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【発表項目】
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1番目は、「県道加古川小野線「東播磨道」全線開通」です。
兵庫県が加古川市、そして三木市、小野市と整備を進めてきました「東播磨道」が11月30日に全線開通するという運びになりました。
東播磨道は、国道2号加古川バイパスから小野市の国道175号までを結ぶ全長12.1㎞の自動車専用道路で、これまで南部から順次開通させてきておりまして、今回、八幡三木ランプから小野ランプまでの4.4㎞が開通し、全線開通となります。
当日は開通に先立ちまして、式典を開催するということになっておりまして、私も出席をさせていただきます。
式典は小野ランプの付近で実施を予定しておりまして、テープカットなどを行うということです。
一般への交通開放は当日の16時からを予定しております。
開通の効果ですけれども、1点目が「地域の連携強化・活性化」という形になります。
東播磨道未開通時と比べて、全線開通時には加古川市役所から小野市役所の間で17分間の移動時間が短縮されるなど、地域の連携やモノ、人の交流がさらに拡大すると考えております。
東播磨道の全線開通を見据えまして、企業進出などにより、多くの雇用が見込まれるなど、地域の活性化にも寄与していくと考えております。
それ以外にも通勤時間の短縮や採用活動にプラスになるということが期待されております。
2点目が「安全・安心の確保」という形になります。
八幡三木ランプまでの開通によりまして、6箇所の交差点で渋滞が解消されまして、大きな効果があったというものです。
全線開通により、さらに3箇所での交差点で渋滞が解消される見込みとなっておりまして、円滑な交通が確保されると見込んでおります。
また、地域の高度救急医療を担う加古川医療センターへのアクセス時間が短縮するということで、近年、搬送件数が増加傾向にある加古川医療センターの搬送体制の支援に繋がりまして、1分1秒を争う重篤な方、急性期の方の救命率というものの向上が期待されるというものでございます。
それから周辺の北播磨総合医療センターや加古川市民病院へのアクセスも強化されます。
結びになりますけれども、今回の全線開通に先立ちまして、9月28日に記念ウォークということで、抽選で選ばれた約1,000人の方が自動車専用道路上をウォーキングしていただいて、会場を盛り上げていただきました。
これまで事業推進にご協力いただいた用地提供者、そして地元関係者の皆様などですね、すべての方に感謝申し上げるとともに、この道路が東播磨、そして北播磨地域のさらなる発展の礎となることを期待しております。
2番目は、「「HYOGOスポーツコミッション(仮称)」モデル事業 アスリートと楽しむスポーツ体験・企業見学ツアー」です。
現在、「HYOGOスポーツコミッション」というものの設立に向けた検討を進めております。
モデル事業として、女子サッカークラブの「ASハリマアルビオン」、それから女子バスケクラブの「アストライア」、さらには、スポンサーされています「アース製薬株式会社」と協働しまして、冬休みの企画として、小学生に対して「アスリートと楽しむスポーツ体験・企業見学ツアー」を実施いたします。
来年度のコミッション事業として、連携クラブとの協働による取組みを検討しておりまして、県と包括連携協定を締結しているクラブの関係者と、具体的な事業展開について話し合う中、今回のツアーを実施させていただくということになりました。
対象は、こちらに書いてあるとおり、小学校の4年生から6年生、30名ということで、保護者の方も同伴も可能だというふうなものです。
内容としては、1つ目にスポーツ体験でASハリマアルビオン、そしてアストライアの選手と一緒にボールを使って楽しんでいただくということ、選手と一緒に汗を流しながら、選手のプレーを間近で体感することで、スポーツの楽しさや魅力を体験していただきたいと考えております。
2つ目が、赤穂市にあるアース製薬の研究所ですね、こちらに行っていただいて、研究のために飼育する虫の飼育施設の見学という形になります。
通常は非公開の施設が特別見学できまして、子どもたちにとっても地元企業の事業内容を知る貴重な機会という形になります。
選手においては、企業見学も含めてバスで丸一日行程を共にしていただきます。
普段は見えない選手の姿に触れることができることから、企業見学とともにスポーツに興味を持っていただける機会になるのではないかと考えております。
参加費や日程は、ここに書いてあるとおり12月26日ということで、本日から12月8日まで県のホームページから申込みをしていただきたいと思っております。
このツアーは、子どもたちがスポーツ選手と交流しながらスポーツを体験し、地域の産業に触れることで、スポーツの楽しさ、そして地域の魅力を体験できるツアーとなっておりますので、ぜひ冬休みの期間になりますから、ご関心のある子どもたち、そして保護者の方の多くの応募を待つとともに、県としても、引き続き公民連携をしながら、スポーツコミッションの設立に向けて、準備を進めていきたいと考えております。
私からは以上です。
読売新聞:
東播磨道の件についてなんですけれども、加古川医療センターへのアクセス時間が短縮されるというような説明あったかと思いますが、具体的に、どこからの搬送だとどの程度短縮されるかというふうなことを具体的に教えてもらえますでしょうか。
知事:
様々な場所からですけども、例えば、加東市役所からでいうと、元々、加古川医療センター付近までは、ざっくり言いますと、加東市役所圏内でいうと、加古川市内付近まで48分かかっていたものが、26分ということで22分短縮されるということであったりとか、あとは小野市役所から加古川市内だと40分ほどかかっていたのが20分ほどで行けるようになるとかですね。
それぞれ15分から20分程度、搬送時間などが短縮されるということですので、急性期ですね、脳の疾患とか心臓の疾患の場合にですね、早く搬送ができるということになるんじゃないかなというふうには思っています。
読売新聞:
間もなく再選1年を迎えるかと思いますが、知事としてはこの1年間の実績というものを、どういうふうに考えていらっしゃいますでしょうか。
知事:
11月17日ですね、前回の知事選挙から1年という形になります。
この間、1年間ですね、今年度の予算編成のみならず、各種の補正予算を含めて、政策をしっかり前に進めてきたというふうに考えております。
若者・Z世代への応援ということで、県立大学の授業料等無償化も1つずつ、進めていっておりますし、あとは県立高校への環境整備などですね、不妊治療の支援をするための条例制定もできましたし、そういった若い世代への支援策のみならず、今年は阪神・淡路大震災から30年という節目でしたから、防災・減災の取組みを若い世代も含めて取り組んでいくということ。
9月には創造的復興サミットを国内外の自治体が集まって対応していただきましたし、そういった安全安心な社会づくりに向けての取組みとともに、目下の物価高に対応するために、プレミアム付きのデジタル商品券をはじめとする、様々な施策をしてこられたということで、県民の皆さんの暮らしや命、そして未来を支えるための施策が着実に実施できたというふうには考えています。
読売新聞:
また、新年度予算編成に向けては、特にどういうところに力点を置きたいとお考えでしょうか。
知事:
今まさに議論をしておりますけども、今までやってきた施策をさらに着実に広げていくということが大事だというふうに思います。
県立大学の授業料等無償化については、令和8年度が制度としては完成の年になりますし、それから県立高校や特別支援学校についても、環境整備を中心にして、さらに投資をしていかなければいけないというふうに考えています。
そういった一方で、財政状況が厳しくて、阪神・淡路大震災の影響を兵庫県は構造的に受けているという面がありますので、その厳しい財政状況の中でも何とか財源をやりくりしながら、必要な投資をしっかりやっていきたいというふうには考えていますね。
読売新聞:
県庁舎の再整備についてなんですけれども、実質負担560億円とする基本構想を公表されたかと思います。
知事としては、昨年の知事選時の公約を一つ達成できたというふうに評価されているんでしょうか。
知事:
昨年の知事選挙のときには、県庁舎再整備については、機能的でコンパクトな庁舎整備を目指すということをテーマとして掲げさせていただきましたので、そういった意味では元のプランであれば1000億円以上かかっていたものが、一定程度、建設費を前計画と比べれば縮減できたということで、かつ、防災機能もしっかり維持しながら職員が働きやすい環境整備をしていくということで、コンパクトで機能的で無駄なことのない、華美なものではない県庁舎整備をしっかり目指すことができつつあるんじゃないかなというふうには思っています。
日刊工業新聞:
HYOGOスポーツコミッションについてなんですけれども、これはスポーツ庁が進めている地域スポーツコミッションの担い手設立活動の支援という事業を使って設立するものなのでしょうか。
それから、このスポーツコミッションについてなんですが、重視している点などをお伺いしたいと考えております。
知事:
スポーツ庁においても、こういった子どもたちがスポーツ機会を通じて、スポーツの魅力を感じるだけではなくて、地域の魅力ですね、今回で言いますと企業の活動とか、そういったものを合わせて知るという、スポーツと地域活性化、創生の両輪を目指すということは大事なポイントだというふうにしていると思います。
今回の兵庫県の取組みというものもまさにそういった趣旨がありまして、今回、地域の、特にローカルでスポーツに取組んでおられる地域プロスポーツ団体との連携によって、子どもたちがスポーツの魅力を知ると。
部活動の地域移行などによりまして、あとは学校の働き方改革などの影響で、子どもたちがスポーツをはじめとする様々な体験の機会をこれからどう維持・確保していくのかというのが、大事な時代になっていますので、そういった意味でも、このスポーツコミッション、これから作りますけども、そこが中心となって、こういった体験機会を創出していくということが大事だというふうには考えています。
産経新聞:
17日で再選から1年ということで、昨年の知事選の公約のスライドで掲げられていた3つの約束についてお伺いします。
約束の中の1つに、「文書問題の真相究明と改善策の徹底」という1つ目の約束がありますけども、文書問題の真相究明というのはどういうことなのか、その意味について教えてください。
知事:
当時、百条委員会や第三者委員会も開催継続中の状況でしたので、それに対する調査であったりとか、ヒアリングについて、しっかり協力していくということを掲げさせていただいたというふうに考えています。
産経新聞:
では、百条委だったり、第三者委員会の調査で、文書問題の真相究明は果たされたという認識でよろしいでしょうか。
知事:
報告書がそれぞれ出ましたので、私としてはそれを真摯に受け止めさせていただきまして、県として対応するところを対応してきたということで、着実に取組みを進めていっているというふうには考えています。
産経新聞:
続いて、2つ目の約束の「県民の皆さまはじめ、県職員や県議会との信頼関係の再構築」というところですけども、ここについて1年経過して、今の時点から見ての評価、約束を果たせているのかどうかというところについてはいかがでしょうか。
知事:
県民皆さまのご評価、それから県議会との関係については、私が評価というよりも、それぞれの方々がどう評価するかというのがポイントになるというふうに思いますけども、私としては、政策への期待がやはり強いということが前回の選挙でも県民の皆さんからお示しいただいたということを踏まえて、先ほど幹事社からも話があった政策ですね、若者・Z世代の応援施策や防災・減災対策をはじめとする、様々な施策というものをしっかり進めていくことで、できるだけ県民の皆さんのご負託に応えられるように努めてきたというつもりです。
また、その際にもですね、県議会とこれまでの定例会などで、先日も要望もお受けしましたけども、しっかりと政策議論を交り合わせることによって、よりよい政策を進めていくということをしっかりやってきたつもりですので、そういったところは、着実に進めていっているというふうには思っていますね。
産経新聞:
その約束の中に、県議会各会派との対話や丁寧な合意形成というところもありますけど、最近で言えば、給与の減額条例の動きを見ていますと、6月、9月の定例会で2回継続審議となっても、知事はご理解いただきたいとか、あとは議会側の判断ということを繰り返されているのみで、例えば、刑事告発されているもので新たな事実が出た場合に、また別途、責任を取るのかという、そうした議会側の懸念点には答えていないと思いますが、そうした状況ですけども、各会派との対話、特に丁寧な合意形成というのは出来ていると思いますか。
知事:
給与減額条例については、繰り返しになりますけども、組織の長としての責任を取らせていただくという形で提案をさせていただいておりまして、執行部側からの提案という形になりますので、あとは議会の方でご判断いただくと。
賛成か否決か、今回については継続審議ということで、引き続き議会において議論をされるということですから、そのご判断を我々も踏まえて、引き続きしっかりと原案をですね、可決していただけるべく、必要があれば説明をしていくということが大事だというふうには思っていますね。
産経新聞:
最後です。
3つ目の約束で、「未来に向けた県政改革を止めない」というところがあります。
こちらの評価はいかがでしょうか。
知事:
やはり、行財政改革が非常に大事だというふうに思います。
分収造林事業や地域整備事業ですね、それから、現実厳しい状況になっている病院事業についても、一定の改革の方向性を出させていただいて、その上で県の貯金(財政基金)については、100億円を超えるまで(積み立てており、令和7年度末では)170億円程度まで積み立てをさせていただくということで、未来の投資に繋がるような行財政改革をしっかりやっていくことが大事だというふうに考えていますので、その上で、先ほど申し上げた、若者を応援するような、次世代に繋がるような政策というものをこれからもしっかり充実させていくということが、大事だというふうには思っていますね。
毎日新聞:
9日に立花孝志氏が逮捕されました件の関連で伺います。
知事は立花さんが逮捕されたことについて、何度かの囲み取材のときに、コメントを控えますというふうにおっしゃっていました。
立花党首自身はですね、この1年、兵庫県政にとってある意味、非常に影響力を発揮していたというかですね、ある意味キーパーソンみたいな形の人物だと思うんですけれども、知事がその逮捕についてですね、コメントを控えますというその真意を改めて教えてください。
知事:
繰り返し述べさせていただいているとおり、報道では承知をさせていただいておりますけども、個別の事案である本件については捜査中であるということから、コメントは差し控えさせていただいているというところです。
毎日新聞:
立花氏の逮捕容疑の中で、亡くなられた竹内県議への名誉棄損という内容ではあるんですけれども、立花党首がですね、竹内元県議を中傷・誹謗をしたというような、名誉毀損したというような、SNSの発信自体は、知事はご自身では確認されているんでしょうか。
そのSNS自体を見ているんでしょうか、それとも見ていないんでしょうか。
知事:
私はこれまで述べさせていただいているとおり、自分自身はSNSを使って発信することありますけども、そういった他の方のSNSについては、もちろんタイムラインとかで流れてくるってことはありますけども、詳細を見たことはありません。
毎日新聞:
全く立花党首が発信しているSNSは、基本的に全く確認していないと、たまたま流れてきたものをともかくとして、ご自身で見に行くようなことはしないということでいいですか。
知事:
私はすべてのSNSの内容を確認できることは、物理的にも難しいですし、それを別にするということが、これまでも述べさせていただいているとおり、ないということですね。
毎日新聞:
立花党首が発信しているのはですね、かなり非常に膨大なものがあって、それをすべて確認するってのは当然、無理だとは思うんですけれども、ポイントとなるものっていうのが、話題になっているものを、県政にとってはかなり、危機管理的な意味でも、見といた方がいいものがある程度あると思うんですけれども、そういうものも一切見ていないということでいいですか。
知事:
同じ答えになりますね。
毎日新聞:
ご自身が見ないというのはあれなんですけれども、例えば、職員の方にですねそれをちゃんと確認して内容、そのポイントをですね、報告するようにとか、そういうこともしませんか。
そのあたりどうなんでしょう。
知事:
それも、特にしてないですね。
毎日新聞:
その理由は何でしょう。
知事:
もちろん情報漏えい事案に関して、プラットフォーム法等の趣旨に基づいて、申し入れをさせていただいた際はですね、担当部局の方が、きちっと内容について、確認しながら、申し入れをしたということはありますけども、私自身が、何か確認を指示するということはしていません。
毎日新聞:
分かりました。
改めて知事選のときの立花氏との関係を伺いたいと思うんですけれども、知事の街頭演説の前後に、立花さんが、演説をしていたことはあると思います。
知事は当時、候補者としてその事実はご存じでしたか。
知事:
昨年の知事選挙については、私は本当に当事者でしたから、自分自身が街頭演説をする際に、基本的にはもう自分自身が街頭演説することを精一杯させていただくべく、全集中をしておりましたので、もちろんいろんな候補者が演説会場では演説をしたりするというのあると思いますけど、私自身は自分がやることをしっかり集中してやってましたんで、他の候補がどういう行動しているかというのは、認識とかですね、そこまで留意をしてないということですね。
毎日新聞:
最後に、定例会見でですね、知事に対して記者が政策以外のことで質問した場合に、かなり冷淡な対応というかですね、あんまり同じ答えの繰り返しということが非常に多いんですけども、会見の答弁をずっと確認したんですが、この数ヶ月ほとんど内容が変わってないんですけれども、知事はよく自分のできる説明をするというふうにおっしゃっていますが、答弁内容を全然変えないというのは、これはどういった理由なんでしょうか。
知事:
様々なご指摘はもちろんあると思いますけども、質問に対して私はできるだけ、答えられることを答えさせていただいたということですね。
もちろん同じような質問がある場合には、同じような答えになってしまうというケースはあるかと思いますけども、それも、自分が答えることを答える範囲できちっとお答えさせていただいた結果ですので、それに対して様々なご指摘やご批判は、真摯に受け止めたいと思いますけども、その旨は、私自身も答える範囲でしっかり答えさせていただいているのはご理解いただきたいと思います。
朝日新聞:
スポーツ体験についてなんですが、選手たちとボール遊びというふうに書いてありまして、もうちょっと具体的に、例えば募集する子たちは、サッカーできるんじゃないかとかバスケ教えてもらえるんじゃないかとか思うと思うんですけど、それをしないでボール遊びってどんなイメージなのかなと思いまして。
知事:
チームとしてはサッカー、それからバスケットボールということですので、基本的にはボール遊びを小さい頃にやっていただくということがねらいだというふうに思います。
野球、サッカー、バスケ、バレーもそうですけど、球技というものをなかなか最近したことがないとか、学校では体育でやっていると思いますけど、そういった機会が少ない子も多いと思いますので、低学年の間からですね、そういったことができている子とできてない子の中で、それができてなくてもできていてもですね、ボールに親しんでいただけるということが大事ですので、これはそういった意味でボール遊びをすることで、次の種目であったりとか、興味に繋がっていくことをねらいとしているんだとは思いますね。
朝日新聞:
特にバスケ習っているとか、サッカーやっているとかそういう子じゃなくても、対象になるってことですか。
知事:
もちろんです。
朝日新聞:
項目外からお伺いします。
昨日フェニックス共済の最終報告が検討会から出されたかと思います。
これについて確認なんですけども、県の方向性が12月には出るかと思うんですが、総支払額の上限を決めるという、この提言を踏襲する形での条例改正になるのかどうか、知事のお考え聞かせていただけますか。
知事:
フェニックス共済のあり方に関する検討会が専門家の方のご議論を経て先般、最終報告を取りまとめていただきました。
改めて厚く御礼を申し上げておきたいというふうに思います。
地震・災害が頻発化、激甚化する中で、この共済制度というものは一定大事な役割を果たしてきたということはもちろんありますけども、一方で県議会などからも、やっぱり巨額の財政的なリスクがやっぱりあるということを、確率論がある中で、このまましておくことは、やはり兵庫県の財政にとっての懸念が大きいというご指摘があったことなどを踏まえまして、今回検討会で議論していただいたことを踏まえて、これから条例改正を含めた制度の見直しをしていきたいというふうには考えております。
基本的には報告書で示された給付金の支払い限度額の設定などですね、そういった検討会の方向性を踏まえて、条例改正をして、12月議会に上程する方向で今準備をしています。
朝日新聞:
一方でなんですが、制度の改正は今お伺いしたとおりなんだと思うんですが、基金の方なんですけども、これ一般会計から今年度1億3900万円出ているかと思います。
この中で、例えば役員、役付職員の報酬として3000万円ということで、こちらの方に、全く手をつけない、いわゆる行革ですとかスリム化というのが今叫ばれている中で、こっちとセットにしないと、要はこれだけ公費が出ているわけで、共済制度なんですと全国唯一のというふうに謳っていますが、果たしてそういえるのかどうか。
公助ではないかという指摘、見方もできるかと思います。
この辺はどうされるか、見通しが何かあれば、お聞きできますか。
知事:
その点は、先般の県議会の来年度予算の要望に関する議論の中でも、一部会派からも出ました。
大事な指摘だというふうに思いますので、今回はまずは、やはり災害のリスクがいつあるかわからないというところで、可及的速やかに、フェニックス共済制度の財政的なリスクをできるだけすぐに軽減させるという形での議論と、条例改正を進めさせていただきたいというふうに思いますけども、その先にはやはりご指摘いただいたとおり、県の関係する外郭団体のあり方ですね、そういったところの議論にもつなげていきたいというふうに思っています。
朝日新聞:
あとフィールドパビリオンについてお伺いします。
万博終盤以降、終わってからもなんですが、視察がここに来てというかちょっと増えているような印象があります。
そのねらいについてまずお伺いできますか。
知事:
フィールドパビリオンというものは万博期間中に合わせて準備をしてきまして、今回万博が終了しましたけど、もともとねらいとしては万博が終わった後が大事だというふうに考えておりますので、そういった意味で、自分自身がまだすべてのコンテンツを体験できていない中で、できるだけ多く、自らが体験して発信させていただきたいという趣旨で、回らせていただいてるというものですので、これはこれからも随時、続けさせていただきたいというふうには考えています。
朝日新聞:
具体的な今後の焦点というか、スポーツイベントなどワールドマスターズなのかなと思うんですが、そのあたりありますか。
知事:
2027年にワールドマスターズゲームズが開幕されますし、そういった大きなイベントを見据えて、コンテンツをさらに磨き上げ、PRしていくということも大事だと思いますし、2030年には神戸空港の国際化も本格化しますので、来られたインバウンドの方がですね、我々オーバーツーリズムを避けていくという意味で、フィールドパビリオンのような体験型のコンテンツを充実させていくことで、少人数の付加価値の高いツアーコンテンツを作っていくということにつなげていきたいというふうに思っていますね。
朝日新聞:
ただこれも万博の前から議会の方でも、具体的な戦略が見えないという指摘は再三あったかと思います。
550億円の観光消費額っていうふうに目標設定されていたと思います。
これが果たして妥当だったのかっていうのはもうしばらく時間はもちろんかかると思うんですけども、これまでの、これほどの巨額の観光消費額があったかどうか、知事の実感として、それを踏まえて今後につなげないといけないというのはずっとおっしゃっているかと思いますので、どんな課題があってどう今後生かしていくのかというのをお聞かせいただけますか。
知事:
万博期間中の観光消費というものは、ここでも何度か申し上げましたけども、いくつかやはり、フィールドパビリオンを含めて、プラスの面もあった面もありますけども、一方で、バスの運転手さんの不足などによりまして、団体ツアーが減ったということなどですね、プラスの面と課題があったというふうには考えています。
そのあたりを含めて、先般立ち上げた検証のための有識者会議をリスタートさせていただきましたんで、そこで有識者の議論をお伺いしながら、万博の兵庫の取り組みが、どういった経済効果があったのか、そしてそれが達成できてあったのか達成できてなかったのか、そして課題は何なのかということをしっかり分析・検証して、次につなげていきたいというふうに考えております。
朝日新聞:
昨日の衆議院の予算委員会の方で黄川田消費者担当大臣が、こう答弁されています。
公益通報制度の3号通報についてなんですが、知事は認識を変えていないと、3号通報が公益通報保護の対象に当たらないというふうに認識されているという答弁されていたんですが、6月議会との答弁とちょっと齟齬があるのかなと思うんですけども。
改めてお伺いしますが、これは認識を変えてらっしゃるのかそのままなのか、要するに3号通報というのが、公益通報保護の対象になるのかどうか、今の認識をお聞かせいただけますか。
知事:
私としてはこれまでの認識に変わりはありませんね。
法改正の趣旨などを踏まえまして、3号通報を含めたすべての公益通報に関して、法の趣旨を踏まえた体制整備を検討していくという対応に変わりはありません。
今回法改正、それから法定指針の改正などを踏まえて、他県の状況なども踏まえながら、必要な体制整備というものを引き続きやっていくというふうに考えています。
神戸新聞:
毎日新聞の質問の関連なんですが、立花氏が名誉毀損容疑で逮捕されたことについて、昨日の囲み取材でも、コメントできない理由として、捜査中であることと、あと行政の長としてということで2つの理由を挙げておられたんですけど、行政の長として、今回の立花氏の逮捕について、コメントできないという理由をもうちょっと詳しく教えてください。
知事:
今回については兵庫県警が捜査中であるということですね、それから個別の事案でもありますので、コメントは差し控えるということです。
神戸新聞:
捜査中であることが理由というのは、その捜査の内容について、守秘義務が生じているのにもかかわらず、教えてくださいということではなくて、立花さんはこういう容疑で逮捕されましたと、二元代表制の一翼である県議、元県議の竹内さんに対する誹謗中傷、誤情報による攻撃、これが事実でなかったということで逮捕されている、この受け止めについてお伺いしているんですけど、それでも捜査中で、コメントはできないでしょうか。
知事:
兵庫県警がまさに今捜査されているということ、そして個別の事案に関することでもありますので、コメントは差し控えるということです。
神戸新聞:
捜査が進展した場合はコメントされることはあるんでしょうか。
知事:
基本的にはコメントは差し控えていくということだと思います。
神戸新聞:
それはなぜですか。
知事:
捜査が続いておるということと、個別の事案になりますから、私自身はコメントは差し控えるというスタンスです。
神戸新聞:
ちょっと繰り返しになってしまうんですけど、行政の長としては、むしろ、昨日の質疑でもあったと思うんですけども、繰り返しになりますけど、二元代表制の一翼を担う県議に対する兵庫県議に対する誹謗中傷、しかも一連の経緯としては、兵庫県知事選、斎藤知事が立候補して、再選された兵庫県知事選にも絡んでくる話です。
これは、行政の長としては、むしろコメントすべきだと思うんですけどその点はいかがですか。
知事:
ですから同じ回答になりますけども、まず捜査中であるということと、個別の事案について、私はこれまでもそうでしたけど、基本的なコメントは差し控えるというスタンスで、いさせていただいております。
神戸新聞:
昨日囲みの中でもう1点、個別の投稿について、これも組織の長として、一般的な動向に対してすべてを把握していないと、立花氏の県政に関する投稿をめぐっては、元西播磨県民局長の公用パソコンに記録されていたとされる私的情報が、非公開情報が立花氏らのYouTubeやXによって拡散されたということで、県も、それについては第三者委員会が、県保有情報と同一と認定した上で、県もそれを受けてプラットフォームに削除要請をしていると思います。
こうした行政としての対応に関連する投稿もされている中で、それでも立花氏の投稿については、一般的な投稿という、これは知事の立場なのか、県としても、公式的に、一般的な投稿という、見解になるんでしょうか。
知事:
行政の長として、個別の投稿に対するコメント評価というのは差し控えるということですね。
ご指摘いただいた事例というのは、あくまで県保有情報の漏えいに関する事案ということで、情報プラットフォーム法等の趣旨に基づいて、県としては対応したということです。
神戸新聞:
今の一連のご説明で、県知事選にも関わることなので、県民ステークホルダーである県民全員に対しての説明として、それで責任を果たされているというふうにお考えでしょうか。
知事:
私としては答えられることは答えさせていただいておりますけども、コメントを差し控えざるを得ないときにはコメントを差し控えているということで、この場でも説明、前回までのぶら下がりでも説明させていただいておりますので、それでご理解いただきたいというふうに思いますね。
共同通信:
今の関連で立花氏の逮捕に対して何点か伺います。
知事は報道で承知していると述べているんですけれども、その報道で承知している、把握している部分というのは、どの部分になるんですか。
逮捕された事実というところを指しているんでしょうか。
知事:
そういったところを含めて報道では承知しています。
共同通信:
その逮捕容疑に係る部分というところも、報道でされてると思うんですけど、その部分も承知されているという理解でよろしいでしょうか。
知事:
そうですね、報道で流れていますから。
共同通信:
その逮捕容疑の部分に対しての受け止めというか、行為自体の受け止めっていうのは何かあるでしょうか。
知事:
これまで同様に、個別の事案であるということであり、捜査中であることからコメントは差し控えるということです。
共同通信:
逮捕容疑として、県警が逮捕したところに対してこういう事実があったんだよという、その事実ベースのところなんですけど、そこもコメントはできない。
知事:
そうですね。
共同通信:
それも行政の長というのが、理由ということ。
知事:
捜査中であるということと、兵庫県警が捜査中であるということです。
それから、個別の事案についてでもありますので、コメントは差し控えていくというスタンスです。
共同通信:
分かりました。
立花氏に対しての容疑者に対しての印象を伺いたいんですけれども、昨年の知事選でも出馬していて、何度かコンタクト等あるかと思うんですけれども、何か印象等あればお願いします。
知事:
そのあたりも今、捜査中であるということから、詳細なコメントについては差し控えたいというふうに思っています。
共同通信:
討論会とかで、やりとりとかもあったと思うんですけど、そこも、捜査中を理由にコメントはできないということ。
知事:
討論会においては、複数の候補予定者、候補者がおられる中で、私自身も、自分が主張すべきことを主張させていただいて、私以外の候補者の方もそれぞれの立場で主張をされて、十分実りのある議論ができたというふうには考えています。
共同通信:
その討論会の場に立花氏がいたことは、把握されているっていうことなんですよね。
知事:
様々な候補者がおられた中で、みんなで議論をして大変充実した議論ができたというふうには認識しています。
共同通信:
斎藤知事が、今まで討論会で立花氏に会ったとあげている中で、JCの討論会というので会ったというふうな発言をしていたと記憶しているんですけど、その中での立花氏が、「兵庫県の人がめちゃくちゃ幸せ。齋藤前知事素晴らしい。
ちゃんと話してようやっとる。こんな人落とし入れようとした人が許せない。」などなど話して、「僕はどうでもよろしい。国で仕事をするから兵庫県の皆さんはこんなすごい人出てるんだからよろしくお願いします。」という趣旨の発言を、知事がいるところでしているんですが、こういうコメントを聞いて自分が応援されてるんだなとか、そういう気持ちになったとか思いになったことっていうのはないでしょうか。
知事:
他の候補者、当時の方のコメントに対して、私はコメントするということは、立場ではないというふうには考えています。
それぞれの立場で、政策等について、様々な主張をされてきたということだと思います。
私自身はこれまで述べさせていただいているとおり、自分ができることを精一杯して、結果として県民の皆さんのご負託をいただいたということです。
共同通信:
たぶん当選後の何かのネット配信だと思うんですけど、当選後の齋藤知事が立花氏と話しているところで、ファーストコンタクトはJCとの討論会で、リハックの討論会で公益通報内部告発の問題について自身がやられた観点から問題点や本質を捉えていると。
私が思っていたことと同じこと言っていたんですが、共感させていただいたという発言を齋藤知事がされているんですけれども、これは、ある程度立花氏の発言というものに共感していたということは、今、それは言えるんでしょうか。
知事:
当時、公益通報に関する指摘や内容について、コメントを述べさせていただいたんだというふうには認識しています。
日経新聞:
兵庫県のインターネット上の誹謗中傷差別等による人権侵害の防止に関する条例について伺います。
こちらが、今夏に、レク、説明などいただいて、9月にパブリックコメントを実施、12月議会に上程の予定であったかと思います。
パブリックコメントで何か意見が出て、それによって反映した部分、以前、公表したものから変更した部分などあれば、教えていただきたいのと、12月議会、初日に上程するという予定に変わりはないのかということを伺えればと思います。
知事:
SNS関連の条例については、7月に有識者会議を設置させていただいて、検討を重ねさせていただきました。
一定の案がまとまりましたので、条例案をもとに8月にパブリックコメントを実施しまして、県民の皆さんなどから様々なご意見をいただきました。
報告では、全体で150件ほどの提出の数があったと、意見総数としては350件程度だったというふうに伺っております。
その意見をどのように反映したかどうかというところはですね、また担当課の方にご確認いただければ、答えられる範囲でお答えさせていただくという形になるというふうに思いますけども、一部、修正であったりとか意見を反映したということがあるというふうには伺っております。
それを踏まえて、条例案というものを一定まとめさせていただきましたので、12月議会に提出をすべく、準備を今進めております。
日経新聞:
改めて、ご説明の中で、もしかしたらこれまで知事、この案を出した時に、こういう目的、ねらいをしたい、これは県とかと、県民の責務まで書かれているものだと思います。
この条例案、これから議会で揉んでもらい、可決されれば、年明けに施行という形になると思うんですけれども、これによって、どのような効果を期待するのか、何をねらうのかということを伺えればと思います。
知事:
インターネットにおける誹謗中傷などは、これまで述べさせていただいているとおり、やはりSNSを利用される方にはですね、やっぱり避けるべき、するべきではないという考えの下、今回の条例においてもですね、そういった啓発活動などをしっかり実施していくということと、そういったことを行わないということを、県民の責務として明記をさせていただいております。
また、当事者となった方への支援が必要だというふうに考えていますので、相談体制の整備などを明記させていただいておりますので、そういった条例の内容を踏まえて、大事なのはこれから啓発活動であったりとか、相談体制の整備というものをしっかりやっていくということになりますので、まずは条例案の成立に、議会のご審議をいただきつつ、成立した暁には、そういった事業や体制整備の実施をですね、しっかりやっていきたいというふうには考えています。
関西テレビ:
立花容疑者の逮捕の関連で伺います。
斎藤知事は1年前の知事選で、知事が望むか望まないかにかかわらず、立花容疑者の様々な街頭演説での主張によって、ある種メリットがあった、それによって支持者が増えたという側面があろうかと思います。
知事が、あの言説の受益者ということであろうかと思います。
そこを踏まえてのコメントというのもございませんか。
知事:
昨年の知事選挙に対する質問については、これまで回答させていただいたとおりですね、私自身は、当事者として、できることを精一杯させていただいたということです。
関西テレビ:
立花容疑者の主張そのものについては、私はこれ以上聞きません。
それによって、様々な言説が広がりました。
斎藤知事は悪くないであるとか、あるいは斎藤知事は既得権益と戦うヒーローであるとか、そういった都市伝説のようなものまで含めて、非常に斎藤知事を支持する方っていうのが増えたという事実はあります。
立花容疑者の言っていることについてのコメントは結構です。
それによって広まった斎藤知事の支持、これについて、どういうふうにとらえているかというのを教えてください。
知事:
先ほど答えたとおりですね、当事者としてできることを精一杯させていただいて、1つ1つの街頭演説などで対応をして、自分が有権者の皆様に、政策や、訴えをさせていただいたということです。
その結果として、有権者の皆様にご判断をいただいて、111万票のご負託をいただきまして、再び知事の任を担わさせていただくという結果になったということですね。
関西テレビ:
先ほど、話したとおりというふうにやっぱりおっしゃいましたけれども、質問自体が違うんです。
立花容疑者のことを聞いているんではなくて、立花容疑者のことが原因だったかもしれないけれども、それによって広がった言説についてのことを聞いております。
知事:
答えは一緒です。
昨年度の知事選挙に関することについては、今申し上げたとおりですね。
私自身は、自分の訴えや政策を有権者の皆さんに伝えさせていただいて、それが結果として111万票のご負託に繋がって、任を担わせていただいたということに尽きますね。
関西テレビ:
なかなかですね、記者会見でですね、こうして質問に答えていただけないとか、あるいはテンプレートのような質問を繰り返すということが、非常に増えているというふうに指摘をされています。
私個人の意見ではなくて、指摘をされています。
なぜなんだということを考えた時に、斎藤知事のことを支持をしている県議会議員の方の取材をしました。
県議会議員はこういうようなことを言っていますね。
切り取られる可能性が非常に高いっていう恐れを持っているんじゃないか。
切り取られないための防衛策で、そういうことを答えてるんじゃないかということ。
それから、知事のことを先に攻撃したのがマスコミである。
だからそれに対して防衛をしていると、こういうふうに推測をされています。
その議員の方と、知事、この間もその会派の控え室でかなり長い時間、お話をされていましたけれども、知事がこうして、答えない、あまり答えないというのは、今、私が申し上げたような、こういうようなことというのが当たっているんでしょうか。
知事:
ちょっとご指摘の趣旨が私も理解しかねるところがあります。
私自身は、質問に対しては、自分ができることを精一杯お答えさせていただいております。
もちろんそれは、様々な評価がそれぞれ受け手にとってあるでしょうから、もちろん私としては精一杯答えさせていただいているつもりでも、受け手にとっては十分ではないということはあると思います。
そういったご指摘は、ご批判は真摯に受け止めながら、これからもご理解いただけるように努めていきたいというふうには考えています。
関西テレビ:
できることを精一杯答えているというお答えでした。
先ほども同じような答えになったと思います。
であるならば、答えられる範囲というのが、あまりにも狭過ぎやしませんかと。
知事としての答弁能力のキャパシティーなのか、なんなのか、それが狭過ぎるんじゃないか、という指摘があちこちあります。
私個人の意見ではありません。あちこちで指摘があります。
ここについては、どういうふうにお感じですか。
知事:
そうですね。
自分も全能ではないので、自分ができることは精一杯させていただいておりますが、もちろん様々なご批判ご指摘はあると思いますので、それをしっかり受け止めていきたいというふうに思います。
関西テレビ:
最後になります。
先ほどの質問、なかなかご理解いただけなかったようなので、ちょっとかい摘みますけども、つまり、我々の報道が偏向報道であるというふうにお感じになっているから、その攻撃から身を守るために、そういうような答弁をされているのか、ということ。
それから、我々のこの1年間の、もっと前の文書問題が出た頃からでもいいですけれども、我々の報道って偏向報道なのか。
どういうふうに、知事はお考えになっているのかというのを最後にお聞かせください。
知事:
メディアの皆さんも取材をされたり、質問などを通じて、様々な取材活動をされる中で、それぞれの立場で報道されているというふうには思っています。
私自身は、先ほどお答えさせていただいたとおり、自らへの質問については自分が答えられることをしっかり答えさせていただいておりますので、それを踏まえて、様々な報道があるということだというふうに思います。
関西テレビ:
別の聞き方をしますけど、我々の報道は、適切な取材報道をしていますか。
知事のお考えを教えてください。
知事:
それぞれの立場で取材をされているんだというふうに思いますけども、それはそれぞれの報道機関の方がご努力されてるんだというふうに思いますね。
TBS:
先ほど産経新聞の質問へのお答えで、第三者委員会の報告書については、真摯に受け止めて県として対応したというふうにお答えになりましたけれども、県の設置した第三者委員会の報告書の結論は、知事の対応は違法であり、元県民局長の懲戒処分、特に文書の作成、配布を根拠とした懲戒処分は違法、無効であるという結論でございます。
この懲戒処分を取り消すなどの対応は取られたのでしょうか。
知事:
文書問題についてはこれまで述べさせていただいているとおり、県としては適正、適切、適法に対応してきたということです。
TBS:
県の第三者委員会の結論は受け入れられないということは変わっていないということでよろしいでしょうか。
知事:
百条委員会、そして第三者委員会においては、真摯に議論していただいたということは感謝申し上げたいというふうに思っております。
報告書の内容については私どももしっかり真摯に受け止めさせていただいております。
その上で、改善すべきところは改善し、改めるべきところは改めるということで、しっかり対応させていただいております。
TBS:
去年3月の公益通報以来ですね、この間、関係者が亡くなったり、県の第三者委員会が違法の認定をしたり、さらにはですね、今、知事を支援した政治家が逮捕されるという事態になっています。
知事を中心とする県政が、混乱が続いているように見えますけれども、知事ご自身はですね、この間のご自身の行動の中で、反省すべき点、改めるべき点はあったとお考えですか、あれば、どのような点だったか教えていただけますか。
知事:
私は知事という立場ですから、様々なご批判やご指摘というものは、真摯に受け止めていくと。
そして、自分なりの県政を着実に進めていくということが大事だというふうには思っています。
大事なのは、昨年の知事選挙でも、多くの県民の皆さんはですね、やはり政策実現、政策遂行をしっかりやって欲しいという、行財政改革も含めてですね、というご負託が強かったということです。
そういった意味では、若者応援施策、防災対策、そして、行財政改革など、県民の皆さんのご期待に応えるべく、政策、そして事業などについては、着実に実施できているというふうには考えています。
MBS:
先ほど来、質問が出ている立花容疑者の逮捕についてなんですけれども、これまで立花さんについてコメントを求められた際には、個別の事案のためコメントしないというふうにおっしゃっていましたが、一昨日の逮捕から、捜査中の事件だという理由が1つ付け加わったように思いますが、捜査中の事件のため、コメントしないというのはその理由というのは何なんでしょう。
知事:
元々、捜査中であるということは最初から申し上げていますね。
MBS:
捜査中の事件でコメントをしないというのは、捜査に影響を与える恐れがあるから、コメントされないのか、そのあたりいかがでしょう。
知事:
今、兵庫県警が捜査されておりますので、捜査中である事案についてはコメントをしないというのが私の今の考えです。
フリー記者A:
斎藤知事は、今もそうなんですけども、捜査中の事案だから答えられないとおっしゃっていますが、これは斎藤知事も少なからず、何か関係することがあるから答えられないということですか、イエスかノーでお願いします。
知事:
捜査中の事案であるので、お答えを差し控えているということですね。
フリー記者A:
関係しているかどうかを聞いていますけども、自分が関係しているから答えられないということですか、イエスかノーかでお願いします。
知事:
ですから、捜査中であるので、個別の事案についてでもありますから、コメントは差し控えているという答えです。
フリー記者A:
これ、答えられないとちょっと怪しくなっちゃうんで、ちゃんと言っといた方がいいと思いますけども、答えられないということですね。
逮捕された立花孝志は、兵庫県知事選の際に「元西播磨県民局長の内部告発文書を一緒に作ったのは竹内英明さんで、竹内さんが黒幕だ」といったことが名誉毀損に問われています。
斎藤知事は当時、竹内英明さんのことを黒幕だと思っていましたか、イエスかノーでお願いします。
知事:
竹内元県議におかれましては本当に県政へのご尽力、お力添えをいただいたということは感謝申し上げたいというふうに思っていますし、お亡くなりになられたことについては、改めてお悔やみを申し上げたいと思います。
フリー記者A:
黒幕だったと思っていたかを聞いていますが、黒幕だと思っていましたか、 イエスかノーかでお願いします。
知事:
竹内元県議におかれましては、県政へのご尽力をいただいたということを改めて感謝申し上げたいというふうに思います。
フリー記者A:
黒幕だと思ってなかったんだったら黒幕だと思っていないと言えばそれで済む話だと思うんですけども、これを答えられないということは、黒幕だと思っていたというふうにも受け止められるわけですけれども、そうすると2馬力選挙への関与がますます怪しくなってしまうと思うんですけど、大丈夫でしょうか。
知事:
選挙については、先ほど来申し上げているとおり、自分ができることをしっかりやってきたということですね。
フリー記者A:
名誉毀損になるような嘘をついていた立花孝志が逮捕されていますけれども、嘘をついていた立花孝志は兵庫県知事選で「パワハラはなかった、おねだりはなかった」と述べていました。
齋藤知事も選挙のときは立花孝志と同じように、「パワハラはなかった、おねだりはなかった」と述べていましたが、この話は本当だったでしょうか。
本当か本当じゃなかったでお願いします。
知事:
選挙戦中については、自分自身は自分が訴えられること、そして、主張を自分ができることをさせていただいたということですね。
フリー記者A:
おねだりとかパワハラがなかったという話は本当だったか、本当じゃなかったかを聞いていますけれども、本当だったか本当じゃなかったか、お願いします。
知事:
ですから、第三者委員会のご指摘、報告書というものは真摯に受け止めているというところですね。
フリー記者A:
真摯に受け止めるということは嘘だったということですか。
知事:
真摯に受け止めて、改善すべきところは改善し、改めるべきところは改めていくということです。
フリー記者A:
全く答えになっていないですけども、嘘をついて逮捕された立花孝志ですけれども、斎藤知事のことを「利権と決別する人間なんだ」と言っていました。
あらゆる癒着や利権をなくす正義のヒーロー、それが斎藤知事だということです。
そこで質問ですけれども、ふくまろもしくはふくまろネットニュースチャンネルを知っていますか、知っているか知らないかでお願いします。
知事:
様々なメディア主体、取材主体があるということだと思いますね。
フリー記者A:
ふくまろを知っているか、知らないかを聞いていますが。
知事:
ですから、ここにおられる記者含めて、様々なメディア主体や取材主体がおられるということだと思います。
フリー記者A:
質問に何一つ答えていただいていないんですけれども、分かりました。
ありがとうございました。
フリー記者B:
3点お伺いいたします。
まず1点目なんですが、知事、昨日の衆議院予算委員会の審議はご覧になられましたか。
知事:
他の公務多忙だったんで見てないですね。
フリー記者B:
速記録も読んでおられない。
知事:
はい。
フリー記者B:
分かりました。
昨日の衆議院の予算委員会で、高市早苗総理がですね、公益通報者の3号通報について、兵庫県に対して、今年の4月に、法定指針に定める公益通報者を保護する体制の整備として、事業者がとるべき措置については、公益通報者には2号通報者、3号通報者も含まれている旨、これは一般的な助言として伝達をしており、これに対して、兵庫県からは、兵庫県知事の解釈について消費者庁及び政府の法解釈と齟齬がないということを確認している、という答弁があったんです。
こういう答弁があったことは確認しておられますか。
知事:
昨日の予算委員会について私自身見てません。
フリー記者B:
分かりました。
いずれにしろですね、元官僚なんで分かると思いますが、予算委員会です、 しかも総理答弁です。
間違いのない政府見解として、改正前の公益通報者保護法で3号通報者の保護対象であると、高市早苗総理が答弁しているんです。
さらに、高市早苗総理の答弁は、斎藤元彦知事もそう解釈していると兵庫県から報告があったと、予算委員会で答弁しているんです。
この高市総理の答弁内容は、総理が把握しておられる事実関係と齟齬がありますか。
知事:
ちょっと予算委員会の内容を拝見していない。
フリー記者B:
伝えましたけど。
知事:
兵庫県としては、法改正の内容などを踏まえて、3号通報を含めた全ての公益通報に対して、法の趣旨を踏まえた体制整備をしていくということですね。
文書問題については、適正、適法、適切に対応させていただいているという認識で変わりありません。
フリー記者B:
分かりました。
どういうご返答であれ、総理答弁は出てしまったんですよ。
その総理答弁の内容は、法改正前、すなわち2024年段階でも3号通報は保護対象であるという内容が、昨日の予算委員会の内閣総理大臣答弁で確定したんです。
そして、その確定した法解釈の内容は、百条委員会の法解釈の内容、第三者委員会の法解釈の内容と完全に整合性がとれてるんです。
内閣総理大臣答弁、高市早苗内閣総理大臣答弁と違うことを言ってるのは、今のところ、斎藤元彦知事あなただけなんです。
あなたのその法解釈の根拠は何なのか教えていただけませんか。
知事:
ですから、兵庫県としては、文書問題に関しては適正、適法、適切に対応してきたと。
この問題は、最終的には司法が対応と。
フリー記者B:
なるほど。
この質問1の最後に確認したいんですが、行政の長ということを昨日、おとついの囲みの記者会見で連発されておられましたけど、行政の長として、ご自分の法解釈が、予算委員会で内閣総理大臣が答弁した内容と相違していることは行政の長としてふさわしい態度だと思いますか。
知事:
文書問題に関しては、今まで申し上げたとおりです。
法令、法改正の趣旨などを踏まえて、適切に対応していくということですね。
フリー記者B:
分かりました。
昨日の予算委員会の内容は、
知事:
兵庫県としては、事業者として判断させていただいております。
フリー記者B:
なるほど、事業者として内閣総理大臣答弁を無視するということですね。
2つ目の質問なんですが、共同通信の質問に関してなんですけどね、昨年11月の兵庫県知事選挙の投開票のときに、投開票日の夜に、知事、ニコニコのネット番組出られた記憶はありますか。
知事:
当日は、様々なメディアに出演したということはあると思いますね。
フリー記者B:
そうでしたか、分かりました。
知事:
録音を流されたことに対して、何か私が答えたりするということはないんで、これは幹事社さんきちんと整理していただければと思います。
質問があれば言っていただければと思いますね。
フリー記者B:
読み上げますね。
僕が読み上げる形であれば問題ないですね。
知事:
お時間がありませんので簡潔にお願いします。
フリー記者B:
関係ないですよ。
録音が駄目だという指摘だったんでしょ。
読み上げますね。
知事:
ですから、時間がですね。
フリー記者B:
途中で帰られたらよろしい。
僕は読み上げますよ。
知事:
時間が迫っておりますので、幹事社さん、ちょっとそこはご理解いただきたいと思います。
簡潔にお願いします。
幹事社:
そのまま続けていただければと思います。
フリー記者B:
続ければいいですね。
はい、分かりました。
知事:
簡潔にお願いします。
フリー記者B:
知事、続けていいんですって。続けます。
知事:
ただ、我々としては、次の予定もありますので、簡潔にお願いします。
フリー記者B:
そうですね、立花さんとの最初のファーストコンタクトは、JCさんの討論会のときにお会いしたのが最初でした。
それまで存じ上げてなかったんですけど、やっぱり私が印象に残っているのはリハックさんの討論会の時に、公益通報の問題とか、内部告発の問題について、すごくご自身がやられたという観点から、問題点の本質をすごくとらえておられるんだというのが、実は、私が思っていたことと全く同じことを、立花さんがおっしゃっていたので、そこはすごく共感させていただいたことがありますね、とおっしゃっているんです。
今お聞かせした、録音の部分はそこの冒頭の部分です。
都合が悪いのかそこあなたが遮ったわけですが、文字起こしにするとこういう内容です。
立花容疑者みたいな人のいうことをね、兵庫県の知事ともあろう人が共感するということは、僕はあり得ないと思うんです。
これ、あのときのリップサービスですよね。
まさか知事が立花さんに共感するなんてことはないですよね。
知事:
選挙戦前後の討論会においての討論内容について、コメントをしたということですね。
フリー記者B:
ということは、共感したかどうかについては、否定はされないということですね。
知事:
具体的な個別の施策内容等について、様々な討論会においての議論がありましたので、それについてのコメントということです。
フリー記者B:
共感されたということは事実なんですね、立花容疑者に。
分かりました。
最後の質問、すごく端的です。
知事、今後も、兵庫県警が捜査されてるすべての案件に言及しないってことでよろしいですね。
知事:
捜査中である事案などについてはですね、もちろんコメントを差し控えているという。
フリー記者B:
全ての事件がそうなるってことですね、今後。
知事:
適切に対応させていただきます。
フリー記者B:
ということは、今回、立花容疑者が逮捕されたことにコメントしないというのは適切な恣意的な判断だというご答弁だというふうに受け止めました。
大丈夫です。はい、終わりです。
フリー記者C:
兵庫県の3つの第三者委員会にかかった費用について、公文書を公開請求したところ、監査委員、法務文書課、人事課からそれぞれ結構いっぱいの文書が届きました。
これを見てみますとですね、それぞれの委員会の弁護士先生は、長い時間を費やして調査に当たっておられたことがわかります。
電車を使って移動しておられる方も多くおられました。
最後の方は、もうほぼ毎日報告書作成に充てておられたことも理解できました。
本当に頭が下がります。
3つ合計で4856万円のお金が使われているんですけれども、知事は、そもそも何のために、第三者委員会を設立されたんでしょうか。
知事:
第三者委員会の設置については、これまで述べさせていただいたとおりですね。
フリー記者C:
何のためにというふうにお尋ねしているんですけれども。
小学生でも分かる日本語の話だと思うんですよ。
知事:
客観的な立場から審査をしていただくというために設置したというふうには認識しています。
フリー記者C:
6月6日の定例会、里見孝枝議員に対して、知事は、3つの第三者委員会は、県民の信頼を回復するために設置させていただいたものでございますと答弁されています。
県民の信頼を回復するために、県民の負担で設立した第三者委員会で言うこと聞かないのであれば、県民の信頼を失墜させたっていうことと同義ではありませんか。
知事:
第三者委員会からの報告書については、本当に委員の皆さんの、長きにわたるご審議には感謝申し上げたいというふうに思いますし、報告書の内容については真摯に受け止めて、改善すべきところを改めるところはしっかり対応していくということをしていますので、それでしっかりとやっていきたいというふうに思います。
フリー記者C:
3月19日文書問題に関する第三者委員会の会見で、調査員の松谷卓也弁護士は、我々第三者委員会の成り立ちとしては、最終は知事自身が設置を決めて、我々は発足しましたとお話になっています。
これ、知事が設置されたということでよろしいんですよね。
知事:
兵庫県として設置を最終的には予算措置も含めて対応したということです。
フリー記者C:
弁護士さんが、知事が設置したってのは、間違ってるってことですか。
知事:
ですから、県として予算措置を含めて、対応して設置した。
フリー記者C:
知事が、というふうにはっきりとおっしゃっているんですよ、弁護士さんがね、調査員の。
で、松谷弁護士のコメントには続きがあります。
知事が決めて設置を決めて我々は発足しましたので、その結果が不利だったら聞かないということは、ちょっと有り得ないのかなと思います、とおっしゃっています。
弁護士さんが有り得ないということが現実に起こってしまったのが、現在の兵庫県ではないでしょうか。
知事:
第三者委員会の報告書については、私自身も真摯に受け止めさせていただいております。
フリー記者C:
だけ。
質問答えてないんだけど。
知事:
もうそろそろおまとめいただければ。
フリー記者C:
まとめさせてもらいますね。
文書問題の第三者委員会は、元県民局長に対して行った懲戒処分の一部を違法無効と認定しましたが、知事は聞き入れておられません。
県保有情報漏えいでは、知事及び副知事の指示の下に行われた可能性が高いと、報告されておりますが、知事はお認めになっておられません。
何が一番問題かって言うとね、フリー記者が前にここで会見でおっしゃられたんですけれども、この民主主義を担保をするためのツールである第三者委員会という仕組みを、知事自らが破壊してしまったことなんですね。
兵庫県では二度と第三者委員会できなくなってしまいました。
この危機を救うために、文書問題、第三者委員会にかかった3719万円と、県保有情報漏えい第三者委員会にかかった561万円、知事自らに払っていただくしかないと思います。
合計4280万、どうぞお払いいただけませんでしょうか。
知事:
この場はご主張する場ではないんですけども、ご指摘は真摯に受け止めたいと思いますが、県としては適切に対応してきております。
これで終わらせていただきます。
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