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令和7年8月6日(水曜日)10時00分~11時30分
豊岡総合庁舎401会議室
豊岡市幸町7-11
(1)「コウノトリとともに歩んだ20年~次の20年に向けて~」―コウノトリ放鳥20周年記念座談会―の共催について
(2)コウノトリの繁殖状況等について
(3)意見交換「500羽達成に対する想いと今後について」
当日は、一般市民の方も会議の傍聴が可能です(先着順で定員5名)ので、傍聴を希望される方は、上記会議室前までお越しください。
傍聴される方は、傍聴人名簿に氏名・住所を記載いただきます。
人と自然が共生する地域の創造に努め、コウノトリの野生復帰推進を図るため、「コウノトリ野生復帰推進計画」に基づき平成15年7月に設置し、地域住民、団体、NPO法人、行政等関係主体の連携のもと、取組の総合調整を行うとともに、事業の円滑な推進を図るため協議しています。


専門分野は昆虫類を中心とした但馬の生き物。環境教育。生物担当の高校教諭として長年勤務。教諭時代には、生物部の顧問としてコウノトリの生息環境の調査等も行った。その後、コウノトリ文化館解説員や館長等を務めた。
主な委員として、円山川水系自然再生推進委員会委員、同技術部会委員、豊岡市文化財審議委員会委員長等を務める。
工学博士。専門は、水工水理学、河川工学。河川の治水・利水・環境機能の保全・増進に関する諸課題について、源流から河口域に亘るまでの実態と現状に至ってきた過程を現地調査や資料解析から複合的に把握し、背後の物理現象や水生生物の応答特性を研究して現在に至る。近年は、蓄積してきたそれらの成果を実際の問題解決に役立てている。
主な委員として、円山川水系自然再生推進委員会委員長のほか、国土交通省近畿地方整備局円山川流域懇談会座長、同中部地方整備局中部地方ダム等管理フォローアップ委員会委員長、岐阜県自然共生工法研究会会長など、多数を務める。
専門分野は、行動生態学・保全生態学・再導入生物学。北海道大学大学院農学研究科博士課程を修了後、山階鳥類研究所に入所。アホウドリ回復のための国際チームのメンバーとして小笠原への再導入計画を担当。同研究所保全研究室長を経て、現在はコウノトリの野生復帰を主題とした希少種保全の教育研究を行っている。
主な委員として、豊岡市環境審議会生物多様性推進部会委員、日本鳥学会代議員、環境省重要生態系監視地域モニタリング推進事業小島嶼(海鳥)調査検討会検討委員、国土交通省関東地方整備局関東エコロジカルネットワーク推進協議会委員等を務める。
住民及び団体等が協力し、各種の地域活動を通じて、地区における諸課題の解決を図るとともに、明るく住みよい地域づくりに寄与することを目的とし、生涯学習活動や健康増進等を行う。
「生産部会を中心にした農業振興」を基本とした中期計画に基づいた営農・畜産事業の活動を行っている。但馬各地の生産者を作物別に組織化し、販売と生産を結ぶ営農指導とともに、トレーサビリティーに対応した資材の供給や、生産技術の向上をはかり、但馬の農業振興をすすめている。
農地法に基づく農地の売買・貸借の許可、農地転用案件への意見具申、遊休農地の調査・指導などを中心に農地に関する事務を行っている。
ほ場整備や水路改修、施設管理などの土地改良業務は、農業者が組織した「土地改良区」が担っている。土地改良区の事務や運営の効率化、負担軽減を図るため、旧豊岡市内の土地改良区がまとまって設立。事務局を設けて会計や運営業務を受託し、各土地改良区の負担軽減に努めている。
認定農業者とは、効率的かつ安定的な農業経営を目指し、農業経営の改善に取り組む意欲と能力のある農業者が作成した「農業経営改善計画」を認定し、その農業者を支援する制度である。農業経営改善計画の認定を受けた方を『認定農業者』といい、認定農業者となることで、さまざまな支援策を受けることができる。
豊岡市認定農業者連絡協議会では、環境創造型農業を志す若者を対象に、就農に必要な技能を学ぶ「豊岡農業スクール」を開校する等の活動を行っている。活動を通して、地域ぐるみで、農業を志す若者をサポートしている。
県内の内水面漁業協同組合では、魚貝類の放流や産卵場造成などの再生産ができるようにすることで内水面協同漁業権が免許されており、円山川水系の流域面積1,300㎢内にて、多くの魚貝類が放流されている。県下各地では、マス類・コイ類など養殖業が営まれており、その養殖をしている池などには、区画漁業権が免許されている。
管区:円山川本流及び支流(全域1,300㎢)
魚種:鮎・やまめ・あまご・にじます・コイ・フナ・モクズガニ・ウナギ・シジミ・蛤など
遊漁券
あゆ年券16,000円
あゆ日券(現場売りは+1500)3,500円
あゆ以外の全魚種年券12,000円
あゆ以外の全魚種日券(現場売りは+1500)3,000円
全魚種網漁日券(現場売りは+2000)15,000円
コウノトリと共生を目指す豊岡市に拠点を置く林業事業体として、市内の森林資源が持続的に活用され「生業」として循環する林業の一役を担うため、「森づくりは人づくり」を基本に1.水源林造成事業、2.搬出間伐、切捨間伐、3.森林リサイクル事業、4.伐搬請負事業の4つの事業を柱として、安定した組合経営に努めている。
但馬各市町の消費者団体が相互に連絡をとり、共通の消費者問題に取り組み、消費者活動の推進を図り消費者主権を確立することを目的として、情報交換・連絡調整等を行う。
コウノトリというシンボルを掲げ、市民レベルでできる自然観察を無理なく楽しく実施することを目的とし、豊岡盆地で継続的な生き物調査やビオトープづくり等を行う。
但馬地方の科学・思想・文学・芸術・教育などの研究の振興をはかり、もって但馬住民の文化に対する関心を高め、郷土文化の向上に寄与することを目的とし、各種文化団体の文化情報交換等を行う。
幅広く地域全体の発展を図ることを目的とし、関係機関への提言・要望活動や事業所経営に関する様々なサポート、地域活性化のためのイベント・街づくりに関する事業を行っている。
但馬地域経済の振興発展を図るため、総合的な振興施策を樹立し、もって地域内商工業の進展と住民福祉の向上に資することを目的とし、商工会の広域連携事業や商工業者の後継者育成支援等を行う。
「『絆』を深め、『在りたい未来』を創造する力」の育成を目指し、自然学校やトライやる・ウィーク、教育相談窓口の設置等を行っている。
地域の農村環境を守り、適切な生息数の生き物との豊かな共生を次世代に繋ぐことを目指し、様々な取り組みを実施している団体。用排水路・農道やため池周辺等の保全管理、生物の生息環境の維持管理を実施している。また児童へ農業体験(田植え・稲刈り・米糠散布)、コウノトリの生息・繁殖観察を通じ人工巣塔や神社の彫刻等の紹介を行っている。
「好きですふる里よふど創ります未来(あした)のよふど」をキャッチフレーズに、地域住民自ら与布土地域の将来像を考え、その実現に向けて地域住民が一体となって取り組み、いつまでも安全・安心な住みやすい与布土づくり、元気で魅力ある与布土づくりを目指して、まちづくり計画の推進を図る。
人もコウノトリも共に生きていける社会を目指し、観察や生息環境づくり等を行う。
無農薬・減肥料を掲げて地域農業の有機化を進め、安心安全の農作物の生産を行っている。
まちづくりに必要な基盤整備として、安全安心を確保する円山川、京阪神圏との交流のために交通基盤となる国道483号北近畿豊岡自動車道、国道9号の整備等を実施している。
コウノトリが地域の人々と共生できる環境を整備し、野生復帰事業を推進していくために開設され、コウノトリの種の保存と遺伝的管理、野生復帰のための研究、人と自然が共生するための環境教育を進めている。
コウノトリと共に生きるまちづくり、生物多様性の推進、コウノトリ野生復帰に係る取組等を行っている。
農林水産行政の総合企画、環境創造型農業、コウノトリ育む農法、ほ場整備、農道整備、林業の振興、治山事業等を行っている。
環境施策の推進、環境基本計画、環境保全、鳥獣対策等を行っている。
文化財の保護・保存・周知・活用に関することや、天然記念物の保護・管理に関すること等を行っている。
農業振興、林業振興、畜産業振興、漁業及び水産加工業の振興、農業生産基盤及び農村環境基盤整備
生涯教育、施設管理、人権教育、青少年健全育成、芸術文化等を行っている。
農業振興、農振地域計画、水産振興、農業農村の各種整備事業等を行っている。
コウノトリ野生復帰の到達点と課題について
コウノトリを支える自然環境の現状と課題について
令和4年度の各団体事業(活動)報告、令和5年度の活動予定及び今後の課題について
「コウノトリ育む農法の現状と課題について」をテーマに但馬地域で農業をされている4名の方にお越しいただき、講演をしていただきました。
まるいち代表:安達陽一氏(PDF:114KB)当日資料(PDF:590KB)
ToyookaAgRestart代表:家元貴司氏(PDF:119KB)当日資料(PDF:9,174KB)
ユメファーム代表:青山直也氏(PDF:122KB)
村上ファーム代表:村上彰氏(PDF:91KB)
令和5年度の各団体事業(活動)報告、令和6年度の活動予定及び今後の課題について
グランドデザインの評価
(1)安定したコウノトリ野生個体群の確立

かつては豊岡盆地中心部において著しいなわばりの重複をもたらしていたため、重複をもたらさない配置を検討し、段階的に人工巣塔の移設を実施。互いの巣ができるだけ見えないような工夫も行い、重複を解消した。

これまで繁殖が確認されていない地域へも地元住民が巣塔を設置する等、但馬地域個体群への拡大に向けて取り組みを進めている。
(2)生息環境の整備
豊岡市内を中心として、ビオトープの整備を行い、維持管理にも積極的に取り組んでいる。
コウノトリ育む農法による農薬の削減・冬期湛水・中干し延期等により、イトミミズ類・カエル・トンボ類等は慣行栽培に比べ増えており、餌場としての機能は高まっている。作付面積は年々拡大しており、今後も拡大に向けて取り組みを推進する。

【参考】コウノトリ育む農法の取組状況(単位:ha)
|
年度 |
平成15 |
平成20 |
平成25 |
平成30 |
令和3 |
令和4 |
令和5 |
|
|
水稲 |
減農薬 |
0 |
188.6 |
286.4 |
380.7 |
371.9 |
367.3 |
368.8 |
|
無農薬 |
0.7 |
45.9 |
71.8 |
182.7 |
183.9 |
198.6 |
244.1 |
|
|
計 |
0.7 |
234.5 |
358.2 |
563.4 |
555.8 |
565.9 |
612.9 |
|
|
大豆 |
ー |
19.0 |
61.1 |
65.8 |
33.0 |
37.4 |
39.4 |
|
|
合計 |
0.7 |
253.5 |
419.3 |
607.9 |
596.4 |
603.3 |
652.2 |
|
豊岡市内を中心として、県・地域・学校・個人で水田魚道の設置が進められている。魚道の整備や、樋門等の段差解消を通じて、河川と水路の連続性を確保し、魚等の生息範囲、移動範囲の拡大を目指している。

人と自然が共生する地域づくりの一環として、河川での生態系の多様性を保全・再生・創出するために円山川支流の自然再生を推進している。行政、地域住民、学識者等の様々な分野の人々と連携を図りながら「参画と協働」のもと、自然再生計画の策定を行い、継続的なモニタリングの実施により、効果を評価しながら段階的に整備を進めている。


生物多様性の維持増進を主眼に、森林の広がり、森林の連続性、モザイク状態、構成樹種の多様性、階層構造、営巣木の確保等に配慮した整備を目指す。
(3)野生復帰を支える地域社会の確立
兵庫県立大学では、平成26年に地域資源マネジメント研究科を開設し、コウノトリの野性復帰と山陰海岸ジオパークを主たる研究フィールドにして、地域におけるこれらの自然、歴史や文化、人の生活のつながりを科学的に解明し、理解する素養を身につけ、地域資源の保全・活用・マネジメントを行う人材を育成している。
但馬各地で、環境に幅広く関心を持ち理解を深めるとともに、自然に対する感性・命を尊ぶ心、ふるさとを愛する心を育む、また主体的に行動する実践力を養うこと等を目標として、環境学習に取り組んでいる。


コウノトリ未来・国際かいぎやコウノトリ文化館での普及啓発等をはじめとして、地域住民・団体・研究者・行政等が様々な媒体で情報発信を行ってきた結果、コウノトリ野性復帰の取組は全国的に広く知られるところとなった。今後も、新たな発信手法を模索する等継続的に情報発信を行う。
コウノトリファンクラブ(柳生博さんとコウノトリ(PDF:3,891KB))
目名:コウノトリ目
科名:コウノトリ科
種名:コウノトリ(英名:Oriental White Stork)
学名:Ciconia boyciana(キコニアボイキアナ)
全長:約130cm
翼開長:約220cm
体重:4.5kg~5.5kg
体色:全身白色で風切羽は黒色、くちばしは黒色、脚は赤色、目の周囲は赤色
性別:雌雄同色、オスの方が少し大きい。
ロシアと中国の極東地域(主にアムール川流域)を主な繁殖地とする。極東地域で繁殖したコウノトリは、中国の黄河デルタや揚子江周辺とポーヤン湖、更に台湾、韓国、日本に渡り越冬する。中国の越冬地では、平成12年頃より、繁殖する個体が出現し個体数を増やしている。また、日本では、平成17年から再導入を開始し、野外個体群を形成させている。
極東地域に約10,000羽が生息すると推定。ヨーロッパに生息するシュバシコウとは別種。
現在は、大陸から日本各地へ1、2羽の飛来があり、平成14年8月、平成18年5月には兵庫県立コウノトリの郷公園に各1羽が飛来。その後、定着・繁殖した。
飼育下では、令和6年11月末現在、日本では16施設、188羽、日本以外の世界では、少なくとも65施設、514羽が飼育。飼育個体は、国際的な協力の下、遺伝管理されている。野外個体は、令和6年7月末現在476羽。
大陸では内陸にある湿地、すなわち湿原、湖沼、河川、ときに水田、遊水地等に生息する。日本では里地、里山の水辺や湿地に生息する。繁殖個体の行動範囲は2km~10km程度である。
食性:周年、動物食である。
魚類、両生類(カエル)、爬虫類(ヘビ)、哺乳類(ネズミ)、甲殻類、昆虫類(バッタ)等
採餌方法:視覚採餌及び触覚採餌
視覚採餌とは、視覚により餌生物を採る方法
触覚採餌とは、くちばしの触覚によって餌生物等を探し出す方法。くちばしを開いて、水中に繰り返し差し入れるか又は浸けたまま左右に振るなどして、くちばしに餌動物が触れると、瞬間的にくちばしを閉じて捕まえる。この方法は、濁った水や泥の中、水生植物が密生した場所及び夜間での採食を可能にする。コウノトリ類、トキ類、ヘラサギ類等が行う採餌方法の一つ。
配偶形態:一夫一妻
繁殖期(造巣から巣立ち):野生個体(ロシア)4月~7月
野外個体(豊岡)2月~8月
飼育個体(豊岡)1月~6月
営巣場所:電柱、鉄塔、電波塔、人工巣塔、高木(大陸とかつての日本個体群)
一腹卵数:3卵~5卵(国内)
抱卵期間(初卵から初孵化まで):平均35日(国内)
巣内育雛期間:平均69日(国内)


コウノトリは、江戸時代の各地の産物帳によると東北地方から九州地方まで広く分布していた記録が残っているが、明治時代の狩猟の解禁により乱獲され、各地で激減又は絶滅してしまった。その後コウノトリは瑞鳥として愛され、兵庫県による銃猟禁止、そして国による天然記念物指定により個体数を回復させたものの、兵庫県北部の但馬地方、福井県西部の若狭地方に生息するのみであった。第二次大戦中の、営巣木であるマツの木の伐採、戦後の土地改良や河川改修による生息地の減少と悪化、また、有機水銀を含む農薬の使用による餌生物の減少やコウノトリ自身に及んだ健康障害等によって急速に個体が減少し、更に個体数が少なくなることによる遺伝的劣化等によって、昭和46年に国内の繁殖個体群は野生下で絶滅した。
このように急激な個体数の減少を招いた時期には、官民が一体となった保護活動が行われ、飼育下での繁殖も開始された。昭和46年の野生下絶滅後も飼育下増殖は継続され、開始から24年を経た平成元年、初めてヒナの誕生に成功し、平成14年には100羽を超えるまでになった。平成11年には野生復帰の拠点となる兵庫県立コウノトリの郷公園を開設し、平成17年から飼育個体の放鳥による野生復帰が開始された。
コウノトリはその個体数、生息環境、今後の絶滅の可能性の分析によって世界でも絶滅の危機は脱していないと認識されており、世界的に条約あるいは法律によって保護されている。また、コウノトリが生息する環境については様々な法律が関連している。
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明治28年(1895年) |
狩猟法公布 |
| 明治37年(1904年) | 兵庫県知事服部一三が出石・桜尾の鶴山の周囲18haを銃猟禁止地に指定 |
| 明治40年(1907年) | 出石・桜尾の鶴山の国有林払い下げに対して、室埴村(現豊岡市出石町)がコウノトリ保護の見地から反対。存置に決定 |
| 明治41年(1908年) | 狩猟法により、コウノトリを保護鳥に指定。銃猟捕獲を禁止 |
| 大正8年(1919年) | 史蹟名勝天然記念物保存法公布 |
| 大正10年(1921年) | 出石・桜尾の鶴山がコウノトリの繁殖地として天然記念物に指定。室埴村が管理団体となる。 |
| 昭和25年(1950年) | 文化財保護法が公布される。天然記念物であったコウノトリは、この新法に基づいて保護 |
| 昭和26年(1951年) | 天然記念物指定地を鶴山から伊佐村(現養父市八鹿町浅間)に変更 |
| 昭和27年(1952年) | 浅間の営巣地が特別天然記念物に指定 |
| 昭和28年(1953年) | 生息地が全般的に豊岡市周辺に移動することにより、コウノトリとして地域を定めない、いわゆる種の指定に変更 |
| 昭和31年(1956年) | コウノトリが特別天然記念物に指定 |
| 昭和37年(1962年) | 兵庫県がコウノトリの管理団体に指定 |
| 昭和30年(1955年) |
日本鳥類保護連盟会長山階芳麿博士の懇請により、阪本勝兵庫県知事の発意でコウノトリ保護協賛会が発足。保護事業が組織化される。 兵庫県が豊岡市に委託して、コウノトリの保護・増殖に取り組む。 |
| 昭和33年(1958年) | コウノトリ保護協賛会が但馬コウノトリ保存会に発展 |
| 昭和34年(1959年) | 人工巣塔・餌場の設置。「そっとする運動」の展開 |
| 昭和37年(1962年) | 但馬全域の小、中学校に呼びかけて「ドジョウ一匹運動」を展開 |
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昭和38年~昭和53年 (1963年~1978年) |
兵庫県、兵庫県教育委員会、神戸新聞社の共催により、「愛のきょ金運動」を展開。コウノトリの捕獲、飼育ケージ・管理道路整備・飼育場内設備の整備、中国産コウノトリの購入、飼育ケージの増設、PCB検査等の活動 |
| 昭和38年(1963年) | 「愛のドジョウ運動」展開 |
| 昭和40年(1965年) |
コウノトリ飼育場(豊岡市野上)開設 兵庫県の県鳥にコウノトリを指定 |
| 昭和41年(1966年) | 「きれいなエサ」づくりの実施 |
| 昭和46年(1971年) | 我が国最後の野生のコウノトリが豊岡盆地で絶滅 |
| 昭和56年(1981年) | 但馬コウノトリ保存会の活動を、豊岡市が引き継ぐ。 |
| 平成元年(1989年) | ロシアから寄贈されたコウノトリがペアを形成して繁殖に成功し、2羽が孵化、生育 |
| 平成4年(1992年) | コウノトリ将来構想調査委員会設置 |
| 平成5年(1993年) | 設置場所を豊岡市祥雲寺・河谷・百合地地区に決定 |
| 平成6年(1994年) | コウノトリ基本構想の策定 |
| 平成7年(1995年) | コウノトリの郷公園(仮称)基本計画策定 |
| 平成9年(1997年) |
コウノトリの郷公園(仮称)基本計画及び建築・造成実施設計、 造成工事着工、繁殖ケージ一部完成、コウノトリの分散飼育開始 |
| 平成11年(1999年) |
兵庫県立コウノトリの郷公園の設置及び管理に関する条例施行。 兵庫県立コウノトリの郷公園開園。兵庫県がコウノトリの保護・増殖事業に直接携わる。 |
| 平成14年(2002年) |
飼育コウノトリが100羽を超える。 野生個体(雄:愛称ハチゴロウ)が飛来し、豊岡に定着する。 |
| 平成15年(2003年) |
コウノトリ野生復帰推進計画策定。コウノトリ野生復帰推進連絡協議会が設置され、放鳥に向け準備が進められる。 平成17年(2005年)の放鳥に向け、馴化訓練を開始する。 |
| 平成17年(2005年) |
試験放鳥としてコウノトリの郷公園から飼育コウノトリ5羽をハードリリースする。ソフトリリースとして、祥雲寺地区に拠点施設を設け飼育を開始する。ソフトリリースとして野上拠点で飼育を開始する。 野外個体数は、6羽(大陸からの飛来野生個体含む。)となる。 |
| 平成18年(2006年) |
放鳥個体が野外で38年ぶりとなる産卵をする。野生個体(雌)が新たに飛来し2羽となる。ソフトリリースで2羽を初めて放鳥する。新たな手法として河谷地区に拠点を設け、ソフトリリースで4羽を放鳥する。ソフトリリースは、野生個体に放鳥個体が攻撃され中止する。 円山川河川敷から、2度目となるハードリリースで3羽を放鳥する。1ペアが成立し産卵するものの、繁殖に失敗する。 野外個体数は、16羽(飛来野生個体含む。)となる。 |
| 平成19年(2007年) |
放鳥個体が落雷により死亡する。放鳥個体で初めての死亡となる。また、飛来している野生個体1羽(雄)が死亡する。新たに赤石地区人工巣塔で産卵があり、野外のペア数は2ペアとなる。 百合地人工巣塔で46年ぶりとなる雛1羽が巣立ちする。この年以降順調に野外個体数は増加する。ソフトリリースとして山本拠点から2羽を放鳥する。ソフトリリースを三木拠点で開始する。 野外個体数は、20羽(飛来野生個体含む。)となる。 |
| 平成20年(2008年) |
野外では新たに3ペアが成立し5ペアとなる。13羽が孵化し、9羽が巣立ちする。三木拠点からソフトリリースで2羽を放鳥する。 野外個体数は、29羽(飛来野生個体含む。)となる。 |
| 平成21年(2009年) |
野外の6ペアから14羽が孵化し7羽が巣立ちする。飛来していた野生コウノトリ(雌)と放鳥個体がペアとなり産卵するものの、孵化にはいたらず。ソフトリリースとして、唐川拠点を整備し2羽を放鳥する。また、ソフトリリースを山本拠点で開始する。 野外個体数は、35羽(飛来野生個体含む。)となる。 |
| 平成22年(2010年) |
野外では新たに1ペアが成立し7ペアとなり、14羽が孵化し9羽が巣立ちする。山本拠点からソフトリリースとして2羽を放鳥する。 野外個体数は、41羽(飛来野生個体含む。)となる。 |
| 平成23年(2011年) |
2ペアの雄が死亡し、2ペアが消失する。新たに放鳥個体と野外で巣立ちした個体がペアとなり、計6ペアから19羽が孵化し9羽が巣立ちする。飼育下では、平成15年(2003年)にロシア・ハバロフスク地方から寄贈されたコウノトリがペアとなり2羽が巣立つ。野生化対策会議で議論されたコウノトリ野生復帰グランドデザインが策定される。 野外個体数は、48羽(飛来野生個体含む。10月27日現在)となる。 |
平成23年(2011年)以降は、コウノトリの郷公園HP(保護増殖と野性復帰の歴史)(外部サイトへリンク)参照
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