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伝統的工芸品に指定された「播州そろばん」が生き残りをかけ、その技術と素材を生かした新たな商品開発を行い日本から世界に新たなマーケットの開拓をしている。播州カラーそろばんというカラフルな枠にカラフルな玉を開発し、そろばんを作る(ワークショップ)という楽しみの世界を日本国内から海外に向けて展開し、「そろばんを制作する楽しみ・そのそろばんの使い方を指導、そしてそのそろばんの効果が何かを伝える」ような手法を取り入れ新たな播州そろばんの世界を展開
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そろばんは、室町時代末期に中国から長崎へ伝来したといわれており、中桟の上二つ玉、下五つ玉の中国そろばんが改良されて現在の形となった。
わが国で日常生活に使われはじめたのは、文禄年間(1592~95)とみられている。当時の数学者毛利勘兵衛重能が京都二条京極で「天下一割算指南」という道場を開き、多くの人々に珠算を教授したのが全国に普及するきっかけとなった。
播州地方でのそろばん製造は、天正年間(1573~91)に豊臣秀吉が三木城を攻略した際に、大津方面にのがれた住民が大津そろばんの製造技術を習得し、帰郷して三木・小野周辺で製造を始めたことが起源とされている。
そろばん製造は小野市を中心として発展し、全国生産量の多くを占めるに至った。昭和35年頃がそろばん製造の全盛期であったが、1.電卓の普及、2.学校におけるそろばんの授業時間の減少、3.官公庁や一般企業のコンピューター導入、4.少子化による子どもの減少などにより需要は減少している。
しかし、そろばんは古来から持つ機能や、教育的効果が認められ小学校の算数の教科に取り入れられており、最近では脳を活性化させて集中力や創造力を養うということで、幼児教育や高齢者認知症予防の器具として見直されてきている。
「播州そろばん」は、昭和51年6月に通産大臣から伝統的工芸品の指定を受けた。小野市の地場産業として、小野市・小野商工会議所・小野市珠算振興会が中心となり振興事業を展開している。生産工程図(PDF:38KB)
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