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更新日:2020年4月28日

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新型コロナウイルス感染症対策本部会議にかかる知事記者会見(2020年4月28日(火曜日))

  1. 県内の患者の発生状況
  2. マスク・防護服等の確保に係る状況について
  3. 5月7日以降の学校運営について
  4. 施設の使用停止(休業)の要請を行った施設について
  5. 兵庫県対処方針の改定
  6. 知事メッセージ

動画

知事会見を動画で見る(約43分)(外部サイトへリンク)

 

知事記者会見内容

知事:

(資料に沿って説明)

質疑応答

記者:

 学校の休業の関係で伺います。感染状況を見ると、まだ再開は難しいでしょうか。

 

知事:

 緊急事態宣言の取り扱いも決まっていない段階ですので、教育委員会も、本当はもっと後にずらして判断をした方が望ましいのかもしれません。一方で、学校は連休明けの5月7日以降の取り扱いを、今の段階ぐらいで決めておかなければなりません。県立学校もそうですが、小中学校の取り扱いは市町に決めていただく必要がありますし、学校も判断しなければならないという状況もあります。緊急事態宣言の取り扱いは今の段階では見定められませんが、5月いっぱい休校を継続しようと決められたということです。
 ただし、もし緊急事態宣言が撤回されたり、大きな事態の変化があるようならば、その時点で見直しを検討することにされています。

 

記者:

 市町の小中学校に関しては、「周知」と資料に記載されていますが、県の方針に沿った形でということでしょうか。

 

知事:

 先日の県・市町懇話会でも、できるだけ県の方針を早めに示して欲しいという要請がありました。小中学校の学校運営の取り扱い上も、県の方針を踏まえた上で検討したいと強く要請されていますので、その検討に間に合うような形で一定の方針をお示ししたということです。

 

記者:

 県立大学については、休業要請に合わせるということで、特に5月いっぱいまでということではないのでしょうか。

 

知事:

 そうです。対処方針の方に書いていますが、休業要請が5月7日以降も続くようなら、遠隔授業でしっかり対応していこうというのが県立大学の方針です。

 

記者:

 まだ少し先なのですが、夏休みを少し削るということはあるのでしょうか。

 

知事:

 資料に書いていますように、教育委員会としては、夏休みの取り扱いについても検討することにされています。もうすでに高等学校は、校長権限で10日間は夏休みを縮減できることになっていますが、小中学校については、取り扱いを決めなければいけませんので、夏休みの検討をされるケースが増えるのではないかと思います。

 

記者:

 やはり、5月末まで休みとなると、そうせざるを得ないということでしょうか。

 

知事:

 そうですね。そうしないと授業時間の確保ができません。

 

記者:

 ゴールデンウイーク、大型連休に向けて、休業を新たに要請するところもあると思います。皆さん仕事などがお休みになるということで、人の動きについての懸念は知事としてもありますでしょうか。

 

知事:

 4月10日までに発症者が随分増えましたが、原因は、3月20日前後の3連休における人混みじゃないかということが、専門家会議でも強く指摘されています。
 ゴールデンウイークにおいて多くの人と人との接触があるようだと二の舞、三の舞になりかねません。あえてゴールデンウイークについては、人と人との接触を8割減らしましょうという趣旨で、いろいろなお願いをさせていただいているということです。

 

記者:

 パチンコ店の休業要請の関係で、今日新たに1店舗に休業要請したということでしょうか。

 

知事:

 昨日が定休日だったので、営業実態について、今日確認させていただいて、追加したということです。

 

記者:

 指示に向けた準備をしているということですが、どれぐらいの期間を目処にしていますか。

 

知事:

 まだそこまでの対応はスケジュール化できていません。手順として、すぐに指示に移行するのか、もう一度法に基づく要請を繰り返させていただいて、その上で指示の段階に移るのか、この辺りも含めて検討させていただこうと考えています。

 

記者:

 国では、強制力を持った指示に出来ないかという話がありますが。

 

知事:

 これは個々の対策としての検討だと思います。今の実情には間に合わないと考えられます。

 

記者:

 罰則を設けるという話もありますが。

 

知事:

 氏名の公表以外に罰則はありませんので、罰則による強制はひとつの手段だと思います。

 

記者:

 経営継続支援金の受付は始まっているのでしょうか。

 

知事:

 今日から始まっています。ゴールデンウイーク中も受け付けています。

 

記者:

 神戸市を含め、他の自治体では学校の休校は来月末までとの話が出ています。市町から早く示して欲しいという意見があったのでしょうか。

 

知事:

 5月7日から学校が再開となると、ゴールデンウイーク明けになります。特に、小中の学校現場では準備期間を要するため、今がぎりぎりのタイミングであることを教育委員会は心配しています。現在の状況が続くようなら、なかなか宣言解除にはならないだろうという判断もあるのでしょう。現状から判断して1カ月間休校を続けるということを選択されたということだと思います。
 ただし、状況が変われば、その状況に応じて変更を直ちに検討するという条件を付けられています。

 

記者:

 「ゴールデンウイーク期間中はひょうご五国間も移動を自粛しましょう」ということをあえて入れられていますが、これは県民からの意見などがあったのでしょうか。

 

知事:

 兵庫県はエリアによってずいぶんと状況が違います。但馬や西播磨は1件も発症していませんし、淡路はほんの少し発症しているのみです。「発症していない所には行ってもよいのか」という誤解を与える可能性がありますので、あえて明示させていただきました。

 

記者:

 宮城県の知事もおっしゃっていますが、この際、学校の再開を9月にして、欧米の標準に合わせてはどうかという話があります。どうお考えでしょうか。

 

知事

 コロナウイルス対策と、学校の始業時期を4月から9月に変えることを結びつけるのは飛躍がありすぎる主張ではないでしょうか。9月始業にしてはどうかという話は、従来からよく言われますが、もっと総合的に考えるべきだと思います。危機管理の話とは異なるのではないかと思います。

 

記者:

 他に賛同する知事もいるようですが、井戸知事はそうではないのでしょうか。

 

知事

 はい。そういう主張が出てくる事自体が短絡的ではないでしょうか。

 

記者:

 今回、1学期の半分以上が休みになってしまったことは、教育がかなり遅れてしまうという心配もあると思いますが。そこに関しても授業の開始時期や授業を遅らせることには飛躍があるとお考えでしょうか。

 

知事:

 今年1年の話と、9月から学年が始まるようにするということは、全然次元が違う話ではないでしょうか。それに加え、今年の対策としては、夏休みをどのように活用していくかという手段も残されています。今年の対策の議論を、今はしっかりした方が望ましいのではないかという意味で申し上げています。

 

記者:

 学校の休校延長のことについて、1カ月という期間にされた根拠と、市町の学校、教育委員会にも、県立学校と同様の措置を取るように要請されるのかについてお伺いします。

 

知事:

 要請します。それから、5月末までというのは、夏休みを活用すれば吸収できる範囲内ということもあるのではないかと想像しています。

 

記者:

 それは、夏休みを何日か取り崩したらぎりぎりできるのが5月末までという判断ですか。

 

知事:

 夏休みは、通常7月20日か21日から8月いっぱいです。ですから、その範囲内で区切りのよい5月31日(日曜日)ということにされたのではないかと思います。

 

記者:

 対処方針について、例えば、休業要請は5月6日までなど、期限を緊急事態宣言に合わせたものが多数あると思います。緊急事態宣言が延ばされれば、原則的に同様に伸ばしていくような方向で考えているのか。それとも場合によっては、地域にグラデーションをかけるといったことや、何か方針を変えるような可能性があるのでしょうか。

 

知事:

 一番の絶対的な根拠は発症者数です。発症者数の推移がどうなるのか、これは緊急事態宣言の判断にも一番のベースになる根拠だと思います。今の状況で緊急事態宣言が仮に続いたとしても、どの程度の規制について県民に協力を求めるのかということを、もう一度スクリーニングする必要があるのではないかと思っています。単純にそのまま延ばせばよいということではないと思っています。

 

記者:

 状況を見て、見直すものもあるかもしれないということでしょうか。

 

知事:

 そうです。今のところどれですかと聞かれても、これですという答えは持ち合わせていません。もう少し、5月6日までの間に検討する必要があるということだと思います。

 

記者:

 ゴールデンウイーク中の検査体制に関して、コールセンターはあると思うのですが、帰国者・接触者外来を含めて、民間の病院だと休みになります。そもそも調子の悪い人がかかりつけ医に相談しようとしても、休みに入ってしまって相談ができない。又は少し症状があっても相談することがなく、どうしようかということで、逆に相談を控えてしまう人も出かねないということも指摘されています。検査体制や相談体制でゴールデンウイークに強化したい点や特別措置は考えていますでしょうか。

 

知事:

 体調が優れず、コロナとの関連を疑う方は、24時間対応のコールセンターにご相談をいただくということだと思います。そこで必要な場合には、連休期間中も体制の維持をしていただくことになっている帰国者・接触者外来を紹介します。そこにかかっていただいて次の段階を待つという対応をしていただきたいと思っています。

 

記者:

 検査体制について、人員の関係もあって、現時点で県健康科学研究所は日曜日の夜は検査体制を休んでいると思うのですが、ゴールデンウイークはどのような体制を考えているのでしょうか。

 

知事:

 日曜日も緊急的なものは受け付けていますので、同じようにスタンバイしています。

 

記者:

 スポーツイベントの関係で伺います。高校のインターハイが中止になり、中学総体も開催が難しいという方向になってきているそうです。11月の第10回神戸マラソンについて、現時点で何か決まっていることや方針というのはあるのでしょうか。

 

知事:

 準備を進めながら11月を迎えようとすると、今もいろいろな準備に経費がかかってしまうということになります。少し準備を後送りにして、判断が待てないかを検討していると思います。
 多くの地域のマラソンが、今から中止されている中で、新型コロナ感染症対策がある意味で功を奏して、そのスタートのイベントにも位置付けられるかもしれません。そのような思いを込めながら、準備を少し遅らせて、決断をぎりぎりまで待とうと検討していると思います。

 

記者:

 昨日、神戸市が世界パラ陸上競技大会については、五輪を次ぐものだったので、延期になりました。
 ワールドマスターズゲームズについては、今ちょうどエントリーの期間中だと思います。現状は動かしませんということを発表されていると思いますが、今のところ、この判断は変わらないという理解でよろしいでしょうか。

 

知事:

 5月のプレイベントはすべて延ばそうということにしました。できればプレイベントが秋に開催できれば望ましいなと思っていますが、これは様子を見なくてはならないと思います。ただし、来年5月の大会は、ぜひ準備を進めて開催したいと、現時点では考えています。
 神戸市が、パラ陸上を先送りされたのは、パラリンピック大会と余りにも近すぎて、しかも参加される選手が重複して、両方にエントリーされている選手が多いということもあります。それだけの間隔では、大きな大会を連続して開くというのはいかがだろうか、という配慮だったと聞いています。

 

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