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更新日:2020年11月20日

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新型コロナウイルス感染症対策にかかる知事記者会見(2020年11月20日(金曜日))

  1. 「感染拡大特別期」における新たな対策
  2. 知事メッセージ(11月18日付)

動画

知事会見を動画でみる(約15分)(外部サイトへリンク)

知事記者会見内容

知事:

 昨日の新規感染者が132人という過去最多の数値を記録しました。3日間連続で100人を超えているという状況です。「感染拡大特別期」に入ったと言わざるを得ない、と認識しました。
 そのような状況のため、県民の皆様等に対する呼びかけも強化しなければなりません。また、当面の対応について、このような内容で臨もう、ということを、今朝9時から関係者、防災監、健康福祉部長を含めて、急遽、協議して、取りまとめました。
 まず第1は、「感染拡大特別期」に突入したという認識を、県民の皆さんと共有したい、ということです。県民への厳重警戒を呼びかけます。特に、何度も言っていますが、いろいろな交流が活発化してきていますので、それを契機に、感染機会が増えていることを認識する必要があるのではないか、と思います。そのため、県民へ厳重警戒を呼びかけるものです。
 政府も言っていますが、1番の感染源は、科学的に特定できてはいませんが、やはり飲食の場面がもとのもと、なのではないか。したがって、飲食の場面に注意を払ってもらうことを要請したい、と思います。具体の内容については、2日前の知事メッセージに網羅しているので、参考に配布しています。
 2番目は、宿泊療養施設を増強したい、と考えています。現在700室の開設を準備していますが、更なる確保を図り、700室を900室にするのか、1000室にするのか。まだこれから交渉をして目途をつけなければならないため、現時点では数字を公表できませんが、200~300室は増強していきたいと考えて、交渉を開始します。宿泊施設の強化を図ることは、医療病床の円滑化、つまり、医療病床が満杯になって身動きができなくなる、という状況を避けることに繋がるため、宿泊施設の増強を図ります。
 3番目として、クラスター対策を強化します。まずは、社会福祉施設等へのPCR検査の強化です。これは(先日、18日にも)、検討すると言っていましたが、政府の方からも、社会福祉施設等へのPCR検査の強化について、改めて指導も行われています。従前は、陽性者が1人でも出た際に検査をしていました。(今後は、)職員や入所者等で発熱や呼吸器症状等を呈している方々や関係者に。陽性者が出るか出ないかに関わらず。社会福祉施設等で職員と入所者が発熱などした場合には、幅広く、迅速かつ積極的に検査を行います。いわば、潜在的な感染者を早めに見つけ出して、クラスター化させないようにする、という趣旨です。今日中に連絡し、随時実施していきます。
 また、従来から強調していますが、従業員や利用者等に対して、ウイルスを持ち込ませないために、その行動や健康管理を改めて徹底してもらうようにお願いします。

1番、感染拡大特別期に突入したことに伴う、県民への厳重警戒の呼びかけ。2番、宿泊療養施設の増強に向け交渉に入ること。3番、クラスター対策を強化すること。当面、この3つの対策を新たに追加して、対応しますので、どうぞよろしくお願いします。

 

 私からは以上です。

質疑応答

記者:

 今回、「感染拡大特別期」に入った(と判断した)理由について。県民に対するメッセージ性の効果や、病床との兼ね合いなどを判断基準にする、とこれまでの会見で示唆されていましたが、今回、移行し、その対応を取る理由を聞かせてください。

 

知事:

 3日間連続で100人を超えて、昨日は132人になり、1週間平均が90人近く(19日時点で86.9人)になりました。今まで我々は、病床650床と宿泊療養施設700室で運用する前提として、1カ月間、毎日90人程度の患者が発生しても、十分対応できる病床数という前提で、枠組みを作ってきていました。その90人にもうほとんど近づいているような状況が出てきたので、やはり、県民の皆さん共々、厳重警戒していく必要があります。
 また、政府の分科会の専門家も、ここ1、2週間が非常に重要な時期ではないか、ということを言っています。「特別期」ということを宣言することによって、さらに、県民への啓発の力を強化できるのではないか、ということで、「特別期突入」ということを強く強調しています。

 

記者:

 「感染拡大特別期」ということで、これは先ほどの「厳重警戒」という言葉にも表れているかと思いますが。県として、病床や今の感染状況について、強い危機感が表れている、と捉えてよいのでしょうか。
 また、都道府県によっては、対応の内容は別として、独自で緊急事態宣言などを出していますが、そのメッセージ性と、同じ意味合いと捉えてよいのでしょうか。

 

知事:

 「緊急事態宣言」と「感染拡大特別期」とは異なりますが、県民に対する強力なメッセージ性を持ちたい、という意図は共通している、と思っています。
 つまり、「特別期」であるため、「特別な厳重警戒をお願いします」という意味ですが、「緊急事態宣言」とは言っていません。「緊急事態宣言」と言うと、何となく、いろいろな規制を伴う感じがするため、そういう言葉遣いを避けています。

 

記者:

 危機感が強いということに違いはない、ということでしょうか。

 

知事:

 そうです。

 

記者:

 改めて、飲食の場面などに注意、とのことです。改めて注意してもらいたい部分、県民に強調したい感染予防のポイントを伝えてもらえたら、と思います。

 

知事:

 今、感染者が増えているのは、クラスターと家庭と職場です。ところが、その家庭や職場、クラスターに持ち込んできた、1次感染者がいるはずです。その1次感染者がどこでうつっているのか、と考えてみた時に、リスクの高いところ、特に、2週間前に可能性があります。その頃の状況を考えてみると、やはり飲食の場面が浮かび上がってくる、と想定されます。特に飲食の場面には注意をしていただくように、県民の皆さんには、お願いをしていきたいと思っています。

 

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