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ゲンゴロウ(Cybister japonicus) Aランク |
田んぼやため池にすんでいて、魚や小動物を食べています。昔は身近(みち゛か)な昆虫(こんちゅう)でしたが、兵庫県では大変少なくなってしまいました。夏の夜、灯(あかり)に飛(と)んでくることもあります。丹波(たんば)、但馬(たじま)、西播磨(にしはりま)に生息(せいそく)しています。
用水路がコンクリートで固められたり、土の中にうめられたことや、農薬(のうやく)や肥料(ひりょう)、生活はい水で水質(すいしつ)が悪くなったことが原因(げんいん)です。また、ため池はたくさんの水をためられるように、深くしてコンクリートで固められてしまい、ゲンゴロウのすみかとなる水草がたくさん生えている浅場がなくなってしまったことも原因です。
さらに、外来種(がいらいしゅ)であるウシガエルやオオクチバス(ブラックバス)によって、食べられてしまったことなども関係していると考えられます。
ゲンゴロウが今すんでいる場所を、そのまま保(たも)つことが大切です。田んぼやため池ならば、農業をしている人に今のままのやり方を続けてもらうようにお願いしなければなりません。ゲンゴロウがかわいいからと言ってむやみにとってはいけません。家で飼育(しいく)して、増(ふ)やして野外に放せばいいと思う人がいるかもしれませんが、すめる場所がなければ、効果(こうか)はありません。捨てているのと同じことになってしまいます。
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