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2025年「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに開催される大阪・関西万博を舞台に、兵庫の取り組みを国内外に発信します。
ひょうごフィールドパビリオンは、地域の「活動の現場そのもの(フィールド)」を、地域の方々が主体となって発信し、多くの人に来て、見て、学び、体験していただく取組です。
兵庫県が大阪・関西万博に合わせて実施する体験型の観光プログラム「ひょうごフィールドパビリオン」のうち、認定プログラムは156件あり、阪神南県民センター管内(尼崎市・西宮市・芦屋市)では4件のプログラムが認定されています。(令和5年8月22日時点)
令和5年2月に第一次認定として113件のプログラムが認定され、3月にはその内5件がプレミア・プログラムとして選定されました。
プレミア・プログラムの認定基準『各地域の風土・文化との親和性』や『事業の持続可能性』の観点から、地域の核となると考えられるもの(SDGs体験型地域プログラム募集要項より)
ひょうごフィールドパビリオン専用WEBサイト(外部サイトへリンク)
兵庫県が大阪・関西万博に合わせて実施する体験型の観光プログラム、ひょうごフィールドパビリオンのプレミア・プログラムに選定された「尼崎運河探検クルーズ」を阪神南県民センターの職員が体験しました。
一般社団法人あまがさき観光局などが企画し、武庫川渡船が運航を担っていますが、連日予約が埋まる盛況ぶりです。
尼崎運河の知名度はあまりないとのことですが、最近少しずつ認知されているような気がしますが...ご存知でしょうか?
尼崎運河は臨海地域に立ち並ぶ工場に関わる材料や製品の運搬のために整備されたとのことです。
(濃い青色部分が尼崎運河です。)
尼崎運河探検クルーズは10人乗りの小型船に乗り、約60分ガイドさんの解説付きで楽しめます。
尼崎市立魚つり公園から歩いてすぐの武庫川渡船桟橋から船に乗って尼崎の街並みを海から眺めます。
初めに武庫川一文字を眺めながら釣り人に手を振って出発です。
大きな船とすれ違ったり、普段見ることのできない景色にわくわくしました。
夏の暑さも船の風があるので気になりません。
運が良ければ(?)、魚がかなり飛び跳ねてきます。船にぶつかってくることも。
ガイドさんが尼崎エリアにいる季節の魚も教えてくれます。
(下の写真の真ん中あたりに魚が何匹か跳ねているのですが見えますか?)
さて、尼崎の海から運河に入るには閘門(こうもん)を通らなければいけません。
「尼ロック」をご存知でしょうか。
正式名称は尼崎閘門(こうもん)といいます。(恥ずかしながら、尼崎の音楽フェスかと思っていました。)
尼崎閘門の大きさはなんと日本最大級。
そして、レオナルド・ダ・ヴィンチが考案したと言われるパナマ運河と同じ仕組みです。
閘門とは、水位の異なる水面を前後の2つの水門を交互に開閉することにより、潮位の高い海側の海水が運河内に流れることを防ぎながら船が航行できるようにした水門(船のエレベーター)のこと。
尼崎運河は、現在も積み荷船が行き来する全国でも珍しい「生きた運河」です。
市域の約3分の1が海面より低い「海抜ゼロメートル地帯」の尼崎市にとって、地域を津波や高潮などから守る〈守護神〉にもなっています。
尼崎運河内に入るために閘門の中に入り、潮位の高い海側と運河の水位の変化を体感しました。
水位の変化によって、船の位置がどんどん変わっていく感覚はまさに”船のエレベーター”でした。
(大きな閘門が開いて船が進むテーマパーク感。伝わりますか?)
尼ロックを抜けるといよいよ尼崎運河です。
尼崎運河にもエリアがあり、東堀、西堀、南堀、北堀、中堀、5つの堀があります。
工場地帯ということもあり、大きな工場の間を縫うように進んでいきます。
個人的に今回の尼崎運河クルーズツアーでお気に入りになった北堀運河を紹介します。
右側の建物は水質浄化施設(キャナルベース)、左側はであい橋です。
尼崎運河では市内の小学生を中心に子どもたちに対して環境学習を実施しています。
北堀運河の水質浄化施設(キャナルベース)で、徳島大学が中心となって行っている貝や藻などの生き物の力を借りた水質浄化活動を中心に学んでいます。
であい橋では、なんとこの橋の下をくぐります。
(結構ぎりぎりでした。)
川幅が狭かったり、頭上注意の橋をくぐったり、少しどきどきしました。
今回訪れたルートはこちら。
尼崎市立魚つり公園から出発→尼ロック(尼崎閘門)→藻川→北堀運河→中堀運河→尼ロック→尼崎市立魚つり公園
令和5年9月30日(土曜日)まで開催しています。
尼崎運河探検クルーズ、いかがでしたか?
今まで知らなかった尼崎を解説付きで楽しめて、同じルートでもまた行きたいと思うプランでした。
尼崎観光の新定番として、皆さんも尼崎運河探検クルーズを体験してみてはいかがでしょうか!
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