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チスジノリ

植物(しょくぶつ)

チスジノリ(Thorea okadae) EXランク(ただし2004年からは見られる)

おにぎりに巻くノリと同じ紅藻(こうそう)のなかまで、兵庫県では上郡町(かみごおりちょう)の安室川(やすむろがわ)にだけ生育します。大きいものだと80センチメートルの長さになります。安室川(やすむろがわ)では一時期見られなくなり絶滅(ぜつめつ)が心配されていましたが、2004年1月の調査(ちょうさ)で9年ぶりに発見(はっけん)されました。現在、地元の上郡中学校などがチスジノリの完全復活(かんぜんふっかつ)をめざして川の環境づくりに取り組んでいます。

なぜ減(へ)ったのかな

チスジノリが育つには、川の中に地下からわき出す水(わき水)があることと、適度な水の流れや深さが必要(ひつよう)です。上流にダムがつくられたり、工事で川の流れが変化したりすると、水の流れる量や速さが変わるだけでなく、わき水もなくなることがあります。川の性質(せいしつ)をよく考えないで工事をすると、チスジノリだけでなく、多くの貴重(きちょう)な生きものを失うことになります。

なにができるかな

安室川(やすむろがわ)では、県の上郡土木事務所(かみごおりどぼくじむしょ)が中心となって、チスジノリや他のさまざまな生きものにとって良好(りょうこう)な環境(かんきょう)を取りもどす試(こころ)みがなされています。川の環境を良くするためには、みんなが川のもつ性質(せいしつ)をよく知ることが大切です。たとえば、水温を毎月調べるだけでも、川を知ることにつながり、そのことがチスジノリなど貴重(きちょう)な生きものの保護(ほご)に役立ちます。
参考:安室川自然再生計画(やすむろがわしぜんさいせいけいかく)について

 

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