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更新日:2017年7月14日

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H29.6 局長メッセージ(但馬県民局長・秋吉 秀剛(あきよし ひでたか))

 6月8日の梅雨入り後も但馬では晴れた日が多く、快適な天候が続いています。
   しかし6月下旬から本格的な梅雨空に戻るとの予報ですので、大雨、長雨による災害に備えて十分な準備を整えていきたいと思います。
 このメッセージを書いている最中に、将棋の中学生棋士 藤井聡太四段が史上最多の公式戦29連勝を達成したニュースが飛び込んできました。若い才能とAIの将棋ソフトという新しい技術を取り入れた柔軟性、そして未来の可能性に心から感動しました。
 但馬にも才能あふれる若者がたくさんいます。これらの若者がその才能を存分に発揮できるよう学び、仕事、暮らしの環境づくりに一層取り組まなければならないと感じました。
 ここからは6月の但馬のトピックスについてお知らせします。

野外で生息するコウノトリの数が100羽を超える

 こうのとり巣立ち1971年豊岡市に生息していた最後のコウノトリが死んで日本における野生のコウノトリが絶滅しました。その後、1999年に豊岡市に開設された県立コウノトリの郷公園を拠点に人工飼育など野生復帰に向けた取り組みが進められ、2005年には試験放鳥が始まり、12年目の今年6月19日に野外で生息するコウノトリの数が100羽を超えたものです。
 コウノトリノの繁殖地は豊岡盆地周辺以外にも広がっており、徳島県鳴門市や島根県雲南市でもヒナが誕生しています。
 野生復帰を進めるため地域住民の皆さんがえさ場となる湿地や魚道の整備、減農薬や無農薬によるコウノトリ育む農法の普及など環境整備に粘り強く取り組まれた成果が実ったものです。
 また、この取り組みは世界でも高く評価されており、但馬、豊岡の名を世界に発信し存在感を示すうえでも大きな効果を上げており、今後も地域住民、行政、関係機関が一体となって進めていきたいと思います。県民局では今年度から、養父市、朝来市など南但馬に生息地を拡大するため生息環境の調査を行い、これに基づいてえさ場や魚道の整備などに取り組む
こととしています。                                      【県立コウノトリの郷公園提供】                                    

「豊かなむらを災害から守る月間」防災パトロールの実施

 県では毎年本格的な梅雨が始まる6月を「豊かなむらを災害から守る月間と」定めて、県、市町、消防、警察、地元関係者の皆さんと合同で危険箇所の点検等を行っています。
 但馬県民局でも、6月13日に局長パトロールとして、農地や林地の地すべり防止区域や、山地災害危険地、井堰など5カ所の点検を行いました。また、パトロ-ルの模様を報道機関の皆さんに取材していただき、地域住民の防災意識の向上にもつなげています。
 危険箇所の防災工事に当たっては、可能な限り効率的、先導的な技術を導入することとしており、関係職員の見学会や研修会を実施し技術の向上に努めています。
 自然災害自体を事前に防ぐことは困難ですが、日頃から危険箇所の点検や発災時の連絡体制の整備、避難訓練など災害に備える取り組みを積み重ねることで、被害の最小化を図っていきます。地域の皆様も何か危険な兆候を発見されましたら、最寄りの市町、県民所管の事務所にご連絡をお願いします。
 H29防災パト局長H29防災パト現場
 





 




  



「トワイライトエクスプレス 瑞風(みずかぜ)」歓迎イベントの開催

 6月17日にJR西日本の豪華寝台列車「瑞風」の運行が始まり、県内唯一の立ち寄り観光地である城崎温泉駅を始め、和田山駅、香住駅、浜坂駅でそれぞれ歓迎イベントが行われ、乗客の皆さんを熱烈にお迎えしました。
 城崎温泉駅には14時過ぎに『瑞風』が到着し、金沢副知事や中貝豊岡市長にも参加いただいて地元観光協会や旅館組合の皆さん、観光客など7百人が集まり歓迎しました。立ち寄り観光では、作家の志賀直哉ゆかりの宿「三木屋」、「ゆとうや旅館」の皇族専用宿泊施設「詠帰亭」の見学や城崎の伝統工芸『麦わら細工』を楽しんでいただきました。
 また、和田山駅では地元の保育園児が歓迎するなか竹田城跡や日本遺産に認定された生野銀山など「鉱石の道」のPRが行われました。香住駅では、地元のゆるキャラ「活イカくん」や「漁師小僧」と地元の皆さんによる傘踊りで歓迎し、浜坂駅では浜坂高校の麒麟獅子舞サークルの生徒さんにより伝統芸能の獅子舞を披露しました。乗客の皆さんには但馬の魅力をたっぷり体験いただいたと思います。このほか「瑞風」を撮影する絶景ポイントとして、香住の余部橋梁、八木川橋梁などがありますので、鉄道ファンの皆さんは是非お越しください。
 今回はマスコミの注目度が高くNHKをはじめ民放各局も但馬入りして歓迎イベントの模様が全国ネットで配信され、但馬の認知度アップに多きな効果があったと思います。今後は「瑞風」が走るコースにあたる山陰海岸ジオパーク等の見所を情報発信し、誘客の拡大につなげていきたいと考えています。

 瑞風待ち 瑞風見送り
 














「うちげぇのアートおおや」開幕

  6月24日から、国の重要伝統的建造物群保存地区に選ばれた養父市の大屋町大杉地区で、養父市を拠点に活動する芸術家14人の作品を展示・販売するアート展が開幕しました。
 「うちげぇ」とは但馬では「自分の家」を意味し、かつての伝統的な養蚕住宅などを活用した4つの会場で木彫、書、絵画、陶芸作品の展示や陶芸体験、地元の農産物の販売もあります。木彫家の松田 一戯さん、書家の前田 華汀さん、画家の田中 今子さんなどの素晴らしい作品を歴史的な町並みの中でゆっくり鑑賞することができますのでぜひお越しください。(7月2日まで開催)
 また、同地区内には明治後期に建築された医院を改修した市立木彫展示館もあり、平成6年から始まった「公募展木彫フォークアート・おおや」の歴代優秀作品が常設展示されています。ユーモアと暖かみのある作品に心が癒やされること請け合いです。さらに養蚕住宅を利用した分散ギャラリー「養蚕農家」には懐かしい雰囲気のカフェがあり、また、かつて養蚕が行われていた3階の見学もでき、貴重な養蚕住宅の内部を見学することもできます。
 地域の宝である貴重な景観と芸術家の皆さんの活動は、地域の元気づくりや交流拡大に大きな意味があります。県民局としてもこれらの活動を支援されている養父市大屋地域局の皆さんと共にしっかり応援していきたいと思います。

                                       
             
                                                              (但馬県民局長   秋吉 秀剛)

 

 

お問い合わせ

部署名:但馬県民局 総務企画室

電話:0796-26-3603

FAX:0796-24-3211

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