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但馬に赴任してはや2ヶ月が過ぎました。今年は、春の訪れが早いと思ったら、あっという間に夏の訪れを感じる毎日です。但馬にとっては、新緑が輝く、1年でもっともいい季節ではないでしょうか。
但馬では、4年連続で観光の入り込み客数1千万人を超え、海外からの観光客も増えています。野外のコウノトリも昨年100羽を超え、120羽(平成30年5月30日現在)になりました。これからも、一層の情報発信に努め、さらに多くの方に来ていただけるよう頑張ります。
さて、4月から5月にかけて、但馬にとって、今後の地域の活性化、交流の促進につながる明るい話題が続きましたので、今回はそれらについてご紹介します。
新温泉町の県立但馬牧場公園内にある「但馬牛博物館」が平成6年の開館以来初の本格的な展示の見直しを終え、4月21日にリニューアルオープンしました。
神戸ビーフなど全国のブランド牛の素牛である但馬牛の特徴や歴史、神戸ビーフの美味しさのヒミツなどを、プロジェクションマッピングを活用して、子どもにもわかりやすく発信する施設となっています。是非一度、お越しください。
今後は、兵庫が誇る世界のトップブランドである但馬牛・神戸ビーフを広く県民の皆さんや海外に解りやすく情報発信し、更なる需要拡大と生産拡大を図っていきます。
4月30日の午前、クルーズ客船「にっぽん丸」が豊岡市の津居山港に初寄港しました。
今回は、「ゴールデンウィーク日本一周クルーズ」の途中での寄港で、客室は満室で約400名の方がクルーズを楽しんでおられました。
船体が大きく、直接、津居山港に接岸することができないため、津居山沖に停泊して、そこから乗船客の皆さんは小型のテンダーボートで「にっぽん丸」と津居山港小島岸壁とを往復し、バスに分乗して、城崎温泉や出石の観光を楽しまれた後、夕方には次の寄港地、金沢に向け出港されました。
コウノトリ但馬空港に5月7日、待望の新型機ATR42-600が就航しました。
新型機の1番機は、展望デッキから多くの方が出迎える中、消防車の放水アーチをくぐり到着しました。新型機は、従前のサーブ機より12席多い48席、翼が機体の上に位置し、そのためどの席からも眺めがよく、革張りの座席も広く機内は静かで、より快適性が向上しています。今後、より多くの方にご利用いただき、念願の東京直行便の早期実現に向け、県、市町、関係団体と一体となって取り組んでいきます。
また、ATR機就航の前日5月6日の夕方、24年間、但馬~大阪(伊丹)の空を飛び続けたサーブ340Bが、多くの人に見送られ大阪に向け、最後のフライトを行いました。但馬空港開港以来、多くの乗客を運んでくれたサーブ機、長い間お疲れ様でした。
但馬~大阪(伊丹)路線の搭乗者が、5月20日、開港以来60万人を突破しました。この日、記念すべき60万人目となられたのは、豊岡市在住のご夫婦で、大阪への観光の帰りにご利用されました。記念に花束と但馬~伊丹間の往復航空券、ATR42-600型機の模型を贈呈しました。
同路線の利用者は、3年連続で過去最高を更新しており、平成29年度は約3万2千人で、東京への乗継利用者も過去最高となる約1万1千人となり、5年連続で1万人超となりました。
但馬路線が大阪、東京への交通手段の一つとして着実に定着してきています。
全但バス但馬ドームが、今年で開館20周年を迎え、5月27日、同ドーム内で「感謝の集い」が開催されました。この日は、毎年恒例の「TAJIMA DOMEフェスティバル」も同時に開催され、多くの方で賑わいました。
但馬ドームは、勤労者のスポーツ、文化、レクリエーション活動や地域の交流促進を図ることを目的に平成10年に神鍋高原に建設されました。開閉式の全天候型グランドで雨や雪の多い但馬地域において、1年中、スポーツや音楽イベント、フリーマーケットなどの大規模イベント開催など、多くの方に利用されています。
5月28日、城崎温泉の「ミスゆかたコンテスト2018」のファイナリストの皆さんが県民局に表敬訪問されました。
皆さん艶やかな浴衣姿で、局内が華やかになるとともに、夏の訪れを感じることができました。今後、webによる投票や、大阪での予選を経て、8月17日に城崎温泉でのコンテストファイナルでグランプリ1名、準グランプリ2名が決定します。
是非、皆様も城崎温泉にお越し頂き、グランプリ決定の瞬間を見届けて頂ければと思います。
国際ソロプチミスト但馬認証20周年の記念式典が、5月28日、城崎温泉西村屋ホテル招月庭で開催されました。
国際ソロプチミスト但馬は、1998年に設立され、「出来ることから始めよう」を合い言葉に、コウノトリの野生復帰のための活動、福祉車両やこども用遊具の寄贈、女子高生ユースフォーラムの開催、タイ女子学生への教育支援事業など、人権と女性の地位向上のための奉仕活動に取り組んでこられました。
記念式典では、国内外から200名以上の会員の方々の参加を得て、20年間の活動内容の紹介や表彰など、厳粛な中にも盛大で華やかな式典となりました。
但馬の地域づくりのリーダーとして、引き続きのご活躍をお願いします。
(但馬県民局長 古川 直行)
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