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播州織をはじめとする織物の繊維産業における素材提供者として重要な位置を占める
兵庫県内の撚糸業は、明治38年に赤穂市の桃井製網で漁網用撚糸が製造されたのが始まりと言われている。
但馬地方の絹織物用撚糸では終戦後まもなく、播州産地では播州織の高級化が要求され始めた昭和30年頃から企業としての形態が整い始めた。当時、撚糸専業者は7~8軒で設備数も少なかったが、その後業者数は年々増加し、昭和38年には60軒近くになり兵庫県撚糸工業組合が設立された。組合設立と同時に、業界の生産秩序の維持と企業の安定のため「中小企業団体の組織に関する法律」に基づき、撚糸機の登録制を実施した。
以降、播州織をはじめとする織物の高級化や多様化に伴い、撚糸業者も副業的形態から本格的に専業者となった。繊維産業における素材提供者として重要な位置を占めている。
しかし、撚糸専業者の増加と市況の落ち込みから慢性的な設備過剰状態に陥り、業界では設備共同廃棄事業による過剰設備の買い上げ廃棄を行い、需給調整と転廃業の促進に努めてきた。
さらに、平成5年10月末日から登録制が廃止となり、組合員でなくとも事業開始が可能となったために組合運営そのものも厳しい時代となっている。生産工程図(PDF:17KB)
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