更新日:2022年3月31日

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水道水ができるまで

水道の役割

水道の水は、飲み水をはじめ各家庭、学校、事業所、病院、店舗など様々な場所で使われており、私たちの生活になくてはならないものです。では、どのようにしてきれいな水がつくられているのでしょうか。

水道水の素になる原水には河川水、ダム湖水、地下水などがありますが、砂、濁り、雑菌など様々なものが含まれていることもあります。浄水場でこれらを取り除き、安心して使うことができる水をつくります。きれいになった水は、浄水場から水道管を通って皆さんのところまで届きます。

水道水ができるまで(浄水過程の紹介)

浄水過程

  1. 沈砂池(ちんさち)
    原水中の砂や小石を沈めて取り除きます。ここでは薬品を入れず、自然に沈めます。
  2. 着水井(ちゃくすいせい)
    ゆっくり水を流して安定させ、流量や圧力のばらつきを抑えます。
    また、水を中性に保つための薬品(水酸化ナトリウム)と、カビ臭の発生を防ぐための薬品(活性炭)を入れます。
  3. 急速攪拌池(きゅうそくかくはんち)
    濁りの粒子を集めて沈めるための薬品(ポリ塩化アルミニウム)を入れてかき混ぜます。濁りの原因になる粒子(コロイド粒子という)はとても小さくて沈み難いので、薬品の力で粒を集めてかたまりをつくります。このかたまりをフロックと呼びます。
  4. フロック形成池(フロックけいせいち)
    急速攪拌池から出てきた水をゆっくりとかき混ぜます。ゆっくりかき混ぜるとフロックどうしがぶつかり、吸着してさらに大きなフロックができます。フロックは大きく、重いほど沈みやすくなります。
  5. 沈澱池(ちんでんち)
    フロックを沈めて取り除きます。
    また、アンモニア性窒素、鉄、マンガンなどを取り除くための薬品(塩素)を入れます。
  6. 濾過池(ろかち)
    砂で濾過して、沈澱池で沈みきらなかったフロックを取り除きます。濾過したあと、殺菌消毒のためにもう一度塩素を入れます。
  7. 浄水池(じょうすいち)
    きれいになった水を貯めておきます。浄水場内にあり、浄水場で処理できる水量と必要とされる水量の時間変動を調整する機能があります。
    浄水池は高さが5mくらいありますが、地下に埋めたり半地下にしたりすることが多くなっています。それは、浄水池を急速濾過池よりも低い位置につくらなければ水が流れなくなるためです。
  8. 配水池(はいすいち)
    きれいになった水を貯めておく施設です。必要とされる水量の時間変動を調整するほか、断水などの非常時にも一定時間の配水を維持するための機能があり、一般的に、配水区域内で使用される12時間分の水量を貯める容量を持っています。7 浄水池と兼用する場合もあります。
    (受水市町が所有・管理する施設です)

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