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県下のカワウ被害は、内水面での放流アユ等の捕食による漁業被害をはじめ、ねぐら・コロニーでの糞害による樹木の枯死、騒音等の生活環境被害が深刻になっています。但馬管内においても、個体数の増加によるアユなどの食害被害が深刻化しているため、銃猟捕獲等による個体数管理が求められています。
しかし、カワウの銃猟捕獲を無計画に実施すると、かえって生息域を拡散する恐れがあるため、河川や流域を越えた区域を単位とする広域的な対策が必要です。
このため、但馬地域一体となった計画的な対策の構築を目的に、県民局主催の銃猟によるカワウの試験捕獲を10月29日に円山川流域で実施しました。当日は、但馬管内の3市2町の職員や鳥獣対策員、猟友会会員など28名が参加し、鳥獣対策員等が捕獲しやすい場所にそれぞれ配置し、捕獲を試みました。カワウの集まりが悪く捕獲数は1羽にとどまりましたが、反省や課題についての検証を行ないました。
今後、今回の試験捕獲を踏まえ、「但馬地域カワウ対策実施マニュアル(仮称)」を作成し、但馬地域のカワウ被害低減に向けた広域的な体制の確立を目指し、関係者で協議を重ねていきます。
【 カワウの生息状況(「事前調査時」)】
【 猟銃場所の事前打ち合わせ 】
(但馬県民局長 古川 直行)
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