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新年あけましておめでとうございます。
県民の皆様には健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
新しく迎えた平成30年も、これまで以上に素晴らしい1年となるよう但馬県民局としても総力を挙げて取り組んで参りますので、よろしくお願いいたします。
さて、2017年を振り返りますと、各分野の関係者の長年の努力が実を結び、但馬地域の活性化につながる明るい話題が続きました。
「播但貫く、銀の馬車道鉱石の道」が日本遺産に選定され、県内では唯一「城崎温泉駅」に停車するJR西日本の周遊型寝台列車「瑞風」号の運行が始まり、さらに自然放鳥以来12年目にして野外生息のコウノトリが100羽に到達しました。
いずれもテレビ、新聞等で大きく取り上げられ全国へ情報発信ができました。
また、コウノトリ但馬空港の年間搭乗者数が最高の年間搭乗者数を上回る勢いで推移しており、平成30年度は新型機(ATR42-600型機)が導入され利便性が向上することからさらなる利用促進が期待されます。これを契機に但馬の悲願である東京(羽田)直行便実現に向けた取組みも進めます。
社会基盤整備の面では、3月に「八鹿日高道路」、11月には「浜坂道路」が開通し、ミッシングリンクの解消に向けて大きく前進し引き続き整備を進めています。
一方で昨年は自然の猛威を再認識させられた年でもありました。1~2月には記録的な豪雪に見舞われ、9月、10月の台風は、平成16年台風23号の再来かと危惧されました。平成16年の23号台風以降その教訓を活かして、ハード・ソフト両面から防災の取組みを進めてきたこともあり幸い大きな被害には至りませんでしたが、今後も防災・減災対策をさらに強化していく必要があると改めて認識しました。
豊岡総合庁舎においても、昨年11月に駐車場地下に雨水を一時的に貯留する施設の設置が完了し、庁舎周辺の浸水被害の軽減対策を図っています。
現在、但馬地域は、若者の流出による人口減少や地域経済の活性化など、解決に向けて取り組むべき課題も多く抱えています。
但馬県民局では、今年も引き続き、観光の振興やインバウンド対策の充実などによる「交流人口の拡大」、UIターン対策や若者や子育て世代が暮らしやすい環境づくりなどの「定住人口の推進」、これらを支える「社会基盤の整備と安全安心の確保」を柱として、「あしたのふるさと但馬」の実現に向けて取り組んでまいります。併せて、新たな高等教育機関である「専門職大学」の但馬地域での開校についても地元市町、産業界と連携して実現に向けた取組みを進めます。
今年、兵庫県は発足150年周年の節目を迎えますが、私も心新たに、夢のある但馬づくりに邁進して参りますので、引き続きの支援とご協力を賜りますようお願いいたします。今年が但馬地域とそこに暮らす皆様にとって実り多い一年になりますことを心から願いまして年頭のご挨拶とさせていただきます。
(但馬県民局長 秋吉 秀剛)
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