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出石焼は、垂仁天皇時代(紀元前29年~西暦70年)に天日槍命が陶士を従えて但馬出石に到来し、永住の地と定めて衣食住に必要な食器類を焼いたことに始まったと伝えられている。
出石焼の形成は、天明4年(1784年)に伊豆屋弥左衛門が出石郡細見村に土焼窯を開設したことがきっかけとなった。寛政元年(1789年)に二八屋珍左衛門が出石町谷山の柿谷において白色原石を発見したことが現在の出石焼の基礎となった。
安政期(1854~59)には、当時の著名な染付師鹿児島屋粛平が出石町西位花山に窯を築き優れた作品を作りだした。その作品は現在でも愛陶家の垂涎の的となっている。
明治初年に廃藩置県が行われた際には、士族に職業訓練を行うために佐賀県から陶工柴田善平を招聘し、士族の子弟数十名を集めて伝習させた。次いで県立陶磁器試験場が設立され、石川県から招聘された画工友田安清が白磁彫刻等の美術品の製作を行い、白磁出石焼の名声を高めた。また明治35年米国セントルイスで開催された万国博覧会において出石焼は金賞を受賞し、現在に至るまでこの作品が出石焼の代表作とされている。
昭和55年3月に、通商産業大臣から伝統的工芸品に指定された。生産工程図(PDF:24KB)
住所:〒668-0214豊岡市出石町内町104-7(但馬國出石観光協会内)
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