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更新日:2025年12月9日

請願 第56号

令和7年12月9日配付

文教常任委員会付託

障害児の豊かな教育のための整備を求める件

1 受理番号 第56号

2 受理年月日 令和7年12月2日

3 紹介議員 庄本 えつこ

4 請願の要旨

 2025年度、兵庫県には28校の県立の特別支援学校があり、障害のある多くの子どもが学んでいる。国連で障害者権利条約が制定され、地域でともに学べる「インクルーシブ教育」の推進が打ち出されたが、特別支援学校や学級など「特別な場」を就学、進学先に選ぶ子どもの数は増え続けている。新設校ができても教室不足の解消には至らず、日々の学習に困る事態が常態化している。また、設置から40年以上経過した学校の校舎や寄宿舎では雨漏り、壁の破損など老朽化が深刻である。トイレも和式が多く使いにくく困っている。健康への配慮が必要な子どもが多いのに体育館には冷暖房がなく、猛暑や極寒の中、危険な状態である。

 教職員不足も深刻である。ICT推進や県の施策による事業の増加で仕事量は増える一方である。多忙な業務で心身に不調をきたす教職員も後を絶たないが、代替教員が見つからず、多くの学校で担任不在や教育活動の混乱が続いている。国の定める教員定数は20年変わらず、もともと余裕が全くない人数で教育活動を行っているので、欠員による混乱は更に教職員の疲弊を深刻にしている。根本的な改善が必要である。

 ついては、障害のある子どもが安全に、そして笑顔で学ぶための条件整備の更なる充実を求める。

 よって、下記事項を要望する。

1 子どもが豊かな障害児教育を受けられるよう、学校校舎及び寄宿舎の施設設備を整備すること。

(1) 雨漏りがひどい、トイレの様式が古いなど、不便で危険な施設設備を改善すること。

(2) 教室や運動スペースの不足を解消すること。

(3) 体育館に冷暖房の設備を整備すること。

2 教員不足解消のため、特別支援教育にあたる教員に関わる定数法の見直しを国に求めること。

お問い合わせ

部署名:兵庫県議会事務局 議事課 委員会・記録班

電話:078-362-3714

FAX:078-362-9031

Eメール:Gikaigijika@pref.hyogo.lg.jp