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更新日:2023年2月16日

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第361回(定例)兵庫県議会追加上程 知事提案説明(令和5年2月16日)

ただいま上程になりました追加議案について、その概要を説明します。

まず、令和4年度予算の補正です。年度を通じた事業の進捗、国の補助事業の確定等、所要の補正を行います。あわせて、緊急に措置すべき事業について計上しています。

県税収入について、企業業績の回復が続いていることなどによる法人関係税の増収、個人消費や輸入の増に伴う地方消費税の増収が見込まれるなど、特別法人事業譲与税を含めた県税全体で、311億円増の9,046億円となり、過去最大となる見込みです。

続いて、歳出予算です。

スキー場周辺地域における誘客促進支援

電気料金高騰や1月下旬までの雪不足の影響により、但馬・播磨地域のスキー場は大変苦しい状況にあります。地域で取り組む誘客対策やクーポン発行、人工造雪機・リフト等のランニング経費等への支援を実施します。

道路の除雪対策

一方、1月下旬以降、県北部を中心に積雪量が多くなっています。このため、道路の除雪や凍結防止に必要な事業費を確保し、道路交通や県民生活の安全を確保します。

粗飼料の価格高騰対策

国の価格安定制度がない、牧草などの粗飼料の価格高騰が続いています。粗飼料の必要量が多い酪農家に対する支援を追加します。

防犯体制の強化

凶悪な連続強盗事件の発生を受け、各家庭でできる住宅への侵入防止対策について動画を作成し、県民に広く啓発します。また、ストーカー事案の発生を受け、インターネット検索エンジンに県警ホームページへ直接リンクする広告を表示し、相談窓口への誘導を図ります。

困窮する女子生徒・女子学生への支援

経済的に困窮する女子生徒や女子学生を支援するため、県立学校や希望する大学等で実施している女性用品の無償配布について、私立学校や県内の全ての大学等に支援対象を拡充します。

その他所要の補正

このほか、中小企業制度融資や新型コロナ関連交付金事業や公共事業など、事業の確定等に伴う既定予算の精算的な補正を行います。

県債管理基金への基金集約の解消

あわせて、県政改革方針を踏まえ、本県の財政状況をよりわかりやすく伝えるため、県債管理基金への内部基金などの集約を解消します。県債管理基金にある関係基金の残高を本来の基金に支出するなどの予算を計上します。

これらを反映させた年間収支を踏まえ、将来への対策として356億円を基金に積み立てます。実際の税収が令和4年度の地方交付税算定額を上回ったことにより生ずる地方交付税の後年度の減額精算への対応分228億円と積立不足の解消に向けた残高の回復分47億円をあわせた275億円を県債管理基金に積み立てるとともに、令和7年度に開催される大阪・関西万博に向けた取組をはじめとした躍動する兵庫の実現に向けた事業を計画的に推進するため、地域創生基金に47億円を積み立てます。また、令和3年度決算剰余額のうち、後年度精算が必要な分を除いた34億円について、財政基金に積み立てます。

これらの結果、令和4年度補正予算の規模は、
一般会計で、291億9,400万円余の減額
特別会計で、1,852億1,300万円余の増額
公営企業会計で、歳入60億7,700万円余の増額
同歳出141億円余の増額となりました。

 

条例案件は、次世代産業の競争力及び脱炭素社会の実現に資する事業の資金に充てるため設置する「持続可能な兵庫づくり基金条例」等7件です。

その他案件は、「兵庫県地域創生戦略の変更」等25件です。
令和2年3月に策定した兵庫県地域創生戦略を変更し、新型コロナ感染拡大による暮らしや働き方、価値観の変化や、「ひょうごビジョン2050」などの新たな要素を反映させ、2024年度までの重点的な取組の方向性を定めます。

専決処分の承認案件は、県立学校において発生した学校事故に係る「和解及び損害賠償額の決定」など2件について、承認を求めるものです。

以上で、提出議案の説明を終わります。
議員の皆様におかれましては、よろしくご審議のうえ、適切なご議決をいただきますようお願いします。

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