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知事定例記者会見(2020年9月14日(月曜日))

  1. 新型コロナウイルス感染症の現状と対応
  2. 令和2年度兵庫県・阪神地域合同防災訓練の実施
  3. ひょうごe-県民アプリのプラットフォームを活用した関西学院大学の学生向けアプリ(「ひょうごe-県民」関学アプリ)の利用開始
  4. 淡路花博20周年記念花みどりフェアプレイベント「『天地てんち 開闢かいびゃく ~国生み神話~ 』花光る香りと舞」等の開催
  5. 県立歴史博物館 特別展「女たちのひょうご-千姫から緒方八重まで」の開催

動画

 知事会見を動画で見る(約36分)(外部サイトへリンク)

知事記者会見内容

知事:
  1番目は「新型コロナウイルス感染症の現状と対応」です。

  昨日の新規感染者数は、15名でした。本日は8名となっています。9月9日は22名、10日は21名でした。もう少しで収束に向かい、今日くらいには小康期である、1週間の移動平均が10人を下回るのではないか、と先週は思っていましたが、案に相違し、横ばいになっています。
発症者が、様々な系列で、予想されているような所ではない所から出ているので、このあたりは、注意しなければならない、と思っています。事前に、どういう所でうつりやすいか、という意味での、注意喚起がなかなか効きにくくなりつつあるので、心配しています。
 従来から申し上げている通り、陽性者が出たら、濃厚接触者や、関係者をいち早く確定し、PCR検査を実施し、陽性者がいるなら、その方から2次感染、3次感染を起こさないように、迅速にしっかりと対応していく、この原則を徹底していきたい、と考えていますので、よろしくお願いします。
 1週間の移動平均は16.9なので、従来の流れからすると、横ばいから、プラスに転じているとは言えない、と思いますが、留意していきたい、と考えています。よろしくお願いします。

 2番目は「令和2年度兵庫県・阪神地域合同防災訓練の実施」です。

 9月20日(日曜日)、メイン会場は、尼崎市立中央中学校で実施します。三田市立母子小学校 では、孤立集落救出救助訓練等。阪神南広域防災拠点(西宮市)では、陸海空による物資搬送訓練、重傷者広域搬送訓練。兵庫県広域防災センター(三木市)では、SCU(広域医療搬送拠点臨時医療施設)設置・運営訓練等を実施します。
 参加者は約800名(約70機関)の予定です。従来は、展示訓練等については、できるだけ多くの方に来ていただき、観客として参加していただいていましたが、コロナ下なので、一般見学は100名に制限させていただきます。
 訓練の特徴は、いくつかあります。(1)感染症に対応した避難所設置・運営訓練が1つ、メインです。(2) 多様な場面を想定した訓練として、ア 陸海空による物資搬送訓練、重傷者広域搬送訓練、イ 警察・消防・自衛隊など、複数の救助機関が連携した倒壊家屋等からの救出救助訓練、ウ孤立集落を想定した救出救助訓練、エ ドローンの活用(複数箇所での同時飛行による被害状況のリアルタイム中継)があります。 
 4つの会場で実施すると申し上げましたが、いわば、多会場連携型訓練を行います。
 感染症にマッチした対応も考えていきます。
 2ページ目には、訓練内容を整理しています。説明は省略させていただきます。

 3番目は「ひょうごe-県民アプリのプラットフォームを活用した関西学院大学の学生向けアプリ(「ひょうごe-県民」関学アプリ)の利用開始」です。

 兵庫県では、関西学院大学との地域創生の包括連携協力協定を締結しています。このような関係から、ひょうごe-県民アプリのプラットフォームを活用した学生向けアプリ(「ひょうごe-県民」関学アプリ)の共同開発を行い、本日9月14日(月曜日)から利用を開始します。
 関西学院大学の学生や卒業生等がこのアプリを利用することで、e-県民アプリで提供している「ゆかりの地域情報」等に加えて、大学のニュースや同窓会イベントの情報を入手することができます。
 主な機能は資料に書いてある通りです。

 4番目は「淡路花博20周年記念花みどりフェアプレイベント「『天地(てんち)開闢(かいびゃく) ~国生み神話~ 』花光る香りと舞」等の開催」です。

 淡路花博20周年記念の花みどりフェアは、この秋と来春、実施予定でしたが、コロナウイルスの影響で、半年延期をさせていただき、来春と来秋が本番になりました。そのプレイベントとして、この秋に、実施します。
 「『天地開闢~国生み神話~』花光る香りと舞」、「淡路島大叙事詩<オデッセイア>デジタル掛け軸<D-K>一期一会」、「淡路ロハスピクニック“ALOHASアロハス”」が、主な開催演目です。
 規模が小さくなってしまっていますが、プレイベントなので、来年の本番に引き継ぐ、まさに小粒でも光るイベントとして開催させていただければ、と考えています。

 5番目は「県立歴史博物館 特別展『女たちのひょうご-千姫から緒方八重まで』の開催」です。

 本展では、千姫や田ステ女、大石りく、緒方八重などの著名な人物から商家や庄屋の女性など無名の人物まで、“ひょうご”ゆかりの女たちを多数取り上げながら、江戸時代の女性の多様な人生について考えます。 
 密にならないような、感染防止対策をしっかりと行い、対応します。
 緒方八重さんは、緒方洪庵の妻です。あまり知られていないかと思いますが、適塾の緒方洪庵が育成した幕末の偉人たちに、きっと母として慕われた人なのではないか、と思います。 

 私からは以上です。

質疑応答

記者:
 コロナウイルスの関係です。知事が先ほど、予想されていない所で出てきているので、注意が必要だとおっしゃいましたが、もう少し具体的にお願いします。

知事:
 例えば、病院で、看護師が発症したり、クラスターになりそうにはない施設で、思いがけなく関係者が発症されたり、というようなことがちょこちょこと出ているので、そのような意味で申し上げました。
 家庭や職場で感染される例が多いのですが、食事が一番多そうです。談笑しながら食事、ということが多く、マスクを外し、15分以上一緒にされるので、そのような所から、職場でも、家庭でも感染されています。その方々の職業は、まちまちなので、多様性が少し出てきている、と思いますが、これは何も、実証されていませんので、私の推測に過ぎません。そういう意味で、発症される方の範囲が広がっている、という感じがする、と申し上げました。

記者:
 合同防災訓練についてです。様々な訓練内容がありますが、知事として、重点を置いている点、一生懸命やってほしいことはありますか。

知事:
 避難所の設置・運営訓練です。コロナ対策を合わせた避難所の設置訓練をしていただくので、1つのポイントになる、と思います。
 三田市立母子小学校で行う、孤立集落救出救助訓練は、例年行っていますが、孤立集落対策として行うとしても、各集落により個性があるので、その個性に対し、どのような対応をしっかりとできるか、ということが、次の注目になる、と思います。
 物資搬送訓練、重傷者広域搬送訓練は、従来から行っていますが、ヘリを使う、自衛隊の協力を得る、ということが中心になります。
 メイン会場で行う避難所の設置・運営訓練の中で、災害弱者のために避難所スペースを確保し、避難する、という訓練もあわせて行います。いわゆる福祉避難所ではない所での、災害弱者避難施設の整備、という意味でも、1つのポイントになるのではないか、と思います。

記者:
 淡路花博についてです。知事が行ってみたいプレイベントはありますか。

知事:
 「淡路島大叙事詩<オデッセイア>デジタル掛け軸<D-K>一期一会」は、デジタル画像が、レンガ造りの建物に投影され、ゆっくりと変化していく、という話ですが、どのような感じか見てみたいです。あまり、見慣れていないような映像の紹介になる、と思います。
 淡路島大叙事詩<オデッセイア>は、ギリシャ神話とのつながりがあるのかよくわかりませんが、そのような点もどのように処理しているのか、興味がないわけではありません。
 国生み神話については、様々なモチーフで、紹介されてきているので、これらもまた、新しい視点を提供してくれるのではないか、と思い期待しています。

記者:
 新型コロナウイルス感染症で、データを見ますと1週間ほど前から、1週間移動平均の数は、反転をして、少し増えてきている。
 これは兵庫県だけではなく、東京都や大阪府、神奈川県。神奈川県はかなり高位安定ですが、その他の都道府県でも、1週間前ぐらいから反転している状況のようにデータ上は見えます。知事は先ほど、横ばいとおっしゃられましたが、データを見れば反転してきている状況です。発症している範囲も広がっているとおっしゃっていましたが、この状況をどのように見ていらっしゃいますか。

知事:
 反転している、とまで言えるのかどうか、です。少し上向きになって、その状況がずっと横ばいになっています。反転してまた増え続けている、という状況ではないと思います。
 9月1日から、少し色々な規制が緩められて、交流が広がったということがありますが、8月の末くらいから、そういうアナウンスメントがされましたので、交流の広がりみたいなものが、社会全体としては出ているのではないか、とは思いますが、これははっきりとはいたしません。
 ただし、いずれにしても、陽性者が出たなら、陽性者の関係者をしっかりと押さえて、できるだけ早く確定をして、そして2次感染、3次感染をさせないという積み重ねが大事だ、と思っています。

記者:
 先週あたりから、特にスポーツイベント、Jリーグ、プロ野球の数をこれから増やしていく、という動きが出てきていますが、どのように知事はご覧になっていますか。

知事:
 実際問題、屋外での、あるいは屋内でも、非常に換気がいい施設の中でのスポーツイベントです。しかも制限自身が、密を避ければよいという狙いからの制限でしたので、状況が許せば、少しずつでも緩和していくのが、基本方針だと思います。現実に、スポーツイベント等に対する、国民的な要請からすると、ある程度ステップバイステップで、広げていかれるというのは、私はやむを得ないし、逆にそうあるべきではないか、と思います。

記者:
 「Go Toトラベルキャンペーン」で、東京が対象になりますが、このタイミングでの追加について、知事はどのようにご覧になられていますか。

知事:
 7月末にピークを見て、8月に入ってから少しずつ発症者数が減ってきて、今に至っています。分科会座長もおっしゃっていましたが、東京発の可能性がこれからゼロとはいえないとは思いますが、一方で、交流の動きが全般的に少ない状況が続いています。そのような状況をこれからもさらに維持していくのか、ということを考えた時、ガイドラインに即して、きちんとした対策を行いながら「Go To トラベル」で、トラベルされる方々も注意をしていただき、受け入れる方も注意をしながら、コロナ下のトラベルに取り組む時期が来ていると考えてはどうか、と思っています。
 県内は、土日は、特に観光地は戻ってきている状況ですが、まだまだ平日は、寂しいと言われています。消費拡大という意味でも、あるいは地域の元気づくりに対して、貢献してくれるのではないか、と思っています。
 懸念は、赤羽国土交通大臣も、少し心配されていたのですが、近場の人が、「Go Toトラベル」を利用される。だから東京が解禁になると、東京の人が、東京のホテルなどに出かけられる。そうすると、全国への波及効果が少ないことになるかも知れない。このあたりは、少し様子を見てみなければならないのですが、我々としては全国に波及していただくことを期待したいと思います。

記者:
 兵庫県の観光としては、東京からもぜひ来てください、というのが知事のお考えですか。

知事:
 そうです。「Go Toトラベル」に、東京が含められるとなると、われわれは今、「Welcome To Hyogo」の範囲を関西圏に絞っているので、このことについて、見直しをするのかしないのか、早速に検討していかなければならない、と思っています。

記者:
 「Welcome To Hyogo キャンペーン」も含めて、今拡大できる環境になってきている、と考えられていますか。

知事:
 経済とコロナ対策との両立という観点で考えてみると、注意をしながら、エリア規制はできるだけ少なくしていく、というのが基本方向だと思います。

記者:
 たった今、自民党総裁選の関係で、菅さんが300票超を取得して、勝利したということがわかったそうです。今後、国会の方で、首相指名の動きがありますけれども、先日の会見でもありましたが、改めて、次期総裁(首相)に対する、地方創生などに関連して、期待すること、求められる役割等についてのご所見をお願いします。

知事:
 もともと、安倍内閣の第2期から約8年間、官房長官をずっと、安倍さんとともに、お務めになってきたのが菅さんです。まさに、今のような時期だからこそ、継続と発展ということが非常に重要だ、という認識が、自民党総裁選の結果に繋がっているのではないか、と思っています。
 期待されているのは、コロナ対策を続けてきちんとして欲しいということにあわせて、地域振興や、日本経済の再建について、しっかりと取り組んでいただきたい、ということだと思います。私は前から、総需要の充実と、消費支出の拡充、雇用対策という3本の柱を、コロナ対策に合わせて推進していただきたい、と申し上げてきました。まさに、菅総裁のもとで、そのような取り組みが、引き続き行われていくことを期待したい、と思っています。

記者:
 自民党の総裁選について、菅長官が300票以上、2位に岸田さんが89票、石破さんが68票という結果になっているようです。その中で、自民党兵庫県連では割り当てられた3票が、菅さんに2票、石破さんに1票という形になっています。この3者の戦いの結果を、それぞれどのように受け止めているでしょうか。

知事:
 菅さんの地すべり的な圧倒的勝利というのは、皆さんも予想されたとおりだったのだろうと思います。岸田候補の場合は、国会議員票です。地方票が少なくても国会議員票が多くて、2位に滑り込まれました。石破さんの場合は、どうしても弱小派閥ということもあって、国会議員票が取れなかったのですが、地方票については、菅さんの半分、岸田さんの4倍を獲得されました。やはり地方創生の初代大臣を務められたということもり、地方から見たときの石破さんに対する期待は、まだまだ強いものがある、ということではないか、と思われます。
 ただし、全体票が1番、2番、3番になったという順位については、総裁が圧倒的多数で選ばれたということはそれとして、2番だったか3番だったかということは、それほど大きな問題にすることなのでしょうか。総裁選で、3者が、それぞれ各課題に対する視点をしっかりと党員に提示され、国民に示されてきました。それぞれの示されてきた視点を大事にして、自民党らしさをこれからも発揮していただくことが重要なのではないか、と思っています。

記者:
 関西学院大学とのe-県民アプリの連携について。今回は関西学院大学だけですが、他の県内大学に広げていく予定など、その点はいかがでしょうか。

知事:
 関学と包括協定があったこと、また、先方が積極的に応じていただいた、ということもあり、関西学院大学がスタートになりました。各大学で、もし協力しようということならば、喜んでアプリを提供できれば、と思います。現実に、少し修正すれば各大学で使えるのではないか、と思われますので、できるだけ活用してもらうということが基本姿勢です。

記者:
 ベネチア映画祭で、神戸市出身の黒沢監督が監督賞(銀獅子賞)を受賞されましたが、それについて感想をお伺いします。

知事:
 私は、黒沢明監督の関係者なのか、と一瞬思ったのですが、黒澤明監督は神戸とはあまり関係がありません。たまたま同じ姓の監督が受賞された、ということです。
 日本映画については、いろいろなジャンルにおいて、世界で評価されてきています。その中で、監督がこのような形で受賞されるということは、日本映画の世界的な位置付けがさらに上がることに繋がるので、大変喜んでいます。
 大坂なおみさんの全米オープン優勝に匹敵するかどうかはともかくとして、話題を提供していただき、日本という国のユニークさを世界に示していただけたのではないか、と大いに評価するとともに期待したいと思います。

記者:
 まだ、(作品を)ご覧にはなってはいないのでしょうか。

知事:
 はい。残念ながら。

記者:
 早くご覧になりたいですか。

知事:
 難しそうな映画らしいので、よく考えます。機会をなかなか作りにくいです。

記者:
 総裁選の話に戻ります。少し気が早い話ですが、これから総理大臣に指名され、組閣という流れになるかと思います。誰ということでなくて結構ですが、例えば、今、コロナ対策で先頭に立っているのが、兵庫県選出で経済再生担当大臣の西村さんです。また、兵庫県と地方自治で関わるのは総務大臣です。そのあたりが県と関わる閣僚になってくるかと思いますが、その顔ぶれには、今後どういった方になってもらいたいでしょうか。あるいは、どのような政策を進めてほしい、という希望はあるでしょうか。

知事:
 1つは、コロナ対策の継続性ということを考えると、身びいきになるかも知れませんが、西村大臣に残留していただいて、コロナ対策とあわせて経済対策、特にマクロ経済対策にしっかりと取り組んでいただきたい、と思っています。経済担当大臣ですので、まさにうってつけではないか、と思います。
 菅総裁に決まったわけですが、菅総裁自身も、秋田から出てきて今に至ったということをおっしゃっています。気持ちで「地方重視」ということは、もう表明もされているし、その通りなのだろう、と思います。しかし、きちんと仕組みや財源の問題という点で、地方の自主性や自立性が発揮できるように。「直ちにこれだ、これでよいのだ」というのは難しいのかも知れませんが、そういう方向を目指した道筋なり議論、検討をする機関を作っていただき、始めていただく姿勢を示されることを期待したい、と思っています。 

 

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