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みなさんこんにちは。
4月に入り但馬でも日差しが明るくなり春らしくなってきましたが、朝晩はまだまだ気温が低く肌寒く感じます。3月の気温が低かったこともあり、桜のつぼみも膨らみ始めたところで、春本番、満開の桜を心待ちにしています。今回は、新年度の県民局の主な取り組みについて紹介させていただき、合わせて3月に行われた交通基盤の整備に関するトピックスについてご紹介します。
県民局では一昨年に策定した「但馬地域戦略」に基づいて、人口が減少しても活力を失わず明日への希望が持てる但馬づくりを目指して、①交流人口対策による地域の活力の向上と ②定住人口対策による人口減少の緩和を基本に様々な施策に取り組みます。
また、これを支える高速道路ネットワークを始めとする社会基盤の整備や安全・安心な地域づくりについても進めていきます。
1 あしたのふるさと但馬で交流する
但馬周遊観光の強化など夢但馬周遊ツーリズムの推進や山陰海岸ジオパーク、鉱石の道など但馬の豊かな地域資源を活かした魅力づくり、外国 人観光客の誘客促進などにより、人口減少に伴う活力の低下を補う「交流人口の拡大」を進めます。
(1)夢但馬周遊ツーリズムの推進
○ 鳥取、岡山など中国エリアからの誘客強化などに取り組む夢但馬周遊ツーリズムの推進
○ 但馬内の鉄道の活性化に向けた但馬地域鉄道利用の推進
○ 林道を活用して人と林を結ぶ「但馬みどりの回廊計画」の推進
(2)但馬の更なる魅力づくり
○ 余部鉄橋「空の駅」など地域資源を活かした山陰海岸ジオパークの推進
○ 生野、神子畑、明延など近代化産業遺産群を活用した「鉱石の道プロジェクト」の推進
○ コウノトリの棲める郷づくりプロジェクトの推進
(3)インバウンド対策の推進
○ 外国人観光客への情報発信の強化など外国人観光客の受け入れの促進
2 あしたのふるさと但馬で暮す
産業の活性化やたじま暮らしの推進、農林水産業の振興や地域づくりの推進など各種施策に総合的に取り組み、人口減少の進行を緩和する「定住人口対策」を進めます。
(1)但馬で暮そう大作戦の推進
○ 但馬の多様な魅力を「オール但馬」として総合的に発信する但馬暮らしの推進
○ 「但馬で働こう」大作戦の実施など若者の就業・定着対策の推進
○ 夢但馬産業フェアの開催や地域企業支援など産業活性化の推進
(2)次代につながる農林水産業の振興
○ 農業経営の安定化を図る但馬型「農の担い手」広域連携の推進
○ 中山間地農業改革モデルの但馬内への成果波及を図る国家戦略特区への支援
○ 新規沿岸漁業の導入や沿岸イカ釣り漁場探索の支援など水産業の振興
(3)但馬暮らしの質を高める地域づくりの推進
○ 住民自らが行う地域づくりの支援など「夢但馬」推進活動の応援
○ 次代を担う高校生が主役の「但馬の未来に向けて」高校生の夢実現プロジェクトの実施
3 あしたのふるさと但馬を支える
健康長寿社会の実現に向けた取り組みや、高速交通ネットワークの整備など但馬を支える安全・安心の基盤づくりを進めます。
(1)安全・安心な但馬づくりの推進
○ 地域医療構想の具体化やシニア世代からのパワーアップ対策等の推進
○ 地域包括ケアシステムの整備推進
○ 若年層や社会的弱者への消費者教育の充実
(2)但馬の魅力を支える基盤整備の推進
○ 北近畿豊岡自動車道、山陰近畿自動車道の整備促進
○ 城崎大橋など但馬の観光資源を最大限活用する道路整備
○ 地域と連携した清流の郷づくり大作戦の実施
北近畿豊岡自動車道の八鹿日高道路(八鹿氷ノ山ICから日高神鍋高原ICまでの9.7km)が3月25日に開通しました。
当日は、豊岡市立日高文化体育館で記念式典があり、井戸知事や谷 公一衆議院議員、地元市の中貝豊岡市長、広瀬養父市長、地元住民の皆さんなど約400人が参加して開通を祝いました。式典後は日高神鍋高原ICに移動してテープカット、日高幼稚園児らが風船を飛ばして祝うなか通り初めが行われました。
今回の延伸で北近畿豊岡自動車道約70kmのうち約8割が完成し、豊岡市内に初めて自動車専用道路が到達しました。この開通によって豊岡市から阪神間までの所要時間は約10分短縮され、平行する国道312号の渋滞緩和や公立豊岡病院への搬送時間の短縮など地域にとって大きな効果が期待されています。
今後はさらに北に延伸して山陰近畿自動車道との接続も計画されており、国・県・地元市町、住民の皆さんと連携してその早期実現に取り組んでいきます。
コウノトリ但馬空港の平成28年度の年間利用者数が3月26日に平成6年の開港以来初めて3万人を突破しました。午前9時40分着の便で到着した3万人目の搭乗者に記念品が贈られ記念式典が行われました。3万人目の搭乗者は埼玉県から家族旅行で城崎温泉に来られた主婦で、家族旅行の良い思い出になったと大変喜んでおられました。
利用者の増加は、但馬の幅広い行政、団体等で構成する「但馬空港推進協議会」が飛行機を利用した特色ある旅行商品の開発や霧を避けるための冬ダイヤの変更など地道な取り組みを行った成果が実ったものです。
平成30年度からは新型機の導入も予定されているため、県民局としてもこれらの取り組みを支援していきます。
但馬から東京圏へ旅行、出張される方はJRの新幹線、特急を利用する場合と比べ伊丹空港乗り継ぎの最短便で片道3時間程度短縮できます。運賃の補助制度もあり鉄道利用と比べてほとんど費用に差がありませんので是非飛行機をご利用ください。
また、東京方面にご家族がおられる皆さんは、但馬への帰省時に利用されるようPRをお願いします。
(但馬県民局長 秋吉 秀剛)
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