとお伺いしています。

今回の問題は、公益通報者自身も通報したことを自ら明らかにされており、知事も先週の会見で疑念の払拭のために説明をされたこともあるかと思います。

その透明性や疑念払拭のためには、公益通報の調査結果についても、県民に開示すべきだと思いますが、知事の判断として開示することはあるのでしょうか。

 

知事:

今回の公益通報については、現在、調査が進んでいるということですので、通常の調査結果の開示の方法で行くのか、それは、通報された方にお伝えすることだと思いますが、今回、このような大きな事案になっていますので、どのような形で公表するのかは、公益通報の委員会と事務局で鋭意検討しているところだと思いますので、検討結果を待ちたいと思っています。

 

記者:

県庁の再整備の関係でお伺いします。

県庁の中でも、片付けなどが始まってきている印象を受けます。

いろいろな選択肢があると思いますが、今、知事が考えている、話し合われている中で、見えている県庁の今後について教えてください。

 

知事:

まずは元の計画があり、700億円という現計画です。物価高騰を踏まえるとおそらく1000億円を超える形になっていました。

今の状況や当時の就任後の状況も含めて、県民の理解を得ることはなかなか難しいということで、一旦立ち止まらせていただいて、4割出勤を目指した働き方改革の中で、これから考えていくということだと思います。

議会でも様々な会派からご指摘がありましたので、そのようなことを踏まえてこれから検討会を作っていきます。

そこで働き方改革のトライアルの結果や議会の議論や意見も踏まえて、これから検討して、どのような選択肢があるのかということを柔軟に考えていきたいと思っています。

 

記者:

文書問題に関して、3月27日から約3ヶ月が経とうとしています。

これまで県庁再整備など、県には山ほど課題がある中で、県政の停滞に繋がっているという議会からの声などもあると思います。

改めて、問題が続いていることに対して、知事としての思いをお聞かせ下さい。

 

知事:

この間、県政に対するいろいろなご指摘がありました。

今の状況になっていることは、大変県民の皆さんにも、ご心配いただいていますし、そこは大変申し訳ないと思っています。

前回の会見後も、いろいろな方から私にもご指摘がありまして、コミュニケーションを含めて、反省すべきところは反省すべきなのではないか。県政を前に進めるために、頑張って欲しい。大きな負託を3年前に受けたのだからというご指摘。最近とても痩せてきているというご心配もあったり、目も真っ赤っかだったなど体調管理をしっかりして頑張ってというような、お叱りやご指摘を受けていたこともあります。

特に先日の神戸新聞の夕刊の投書の欄のイイミミの中で、一県民の方の投書を拝見しまして、時代が変化している中で、知事自身も、ハラスメントの研修など受けていないのではないか、受けてみたらいいのではないかというご指摘だったと思います。

県職員の方々が伸び伸びと働きやすい職場づくりが必要だというご指摘がありました。

本当にごもっともだと思いまして、改めて職員の皆様と仕事をこれからしっかりやっていくためにも、感謝の気持ちと信頼関係を持ってしっかり任せるところはお任せして、そういったことを大切にすることの重要性を認識しました。

投書があったということは、県民の皆さんにもご心配をおかけしてるということで改めてお詫びを申し上げたいと思っています。

知事という重い職責ですので、この間、懸命に仕事をさせていただきました。

まだまだ至らないところはあると思いますが、県民の皆さんからのご指摘やご批判をいただくことで、改めて私自身も気が付くこともありますので、反省すべきことは反省し、改めるべきところは改めて、それが私自身の政治家としての成長にも繋がると思います。

それは何が大事かというと、良い県政をさせていただくために大事なことだと思いますので、そういった一人の県民の皆さんの投書含めて、そういったことをいただいたことをしっかり踏まえて、感謝申し上げながら、県政にこれから、尽力していきたいという意を強くしてるというところです。

 

記者:

一週間前の会見で、知事自身は自分の言葉で説明する場を設けたいということで会見に臨まれてお話しされたと思います。

その中で、いろいろなご指摘を受けたということだと思いますが、そのご指摘を受けて何か感じられたことはありますか。

 

知事:

少し繰り返しになりますが、職員の皆さんが、伸び伸びと仕事をしやすい環境づくりがとても大事だという指摘は本当にごもっともだと思いますし、前回の会見でも申し上げましたが、職員の方は、現在、仕事をしっかりとやっていただいていますので、私自身がしっかりと職員の皆さんに感謝の気持ちと任せるべきところはしっかり任せていくことを大切にして、知事という仕事をこれからしっかりやっていくことが、県民の負託を約3年前に受けましたので、そのような意味でも、県民の皆さんにとって、大きなご理解、そして、これからのお力添えをいただけるように、私自身も信頼回復に向けて、全力を尽くしていきたいと思っています。

 

記者:

現在、第三者機関の設置に向けた準備が進んでいる段階かと思いますが、その進捗について何か知事の方で報告を受けていることがあれば教えてください。

 

知事:

第三者機関については、準備のための会議体がメンバーも含めて、決まってきたと伺っていますが、そこからスタートだと思います。

今後のスケジュールなどは、今の時点で私には報告は来ていないということで、これからだと思います。

 

記者:

公益通報の調査の方は、先ほどおっしゃっていたように調査中だということ以外に何かありますでしょうか。

 

知事:

4月ぐらいからスタートし、2ヶ月ほど経ちましたので、調査をしてしかるべきタイミングに調査結果がまとまると伺っています。

具体的なスケジュールなどは、私自身はまだ承知はしていません。

 

記者:

先週の会見で7つの項目について知事自らご説明をされました。その会見はネット中継など様々な媒体で県民の皆さんも見ていると思います。

知事の元にも県民の皆様から何か反応などはありましたか。

 

知事:

元々支援していただいている方など、いろいろな方から、先ほど申し上げた通り、反省すべきところはしっかり反省して頑張ってとか、体調管理など含めて大丈夫かとか、職員の皆さんとのコミュニケーションは大事などいろいろなご指摘がありました。

 

記者:

県民の皆様に加えて県職員の方も先週の会見に注目されたと思います。

改めて、それを踏まえて、知事としてのご所見やそのような声に対する受け止めを教えてください。

 

知事:

この間、知事に就任してから、約3年になります。

前回の選挙で大きなご負託を受けて、この間、懸命にコロナ対策、人口減少対策、若者・Z世代の支援など、懸命に仕事をしてきました。

そのような中で職員の皆さんとのコミュニケーション不足など、いろいろなご批判やご指摘をいただいていることも事実です。

自分自身も反省すべきところは反省して、改めるべきところは改める。私自身が変わることが大事だと思いますので、そこがこれから職員の皆さんへの感謝、そして信頼を持って、仕事をしていきたいと考えています。

それが本当に県民の皆さんには、この間ご心配をおかけしていることは、改めてお詫びを申し上げたいと思います。

そして、自分自身が改めるべきところを反省すべきところをしっかりやっていくことが、これからより良い県政を進めていくためにも大事なところだと思っていますので、これからも県政をより良くしていくため、県民の皆さんのために全力で仕事をしていきたいと考えています。

 

記者:

先週の会見で、初めて説明をされ、知事ご自身としては、今回の問題について十分に説明責任を果たしたとお考えなのか、それと今後も引き続き、折を見て今回の文書問題の説明するお考えなのか、ご所見をお願いします。

 

知事:

今後も説明が必要なことがあると思います。

今後、百条委員会や第三者委員会などが開催されますので、そのような場面での説明も必要ですし、このような会見の中で、毎回の定例会見の中でも、説明させていただくこともあります。

県内各地のイベントに行かせていただく中で、県民の皆さんから声をかけられることもありますので、その時にも自分の思いとしっかり頑張っていきますということを伝えることを通じて、いろいろな場面で説明と今後の県政を頑張らさせていただきたいということを、伝えさせていただくことが大事だと思っています。

 

記者:

文書問題の件でお伺いします。

反省すべきところは反省してというご発言がありましたが、知事としては、今、具体的にどこを反省すべきだとお考えでしょうか。

 

知事:

この3年間、コロナ対策含めて、人口減少問題とかいろいろな社会課題や県政課題がある中で、自分なりに懸命に仕事をしてきたこともあります。

仕事というものは、知事一人ではできるものではないので、県職員の皆様、それから県民の皆さんもそうですが、議会も含めて、一緒に仕事をしていくことが大事だと思います。

特に県職員の皆さんとは、日々一緒に仕事をしており、昨日もいろいろなところでのイベント等ありましたが、そういったところでは職員の皆さんの力が大事だということです。

頑張っていただいていることに対する感謝の気持ち、私自身もこういうふうにして欲しいという思いもありましたが、そこも含めて職員の皆さんに一定お任せして頑張ってもらう。

それを感謝しながら、一緒に仕事をしていく姿勢がすごく大事だと思います。

それは全体としてのコミュニケーション不足にも繋がっていたという指摘もあります。

そういったところを反省しなければいけないと思います。

まずは、私自身の仕事、県職員の皆さんに対する姿勢も含めて、改めて変わっていかなければならないという趣旨で述べさせていただきました。

 

記者:

公益通報についてお伺いします。

現在、内部の公益通報の窓口があって、外部には設けられていないと思いますが、改めて外部の窓口の設置についてはどのようにお考えでしょうか。

 

知事:

今回の件を受けて、公益通報の窓口のあり方については、もう一度しっかり議論しなければいけないと思います。

窓口を外部に置くことも含めて、兵庫県以外の事例もしっかり勉強させてもらいながら、改善をしていきたいと思っています。

 

記者:

具体的にいつ協議するなどは決まっていないですか。

 

知事:

これからだと思います。

今回の件を受けて、改善すべきところは他にもあると思いますので、その辺りを全体として改善策を議論して、固めていくことはこれからだと思います。

 

記者:

何度か「感謝、仕事を任せする、コミュニケーションを円滑にとっていかれる」という発言がありました。

例えば、今の政策決定の仕方をどのように具体的に変えていかれるのか。職員に仕事を任せるとしたら、どのように考え直していかれるのかお聞かせください。

 

知事:

形とか組織のあり方というよりも、私自身が日々の業務等で、どのような形で職員の皆様とかと、仕事をしていくかという姿勢の問題だと思います。

日々の業務は知事室でのレクチャーやいろいろな各地のイベント、行事等がありますので、しっかり職員の皆さんの意見も聞いて、話をしながら作り上げていく日々の業務のあり方が大事だと思います。

そこで、私の方針ももちろん伝えさせていただきつつ、これは県民の皆さんから負託を受けた立場として、こういうふうな方向性を考えていることを申し述べつつ、一方で職員の皆さんからは、いろいろな専門家の観点とか、今まで仕事をしている観点から、こういった意見や課題もありますということが当然出てきますので、そこの摺り合わせをして、良いものを作っていくことだと思います。

それのベースとしては職員の皆さんが日々頑張って、資料作成や準備、政策立案などの議論をしていただいているその積み上げがあるということが私自身も、公務員生活を20年ほどやっていましたので、気持ちは本当によく分かります。

そのような準備など、思いをしっかりやってくれていることを、感謝して、任せるべきところはしっかり任せて、大きな仕事の仕方をしていくことが大事だと思っています。

そういうふうに変わっていきたいということです。

 

記者:

今の政策立案や決定の仕方は変えない。もしくは現場に行かれたときに具体的に指示を出されることもあるかと思います。

その上で反省すべきところとして、今回の文書問題を振り返り、指示を受けた側がパワハラと感じてしまうようなことがあったというご指摘もあります。

職員との接し方、政策決定をしていく上で具体的にどのように変えていくか教えてください。

 

知事:

日々の業務の中で、これまでも同じようにしてきたつもりですが、きちっと職員の皆さんの説明をしっかり受け止めて、私自身が考えていることをより丁寧に伝えていくことで、よりコミュニケーションを職員の皆さんと図っていく日々の業務のやり方が大事かなと。

その積み上げの中で、より良い政策やイベントを含めて行事を作り上げていき、それが結果的に兵庫県全体として県庁のパフォーマンスを良くしていくことにも繋げていく。

それが県民の皆さんにとってのより良い兵庫県づくりにも繋がることになりますので、まずはそのような日々の業務の姿勢から改めていくことが大事だと思っています。

 

記者:

政治資金パーティーの問題と、事前運動に当たるのではないかという公職選挙法違反の2点についてお伺いします。

特別職である片山副知事に一任をされており、知事自身は指示をしていなかったであるとか、具体的に挙がっている、4人の現職の幹部職員の方についても、具体的な指示はしていなかったと言われています。

副知事については、パーティーを開催するにあたって、どこにパーティー券を購入していただく、具体的な指示はしていなかったとおっしゃっていました。

それ以上、調査を進めようとすれば、副知事もしくは4人の幹部職員の方に聞かなければいけない場面が出てくると思います。

そこについて知事はどのようにお考えですか。

 

知事:

政治資金パーティーの関係は、7月30日に開催したものについては、前回と繰り返しになりますが、特別職である片山副知事に対応をお願いしていたということになります。

結果開催されたことで、その間、片山副知事が開催に向けて準備等してきたということです。

その経緯については副知事にお願いしていたことになります。

これはどのようなやり方をしていたかということも含めて、今回の文書問題でも指摘がされているところですので、その辺りはこれから百条委員会や第三者委員会の中で、今回の公益通報でも対象になっていますので、そこで片山副知事の方から説明がなされていくことになると認識しています。

 

記者:

知事の方から直接片山副知事に聞かれる、お調べになられる意向はありますか。

 

知事:

これから百条委員会や第三者委員会がある中で、私自身が今の時点で、ご指摘も分からなくはないのですが、直接片山副知事とそこの事実関係を確認することが、適切なのかどうかということもあると思います。

これからそれぞれ調査がされる段階ですので、そこは今の時点で、そういう確認をするという時期ではないと思っています。

私としては、適切に片山副知事の方で対応していただいたということと、文書に指摘されているような圧力をかけたりすることの指示はしていないということは、先日も申し上げさせていただいた事実としてあります。

 

記者:

今の疑問点は、私たちも直接片山副知事にお伺いするような機会が必要かと思います。

つまり、記者会見の場に片山副知事に来ていただく機会が必要かと思いますが、知事はどのようにお考えですか。

 

知事:

私の方から、片山副知事に指示をするなどができるかどうかというのは、今コメントできる立場ではないと思います。

いずれにしても、これから百条委員会や第三者委員会の中で、事実関係が説明されることによって、明らかになってくるのではないかと考えています。

 

記者:

先ほどのお話の中で、支援していただいている方、県民の皆さんからの反応というところをご紹介いただいたと思います。

この問題は、県の内部から発生した問題で県の中の問題として捉えられるのが一般的だと思います。

県で働かれている県職員の方たちの反応やご意見は大事だと思います。

県職員からの反応や意見は何かありましたか。

 

知事:

今回の件について、直接膝を突き合わせて意見を伺うことは今の段階ではまだしていません。

日々の業務の中でいろいろなやりとりをしながら、日々の業務を職員の皆さんと、一つ一つ今やっている状況です。

これからこの問題が百条委員会や第三者委員会で議論していくこともありますので、そこの状況を見ながらタイミングを見て、職員とどのように向き合っていくかというのは、これから考えていく形になると思っています。

 

記者:

職員の方から話を聞くことも良いと思いますが、今の段階としてはどういった形で、話を聞くとか意見を聞くとかというような場を設けるとか具体的なところはまだ考えていないということですか。

 

知事:

先日、政策会議があった場で、案件が終わった後に私の方から「今回の文書問題に関して、職員の皆さんに心配をおかけしています」ということは触れさせていただいて、先日の会見と同じような趣旨で申し上げています。

幹部の皆さんがいる場でしたが、そこでは先ほど申し上げたのと同じように、これまでの3年にあたって、県政をより良くしたい思いの中で、皆さんとともに仕事をさせていただいたということですが、コミュニケーション不足など、いろいろな指摘があるという趣旨もありますので、繰り返しなりますが、これから私自身も皆さんに感謝の気持ちとか、信頼を持って仕事をしていくことが大事だと思っています。

これから一つ一つの仕事や業務を一緒になって進めていきましょうという趣旨の発言は、一度させていただいています。

その場では、それに対する意見などはなかったのですが、そういった機会などを通じて、私の思いや職員の皆さんの気持ちを聞く機会というものは、これからも増やしていくことが大事だと思います。

 

記者:

先ほどの質問のご回答で、弊社の投稿コーナーのイイミミの指摘に最もだと感じられたと仰っていました。

その指摘というのが、今どこの会社でも管理職はハラスメント研修を受けるが、知事はもしかしたら受けていないのかというような指摘だったのですが、それに関して県職員の管理職や知事含め特別職の方はハラスメント研修を受けられるのでしょうか。

 

知事:

事実関係で言いますと、私が就任してから受けたことはないです。

おそらく管理職の方は中間管理職の時点で受けているということがありますので、ここは私自身も機会を設けて、ハラスメント研修をしっかり受けることが、まずは必要かと思っています。

 

記者:

一週間前の会見で、知事が自ら7つの疑惑については否定されたと思いますが、その中の一つにパワハラ疑惑があったと思います。

ハラスメント研修でもよく言われるのが、受け手がどう捉えたか、周りで見ている人が、どう捉えたかがとても大事になってくる部分もあるという話もあります。

会見の後で、知事自身もいろいろなご指摘を受けたというお話があったと思いますが、改めてそのパワハラについての認識、前回の考古博物館のところについての認識の変化はないでしょうか。

 

知事:

私自身も県政をより良くしていきたいという思いの中で、業務上必要な指導をさせてもらったことになります。

それは場面によっていろいろする中で、厳しくさせていただくことはありました。

ただ、これは業務上必要なところでさせていただいたことになります。

いずれにしても、コミュニケーション不足とか、そのような箇所で指摘があることも事実ですので、私自身も、その辺りをしっかり受け止めて、先ほどの話と一緒になりますが、感謝の気持ちと信頼性を持って仕事をしていくことが、これから大事かと考えています。

 

記者:

考古博物館の件でお伺いします。

20メートルは、通常徒歩でいうと秒速1メートルぐらいですので、時間としては20秒ぐらいのロスとなります。

果たしてその20秒のロスが厳しく指導する内容に当たるのか、疑問に思いましたがいかがでしょうか。

 

知事:

20メートル歩かされたことに対して注意をしたというよりも、円滑な会場入りのための経路が確保できていなかったことに対する注意だったのです。

先日も申し上げましたとおり、車で行くと、道が繋がっている中で、車が止まったところよりも少し前で幹部職員が2人立っていたので、そこまで当然行くものだと思っていたところ、突然車が止まったので、「どうして」と聞くと「車止めがあります」ということでした。

それは、私自身は車止めを取るの忘れてたのではないか、気づいてなかったのではないかと認識しましたので、管理職としては、現場のマネジメントをしっかりすることは、重要な会議であれば当然大事ですので、そこは(車止めを)取ることを確認しとくべきだったのでは、ということを注意したというのが、その時の私の認識でして、実際どのようにしようとしていたか、あると思いますが、私はその観点で注意をしたことが、率直な私の認識です。

歩かされた距離が長い短いということで、注意をしたという意味ではないのですが、全体としての動線を、しっかりと確認しておくことができていなかったのではないですかということを、注意したのが事実、私の当時の認識でです。

 

記者:

その当時に、時間もぎりぎりで、知事としてもそのように感じられたことは一定理解できますが、今、振り返ってみて、事実関係がいろいろ分かってきた中で、改めて、そこまで厳しく指導するような話だったとお考えでしょうか。

 

知事:

当時は、首長や県議会の議員など、たくさんの方が集まる会議でした。

本当に重要な会議だったので、前の公務の都合で、遅れてはならないという本当に切迫した状況だったので、私もぎりぎりの到着で焦っていたこともありますし、そこはきちんと、動線の確保をして欲しいということを注意したのは、業務上必要な範囲での当時の認識として注意をしました。

 

記者:

パワハラに当たるかどうかは、第三者で判断されるべきことなのかもしれないですが、一方で今のお話を聞いていると、それが妥当だったかどうかは置いておき、知事としても時間が切迫している中で、当然人間なので、感情的になってしまうこともあり得ると思います。

その時はその切迫した状況の中で、感情的になってしまったというところもあるのではないでしょうか。

 

知事:

国際会議とか、首長が出席する重要な会議ですので、そこは円滑な動線をしっかりと確保しておかなければならないことは、大事なポイントだと思います。

スタート時間が決まっていましたので、当時の認識の中で注意をしたことは、業務上必要な範囲での指導だったと認識はしています。

 

記者:

特に感情的に指導したということではなく、今振り返っても注意すべき問題点があったということですか。

 

知事:

そうですね。

ただ、外の場面で、あとは重要な会議ということで、とてもバタバタとしていましたので、そこの中で注意したことはありますが、大きな必要性で言いますと、業務上の必要な点で注意をしたと今も思っています。

ただ、それはこれからまた第三者委員会や百条委員会の中で、そこの内容については調査、議論する形になると思っています。

 

記者:

今日の会見の冒頭で、深々とお辞儀をされたようにお見受けしたのですが、何かそこに込められてる思いというか、考えがあるのでしょうか。

 

知事:

県民の皆さん含めていろいろな方にご心配をおかけしていることは、私自身としても率直に受け止めなければなりませんので、そういった意味で、これから、自分の姿勢を改めていくことは大事だと思っています。

 

記者:

前回の会見で7つの疑惑について、一通り説明されて、否定をされたと受け止めています。

前回の説明をもって、知事としては、一定この疑惑については払拭できた、説明責任を果たせたというお考えでしょうか。

 

知事:

それは、まだというか、私は十分かどうか言える立場ではないと思っています。

今日の会見でも、説明させていただくこともありましたが、もちろん十分ではないというご指摘もあると思います。

それはこれからの会見でも、説明するべきことは説明することになると思いますが、百条委員会や第三者委員会がありますので、そこで説明すべきことはきちんと説明していくことが大事だと思っています。

 

記者:

明日、百条委員会の第2回の会合があり、今後も続いていくと思います。

他の自治体の百条委員会の事例を見ていると、偽証罪を避けて、よく覚えていませんだったり、よく分かりませんといった発言が見られることも多いのですが、知事も先ほど説明責任ということで、百条委員会での説明を挙げられており、知事としてはこういった、よく覚えていませんよく分かりませんというような対応をする可能性があるのか、それとも説明責任として、しっかりとご自身の発言をされるのか、お伺いします。

 

知事:

明日、第2回の特別委員会が開催され、これからスケジュールや調査方法などが議論されるというのは聞いていますが、今後、私がどのタイミングで呼ばれて、どのようなことを聞かれるかはまだ分からないので、私がどのように答えるか、申し訳ないのですが、今の時点でどうかと言うのは難しいと思います。

ただ、適切に対応していきたいと考えています。

 

記者:

どういった質問がされるのか、また、どういった証言をしなければいけないのかはこれからだと思いますが、その説明責任ということで言えば、よく分かりません、よく覚えていませんというような発言は避けるべきなのかと思いますが、その点についてはどう考えでしょうか。

 

知事:

そこは、どういった質問の内容とか、自分自身、本当に記憶があるのかどうかとか、そこに沿って適切に対応していくことかと思っています。

今の段階からこういうことを言える、こういうことを言わないとか言うのは、なかなか難しいかと思います。

 

記者:

ただ、知事の対応としては適切に発言すべきところは発言すべきとお考えでしょうか。

 

知事:

そうですね。

 

記者:

先ほどの質問の回答で、ハラスメント研修を受けて行くことが必要かとご回答されましたが、それはこの間、多くの批判や指摘を受けたことで、知事の行動が、それはハラスメントに当たるのではないかという指摘も多く県民から寄せられたということなのでしょうか。

 

知事:

そこは寄せられているわけではないです。

神戸新聞の投書の欄で、(パワハラ研修を)受けたことがないのではないかというご指摘があったので、確かに知事になってから受けていませんので、それは受ける必要があるかと感じたところです。

 

記者:

コミュニケーション不足とか、風通しの良い職場づくりを目指すという結論に至る背景には、例えば、職員を萎縮させていたのではないかとか、どういう現状認識で、過去の自分を認識されてそういう結論に至ったのか教えてください。

 

知事:

この3年間、選挙で大きな負託を受けて、仕事をしてきました。

コロナ対応など含めて本当にスピード感と、その場その場で大きな判断が求められている場面が本当に多々あったということです。

コロナ対応以外でも、いろいろな難しい判断を迫られたり、重要な政策決定を判断としてしていかなければならない場面がありましたので、そこで私自身もこういうふうにするという方向性を、はっきりと示し、やっていこうという場面もあったということです。

そこで、職員の皆さんに対する感謝とか信頼とか、そういったものをこれからもっともっと持つべきだというところ、それがコミュニケーションをより密にしていくべきだという思いで述べさせていただいています。

 

記者:

今日、県の労働組合が集まる中央委員会が開かれており、その中で、先週の斎藤知事の会見を見た労働組合が、改めて指導なのか叱責なのかという話の中で、あれはみんなが見ている前での叱責なので、懲罰的な意味合いが強くなると、指導の範疇を超えているとして、あれはハラスメントであるという見解を、組合の中で示されるそうです。

組合の中の執行部がハラスメントだという認識を固めようとしているのを、知事としてどのように受け止められますか。

 

知事:

その状況を私自身はまだ把握はしていないので、詳細についてのコメントはなかなか難しいと思っていますが、業務上必要な範囲内で指導する中で、厳しく指導することもあったということです。

そういった中で、様々な指摘があるということですが、私自身はしっかりこれからコミュニケーションを密にして、感謝と信頼を持った県政運営をしっかりやっていきたいという思いが今の率直なところです。

 

記者:

職員からハラスメントだと思うという言葉に対して、そういう認識に対しては、知事としては今のご自身の考えを変えられる予定はないと。

 

知事:

そういった指摘があることは真摯に受け止めることが大事だと思います。

今後、ハラスメントかどうかを含めて百条委員会や第三者委員会で客観的に議論がされていくと思いますので、自分自身が、先ほどの繰り返しになりますが、業務上の必要な指導は、必要なものであるとしても、これから、職員の皆さんに感謝の気持ちと、信頼すべきところは信頼して、いい県政をこれからしっかりやっていくという思いでやっていきたいと思います。

 

記者:

考古博物館での20メートルの件ですが、そちらの駐車場にも身体障害者用の駐車場があって、そこから入口まで大体50メートルぐらい車椅子を動かしていかなければならないのですが、改めて、公務の質にもよると思うのですが、忙しければ、車止めをのけて近くに車を寄せるべきというのは、車椅子の方にそのように移動をお願いしている中で、知事として適切だと思われますか。

 

知事:

当時の状況は、先ほどの質問に対する説明でもしましたが、動線がどのような状況になっているか、通行が禁止なのかどうかは、私自身、分かっていなかったので、あくまで幹部職員が向こうの方で待っていると。

そして、そこに道があるということは、当然車がそこまで行くのだろうと認識していましたので、そこで途中で止まったことに対して、車止めがあったことで、それは車止めを取るの忘れていたのではないかということで指摘をしたことが事実です。

 

記者:

行きは、そこで指導されたと思いますが、帰りはどこから車に乗られましたか。

 

知事:

帰りはどこから乗ったかは覚えてないです。

もしかしたらエントランスのところから出ていったのかもしれないです。

 

記者:

エントランスというのは、入口というところですか。

 

知事:

すみません、私自身は記憶がないので、また確認しなければならないかと思います。

もしかしたら、動線の先に幹部職員が待っていたところから車に乗ったかもしれないです。

それか、別の駐車場のところから、車に乗ったのかだと思いますが、すみません、私は当時のことはもう正直覚えていないということです。

 

記者:

百条委員会の件でお伺いします。

先週の記者会見で、来年の選挙や任期中の進退について質問した時に、「県政は大事な局面ですので、一日一日の仕事をしっかりやっていく」とのお答えでした。

文書問題は、百条委員会のテーマで、県民の関心も当然強いものです。

明日は、2回目の百条委員会が開かれますが、県政の大事な局面の一つに文書問題は入っているか、見解をお聞かせください。

 

知事:

明日、第2回目の百条委員会が開催されます。

今の状況になっていることについては、県民の皆さんにもお詫びを申し上げなければいけないと思っています。

議会でも百条委員会が開催された時の趣旨で説明がされましたが、県政をしっかり前に進めていくためにも、百条委員会を通じて、我々としても第三者委員会を通じて、今回の文書問題について、きちっと調査をしていく。

そして、反省すべきところ改善すべきところがあれば、それを改善することによって、県政をより前に進めていくことが大事だと思いますので、そこをしっかりやっていくためにも、百条委員会などの対応をこれからきちっとやっていくことが大事だと思っています。

 

記者:

県政をより前進させていく、真摯に向き合うというところで大きい局面の一つ入る認識で良いでしょうか。

 

知事:

百条委員会は、51年ぶりに設置されたものになりますので、それは議会の判断としては、大変重いものだと受け止めています。

 

記者:

令和5年11月に行われた東播磨地域づくり懇話会の件でお伺いします。

職員2人が立っており、そこに車が行くものと当然思っていたというお話がありました。

これは、考古博物館の東入口に、職員が2人立っていたという認識でしょうか。

 

知事:

今、地図等がない中ですが、少なくとも私の認識としては、車が入っていきかけた時の道路の延長線上のところに2人が立っていたと認識しています。

 

記者:

公用車で行かれたというお話でしたが、知事と運転士の他に同乗されていた方はいますか。

 

知事:

随行の職員が同乗していました。

 

記者:

エントランスと車の20メートルの空間に、県職員は4人いる中で知事が厳しい指導されたということですが、厚生労働省の事業者向けに出したNOパワハラという冊子にハラスメント6分類というものが載っており、その一つに同僚の目の前で叱責されるとあります。

今後、第三者委員会でハラスメントと認識されるかどうか分かりませんが、厳しく叱責したことは、職員から見ればハラスメントと受け取ると思うのですが、知事はどう思いますか。

 

知事:

当時、重要な会議でしたので、遅れてはならない、待たせてはならない思いから動線の円滑な確保、車止めを取り忘れていたのではないかという業務上の必要性から注意をさせていただきました。

時間が限られている中で、それから重要な管理職としてのマネジメントの観点から、厳しく指導させていただいたことは事実だということです。

 

記者:

身体障害者用駐車場や団体用の駐車場に比べて、一番近い動線だと思うのですが、指導された後や先週の記者会見の後でも構いませんが、ご自身で指導された内容を検証したり見直したりしたことありますか。

 

知事:

先日も記者会見で説明させていただくという中で、改めて、自分がどういう動線の中で認識をして、注意をしたかは記憶の中で確認はしています。

 

記者:

考古博物館の地図やGoogleマップなどを見て確認したことがないということですか。

 

知事:

公表されている地図で、こういう動線だったというのは確認したことあります。

 

記者:

今日の記者会見では、職員への感謝の気持ちと信頼関係を大切に思っているという話が出ましたが、信頼関係は、本来相互的なものだと思います。

今日も、事実認定とそれがパワハラに当たるかどうかは、第三者委員会などで評価されていくことだと思うとの発言をされています。

県庁のトップとして、第三者に評価される前に、まず、自己点検して反省や行動の見直しを行った上で、職員とコミュニケーションを取ったり、庁内メールを活用して自分の姿勢を示したりすることで、職員との信頼が深まると思います。

改めて、ご自身の行動や指導の検証や評価はされないのでしょうか。

 

知事:

今回の文書事案全体も受けて、様々なご指摘があることも事実です。

これから、第三者委員会や百条委員会をやっていくことで、事案についての客観的な調査等がされていくことになりますが、県民の皆さんからご心配の声など、いろいろな声を受けてることは事実ですので、本当にご心配をおかけして申し訳ないと思っています。

これから調査等が進んでいくことになりますが、私自身は、先ほど、申し上げたとおり、反省すべきところ、改めるべきところはきちっと改めて、これからの業務に進めていくことにしたいと思っています。

 

記者:

政治資金パーティーの件でお伺いします。

先週の記者会見で片山副知事にパーティー券について一任したというお話でしたが、そもそも政治資金パーティーのパーティー券を副知事に任せることは、適正なのでしょうか。

 

知事:

特別職である副知事ですので、そこは法的には問題ないと認識しています。

 

記者:

副知事は、特別職とは言え公務員です。

何より一般職の見本となるようなことを、知事、副知事はする必要があると思います。

副知事がパーティー券を売ることは、県民の全体の奉仕者としての職責を自覚して、公務員としての正しい心構えを保持した上で行動しているのかの見解をお聞かせください。

 

知事:

あくまで副知事は特別職という立場にあります。

一定の政治活動は、一般職では禁止されているものが、特別職では許容されている面がありますので、その中で、選挙のときに一定の政治的な対応をするということもあります。

そういった意味でも、適法な範囲内で対応してるものだと私としては認識しています。

 

記者:

そもそも論として、政治資金パーティーそのものが、自民党の裏金問題やパーティー券問題がある中、適切なのか。

政治活動として適切かどうかの知事の見解をお聞かせください。

 

知事:

文書問題の話とは、少し趣旨が変わってきているので、政治資金パーティーの是非などを、私が今の時点でコメントすることは避けたほうがいいかと思います。

必要なところで政治活動を法的に認められた範囲内でやれることを適切に対応していくことが、政治活動だと思っています。

 

記者:

知事は、去年7月に政治資金パーティーを開催して、今年の1月に行うはずのパーティーは公務の都合で中止したことを後援会が発表しています。

政治資金パーティーが適切かどうかの判断ではなくて、単に公務の都合だけで中止したという認識でいいのでしょうか。

 

知事:

公務の都合を勘案してです。

そもそも案内していない段階で、内部調整の段階でしたので、そこで公務の都合を踏まえて、開催の調整自体を止めたということです。

 

記者:

考古博物館の件に関してお伺いします。

知事の話では、「遅れてはいけない、待たせてはいけない、本当に重要な会議があって、その中で車が進んでいくということで、車止めを取るのを忘れていたのだろう」ということで、職員のマネジメントに対して指導されたと思うのですが、どのようなマネジメントが必要だったのか。

振り返ってみたら、車止めを動かすことができないという勘違いで、そもそも歩行者にしか入れない場所で、首長も200メートル歩いて来られているような場所だと思います。

そういう状況の中で、どのようなマネジメントが必要だったのか、お聞かせください。

 

知事:

距離や歩かされた点を問題視しているのではなく、動線をしっかり確保して、本来到着すべきところに到着できていなかったのではないかと。

そのために車止めを取るの忘れていたのではないかというのが私の当時の認識です。

距離の問題ではなくて、円滑な動線を確保することは、大事な業務であるので、そこができていなかった、確認漏れをしていたのではないかと。そこを注意したのがその時の本当の認識です。

実情として、道路がどのような管理下に置かれていたのかなど、私自身、当時は認識できていなかったのですが、結果的にどのようなオペレーションを職員がしようとしているかは踏まえなければいけないと思いますが、そこも含めて、もし私の方が、コミュニケーションが事前に不足していたとすれば、そこは反省しなければいけないと思っています。

 

記者:

事前に動かないものであるなど、そういうコミュニケーションをしっかり取っておけば良かったのかと思いましたが。

そうすれば、勘違いも起きなかったのではと思いますが。

 

知事:

1分前とか、一刻を争うところだったでしたので、確認するいとまもない中で、本当に遅れそうだというところで車が止まったので、慌てて降りて、小走りで行きました。

そこで注意をしながら会場に入っていったのが実情ですので、事前の確認をする間もなかったというのが、正直なところです。

それは、もう少し綿密にあらかじめ確認しておくべきだったという指摘がもしあるとすれば、そこは反省しなければいけないと思います。

 

記者:

県職員の方が、前回の知事の会見を見て、私の方にも具体的に3件、県の職員の方からお声がありました。

担当課長の自死のことについて、私が3度繰り返し知事に弔意の気持ちはありますか、感謝の気持ちをありますか、ということをお尋ねしました。

知事のお答えは、「具体的に大変ご尽力をいただいたパレードが成功に終わったのは、県民の皆さんに本当に勇気と力を与えた」とお答えになられました。

そのお気持ちに今も変わりがないのか、もしそうであるならば、感謝の気持ちなどを具体的にご家族に弔意として表すお気持ち、ご予定はありますか。

 

知事:

パレードに関しまして、担当課長が本当にご尽力いただいたことは本当にありがたいことですし、感謝の気持ちは今も全く変わっていません。

本当に素晴らしいパレードを開催していただいた中で、そのご尽力には心から敬意を表させてもらいたいと思います。

詳細については、個人的なことにもなりますので、私が内容について言えないということもご理解いただきたいと思っていますが、感謝の意というものは全く変わっていないと思っています。

これから状況を見て、もちろんご家族の皆様にも、感謝の意を表させていただくことは、機会があれば、是非させていただきたいと思っています。

 

記者:

県職員の方は直接知事言うことはなかなかできないと思います。

実際のところ、職員の方が知事と面と向かって、これまでどうだったかと聞いても答えが返ってくるとは思えません。

今回の議員のアンケートにも回答するにはすごく勇気がいると思いますし、先ほど質問でも、県職労のアンケートに対してなかなか回答がないとのことですので、その上で知事の一言はすごく重たいと思います。

感謝の気持ちを表されることやコミュニケーションをより円滑にすることは、県の職員の方がすごく注目しているので、今後もこのような機会を捉えて、是非、知事の言葉で言っていただければありがたいです。

これは質問ではなく、感想です。

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