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丹波地域は京都に近く、歴史ある工芸品が伝えられています。明治以降の機械化によって衰退したものを取り戻そうという活動や、伝統を守り抜いてきた匠たちの苦労など、どの品物にもそれぞれの物語があります。
丹波焼は、日本六古窯の一つに数えられ、その発祥は平安時代末期から鎌倉時代のはじめといわれています。慶長16年(1611年)ごろ朝鮮式半地上の「登り窯」が導入され、同時期に取り入れられた蹴りロクロ(日本では珍しい立杭独特の左回転ロクロ)とともに、伝統技術を今日に受け継いでいます。
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篠山市栗柄地区では、江戸時代宝永年間(1710年~1740年)頃から良質の綿が盛んに栽培されており、農家の普段着、仕事着として、農作業の合間に女性が織物に織りあげていました。
同地区では、1973年(昭和48年)年頃から昔ながらの製法による手織木綿を復活し、創作館という拠点を設けてその魅力を伝えようと活動しています。
丹波布は、明治末期まで丹波佐治の地(現兵庫県氷上郡青垣町佐治)で農家によって盛んに織られ愛用されていました。京都方面へも佐治木綿として売られ、多くの人に親しまれてきました。
栗の皮やこぷな草など野にある草木で染め、絹糸をつまみ糸として緯糸に入れるのが特徴です。
道の駅青垣に併設された丹波布伝承館では、歴史や仕組みが学べます。
工芸品 |
電話番号 |
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丹波焼 |
079-597-2034 | 丹波立杭陶磁器協同組合 |
丹波木綿 |
079-593-0922 | 丹波木綿創作館 |
丹波布 |
0795-80-5100 | 丹波布伝承館 |
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