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ハクセンシオマネキ(Uca lactea lactea) Aランク |
河口(かこう)の干潟(ひがた)に生息(せいそく)する小型のカニで、オスの巨大(きょだい)なハサミが特徴(とくちょう)。干潟(ひがた)の消失(しょうしつ)によって急激(きゅうげき)に数が減(へ)っています。県内では、太平洋側(たいへいようがわ)の干潟(ひがた)に分布(ぶんぷ)します。
ハクセンシオマネキは、川の河口(かこう)近くや波がおだやかな海岸の干潟(ひがた)に住んでいます。干潟があった場所は、工場やうめ立て地になってしまいほとんど無くなってしまいました。
さらに、ダムや取水堰(しゅすいせき)ができたために、川の上流から干潟のもとになる土砂が流れてこなくなっていることも関係しています。この他にも、干潟の周辺まで水上バイクや車が乗り入れているために、物音に敏感(びんかん)なハクセンシオマネキたちは安心して生活できないなど、色々なことが原因(げんいん)としてあげられます。
うめ立てやダムの建設(けんせつ)を中止させることはむつかしいことです。みなさんにも出来ることは、今残されている干潟(ひがた)をみつけたら、どんな生き物がすんでいるかを調べて、その結果を学校の先生や周りの大人の人に伝えましょう。ホームページを使って説明するのも良いでしょう。また、ハクセンシオマネキがすんでいる場所を人がふみあらさないよう、看板(かんばん)を作って注意を呼びかけるのも効果(こうか)があります。
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