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更新日:2021年5月31日

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知事定例記者会見(2021年5月31日(月曜日))

【発表項目】

   1.  新型コロナウイルス感染症の現状と対応
         (1) 県内の患者の発生状況
         (2) 新型コロナワクチン大規模接種

    2.「人とつながるオフラインキャンプ2021」参加者の募集

    3.出水期に係る各種強化月間(6月1日~30日)
   (1)豊かなむらを災害から守る月間」運動の実施 
   (2) 令和3年度「土砂災害防止月間」の実施

 4.陶芸美術館  特別展「受贈記念 赤木清士コレクション古伊万里に魅せられて―江戸から明治へ―」の開催

動画

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知事記者会見内容

 衣替えは6月からですが、切りがよいので、今週からサマースタイルを実践することにしました。ノージャケット、ノータイです。
 いつまで長袖を着るのか、(今は)分かりませんが、7月、8月は半袖、6月と9月は長袖ということになるか、と思います。

 1番目は「新型コロナウイルス感染症の現状と対応」です。

  (1) 県内の患者の発生状況

 今日の新規感染者数は29人でした。数は3月22日が23人だったので、3月下旬の始まりぐらいの状況になってきつつある。それなりに収束を見せていますが、3月下旬がどういう時期かというと、4月からのまん延防止等重点措置を、申請しなければならないかが話題になっていた時期です。それだけに、まだまだ気を引き締めて、県民の皆さんとともに、コロナ対策に取り組んでいかざるを得ない状況にある、ということを、まず述べておきます。
 それでは配布資料に基づき説明をします。
 これは昨日段階の数字ですが、2日間90人台で、昨日は101人で、少し(100人を)超えてしまいましたが、今日が29人です。
 以前から強調しているように、絶対数が減ってくると、入院調整も210人、自宅療養も428人というように、急激に減少してきます。
 感染者数を抑制していく。そのための、県民の皆さんのリスクの多い場面を避ける行動にぜひ理解と、そして、実施・実践をお願いしたい、と思います。
 入院は、病床使用率は58.5%、重症対応が68.3%、宿泊施設については20%前後が続いている状況です。
 感染経路別では、家庭が約6割、職場が18.9%と約2割、クラスターが約15%と、基本的な率にはそれほど大きな差がありません。
 県民に対するメッセージを、配布資料に添付しています。県民の皆さんに強く要請をしているのが、1つは再延長です。やはり、まだまだ油断ができないし、リバウンドを阻止する水準にはほど遠い、ということをぜひ理解してもらいたい。また、新しくインド株などの変異株の脅威も増してきている実状なので、責任ある行動の徹底をぜひお願いしたい。
 資料の文にありますが、新規感染者6割が家庭で感染しているので、家庭対策ということをぜひ実施してほしい。そのためには、「ウイルスを家庭に持ち込まない」行動、会食などのリスクの高い行動の自粛。はっきりと最近分かってきているのは、感染源が、マスクを外して行動をする場面が感染源になって、それは会食ももちろんそうです。会話もそうだし、そのようなリスクの高い場面に注意をする必要がある。
 あわせて、家庭内感染がはやっているということは、家庭の中での注意が必要。そして、さらに外に持ち出すようなことがないようにしてほしい。
 そのためにも、外出の自粛、飲食店などで酒類を販売しているような(ところ)、カラオケの設備があるようなところに出入りしない、ということに注意をしてほしい。
 また、事業者には、その(資料の)次のページにあるように、再延長で更に協力をしてもらうことが続くわけですが、ぜひご協力をお願いします。

 (2) 新型コロナワクチン大規模接種の予約開始

 県が設置する、新型コロナワクチン大規模接種の予約を6月10日から開始することにします。
 対象者は、兵庫県在住者で、6月10日から募集を開始しますが、1週間は西宮と姫路の市民の方々を優先接種の対象にすることにしたい。
 もちろん、すき間があれば、繰り上げていくことになります。
 もう1つ、西宮市立中央体育館は、7月18日知事選挙当日は開票所になります。従って、18日と19日は、設備が再設置できないので、この間は空きができることになります。
 リーフレットには、「7月18日は兵庫県知事選挙の投票日です。私たちの代表を決める大切な選挙です。忘れずに投票しましょう。」という投票への呼びかけをつけることにします。
 第1期の接種期間は、6月21日から7月18日まで、両方とも先着順ですが、ハガキの場合は、事務局が日時を指定して連絡をする。ウェブの場合は、申込者が希望日時を打ち込む、という方式にします。
 このハガキは、資料の※2に記載しているように、ハガキ付きリーフレットを各県民局・県民センター(神戸県民センター除く)、各市役所(神戸市役所除く)・町役場に置きますが、別途、県の老人クラブ連合会等を通じても配布する予定です。
 6月28日からは、県下全域(神戸市を除く)へ接種対象を拡大します。また明日からは、問い合わせ窓口としてコールセンターを設けます。
 ウェブサイトは、QRコードを活用してもらうと出てくるので、ご利用ください。
 西宮会場について言えば、第1期の対象者は、2回目の接種が7月20日から8月15日ぐらいまでどうしても残ります。しかし、それ以降は、高齢者は残らないで、一般の方々の接種に移っていくということになろうか、と思います。
 ただし、西宮の場合は、(会場を使える期限が)9月いっぱいまでで、2回目をどこで打つのか、ということになります。2回目を打つ場所を確保して、11月いっぱいくらいまでは対応できるような準備を進めていきたい、と考えています。
 姫路についても同じです。姫路の場合はもっと厳しくて、8月いっぱいで会場を空け渡す必要があります。2回目が8月の中旬、8月15日ぐらいまで伸びることがあるかもしれませんが、あとは、一般に開放して、他会場を活用して続けていくよう準備を進めます。
 ご理解を願います。

 2番目は、「『人とつながるオフラインキャンプ2021』参加者の募集」についてです。

 非常に重要なオフラインキャンプの案内です。
 これは、すでにオンライン依存症、インターネット依存症で、特に子供たちが、ゲームやオンラインなどに依存して、例えば1日10時間以上もスマホをいじりまわしているというような状態。これに、どのように対応していこうかということを、県として専門家の皆さんと一緒になって進めていく事業です。
 「自然の中で過ごす5日間」を経験することによって、ネットとの付き合い方を見直すきっかけづくりをするものです。
 会場は、家島の県立いえしま自然体験センターを活用し、キャンプをして体験をするというようなことも行ったりします。
 募集を始めますので、どうぞよろしくお願いします。

 3番目は、「出水期に係る各種強化月間(6月1日~30日)」です。

 (1)「豊かなむらを災害から守る月間」運動の実施

 6月は、「豊かなむらを災害から守る月間」として、農山村地域の災害未然防止対策に地域で取り組んでいます。また、ため池の水難事故防止運動もあわせて行っています。
 防災パトロールの実施や、理解を深めるための広報活動など、主催は県・市町ですが、治山林道協会や土地改良事業団体連合会、ため池保全協議会と連携しながら進めていきます。
 なお、河川等の流量を阻害するような土砂の撤去については、5月いっぱいで、今年予定していました撤去は完了していることを、申し添えます。

 (2) 令和3年度「土砂災害防止月間」の実施

 次に、「土砂災害防止月間」を同じように、6月いっぱい行います。
 防災パトロールを実施するとともに、防災のための各種事業を展開していくものです。絵画や作文を募集し、住民の理解を深めようとしています。
 パンフレットの後ろに、「土砂災害ってなに?」ということで、がけ崩れや土石流や地すべりや河道閉塞などについて、危険な状況を図示しているので参照ください。

 4番目は、「兵庫陶芸美術館 特別展『受贈記念 赤木清士コレクション古伊万里に魅せられて―江戸から明治へ-』の開催」です。

 赤木清士コレクション古伊万里に魅せられて、ということで、古伊万里のコレクションを展開するものです。
 

 私からは以上です。

質疑応答

記者:

 今日の新規感染者は29人と、大きく下げることができたことについて。これでも、油断をすることなくというところが、メッセージなのかと思いますが。 
 その意味でいうと、新規感染の6割が家庭で、それを抑えることが肝要とのことですが、「家庭に持ち込む」を抑えるとなると、結局それは外での飲食や職場・施設・学校等とも、相当関連しているものだと思います。感染経路別で見ると、飲食店よりも、職場・施設・学校等の方が割合も多くなっています。
 今後、飲食店以外の職場や施設などでの対応がますます重要になってくるということなのか。そういったところに対応を強化していくことになるのか。そのあたりも含めて、今後、さらにどのような形を重点に置くのか、お願いします。

知事:

 家庭が6割を占めているのは、追跡できる場面としては、家庭が一番多い(ということです)。家庭が原因で、一種の家庭がクラスター化しているわけではなくて、家庭に持ち込んでくる誰かが、家族に感染させてしまっていることが「多い」ということです。
 では、その家庭に持ち込んでくる人がどこで、感染しているのかということが非常に重要です。それは、疫学的な調査の結果では、専門家の皆さんも、マスクを外す機会が、ある程度長時間になるところだと。飛沫感染が起きやすい場面だと、言われております。
 それは何かというと、前々から注意喚起されている、リスクの多い場面としての会食、特にお酒が入った場合は、時間が長引くし、声が大きくなる。それから、お酒が入ると、陽気になると黙食などはできない、とこういうことで、注意がされていましたが、そこが非常にリスクの多い場面だと指摘されています。もう1つはカラオケも密になる空間なので、カラオケの提供。
 だから、飲食の場面で、カラオケが提供されるようなところは注意しましょう、ということを強く我々も指摘をしています。飲食店でお酒の提供を、恐縮ですが、我慢をしてもらっているのも、そのような因果関係を踏まえた上でのお願いだ、とご理解ください。
 それと、先ほども言ったように、29人というのは、減った感じですけれども、昨日は101人、そして、だいたい月曜日はいつも、土日の検査体制との関連で、数が激減するのが通例です。そういう傾向があることを踏まえてみても、また3月22日が23人、3月29日が70人だったということで、この3月の下旬の状況にようやくなったか、というぐらいの水準です。
 3月の下旬が何かというと、急増してきている時なので、4月からのまん延防止等重点地区の活用をするのかしないのか検討していた。そういう時期でもあるので、もっと、リバウンドしないような、しかも、インド株などの状況なども見定めながら、しっかりと対策が行えるのかどうか、見極めていく必要がある、と考えています。
 それでも、緊急事態宣言下で500人や600人が発症した時期に比べると、県民の皆さんのご協力で、ここまで来た、という状況にはなった、と思っています。だから、あとひと踏ん張り、ぜひご協力をお願いしたいです。

記者:

 ワクチン大規模接種の予約が(10日から)開始されます。本日、国の自衛隊の方も、接種の大阪会場で兵庫、京都からの予約もできるようになりました。
 今後、懸念されるのは、国の自衛隊が展開するものとの、いわゆる二重予約かを、どれだけのトラブルを、どれだけ回避できるのか、というところかと思います。
 そういった観点で、自衛隊がやっているもの、もしくは、神戸市がやっているもの、ほかのものとの兼ね合いも踏まえて、注意するべき点は、どういったことでしょうか。

知事:

 接種券を持っている人でなければ、今、予約はできませんから、どこかを選択されれば、必ず他のルートはキャンセルしてもらう。そのことを、通常以外のルートで受けた場合の、いわばルールとして、しっかりと実行してもらいたい。このように呼びかけます。
 ただし、私はこの話を厳密に運用すると言ってみても、あまり実はないと(思います)。要は、二重防止を何のためにするのかと。ワクチンは2回打てばよいというのは分かり切っているので、1回打った人が、4回も5回もワクチンを打つはずがない。
 何が困るのかというと、キャンセルが行き届いていないとなると、ワクチンが余る。ワクチンが余ると、結果として、ワクチンの無駄が生ずる。それは困るということで、余ったワクチンをどうするのかという対応を事前に、考えて用意しておくことが、より必要になってきているのではないか、と思います。

記者:
 今の質問に関連して、県が6月10日から実施する大規模接種会場で(ワクチンが)余った場合の対応について。現時点の考えと、この大規模接種会場や防衛省が実施する大規模接種会場などいろいろな大規模接種会場ができることで、期待される効果について、お願いします。

知事:

 市町が、原則として、特に高齢者のワクチン接種の主体的役割を担ってもらうことには、変わりがないわけです。
 その中で、県や自衛隊がやろうとしているのは、いわば、後押しをしようと。なかなか接種が進んでいかない状況に対して、モデルナという別のワクチンを活用することによって、接種者の数を増やしていく後押しをしようということですので、その範囲内でしか効果は期待できないのです。
 大規模会場で(ワクチンが)大量に余るということは想定していませんが、会場で手伝っている方々に接種するということは、十分に考えられると思います。これはさらに、今、検討を進めています。

記者:

 今日の感染状況について。29人ということで、これはどういった要因を分析しているのか。また、5月の死者が今日で500人を超えました。死者の増加が先月の5、6倍に上がっていることについて、知事の受け止めをお願いします。

知事:

 高齢者の感染が、特にクラスターが増えたということもあって、増加しているということではないか。特に5月が、死者が増えたというのはそのような実態から来ているのではないか、と思います。
 それから、29人のレベルになったというのも、いつも月曜日は数が減るので、割り引いて考えなければいけませんが。県民の皆さんの協力もあって、リスクの高い場面をできるだけ避けようとする行動が定着してきて、そのことが、新規の感染者の発生を抑制するという効果が上がってきている、ということだと思います。

記者:

 病床について。現時点の使用率は、全体が30日時点で58.5%で、重症病症が68%です。これについて、ひっ迫しているのか、もしくはしていないのか。
 一方で、宿泊療養施設が19.3%と、知事から以前、話があったように、未だ伸び悩んでいる状況だと思うのですが、この状況についての受け止めをお願いします。

知事:

 病床の利用率だけで逼迫度が判断されるものではなくて、用意している病床に対する医師や看護師やスタッフの繁忙度みたいなものも勘案していかなければ、ひっ迫度というものは、見えないのではないか、と思いますが。ともかくも、500人、600人が毎日発症したころに比べると、状況がかなり変化してきていることは間違いない、と思います。
 それから、急には変えにくいのです。自宅療養を少しずつ減らしていって、今、自宅にいる人を、自宅療養をお願いした人を、空いているから、ホテル等の療養施設に替わってくださいと言ってみても、これはなかなか、言うべくして実現はしにくいのです。
 これから、新規の発症者については、できるだけ自宅療養ではなく、(症状が)軽ければホテル等の療養施設、ということが中心になっていくので、徐々に上がっていくのではないか、と考えています。

記者:

 宣言の扱いについて。現在、解除の基準を明確には出されていませんが、これの出す時期は。
 いきなり解除するわけではなくて、まん延防止等重点措置を挟もうという動きが政府内にあるようですが。この点について、もしも、県が考える宣言の解除基準を満たした場合に、兵庫県もそれを適用する考えはありますか。

知事:

 まん延防止等重点措置を適用するのかしないのかということは、もう少し別の問題だとは思いますが、緊急事態宣言を解除したら、全く自由に、ゼロになるということは考えられない。特にリバウンドのことを考えると、あるいはインド株の流行を阻止するということを考えても、全くゼロになるということは考えられない。そうすると、どんな有効な手だてを、解除された後でも続けていくのか、これはしっかりと検討していきたい、と考えています。
 そういうこととの絡みで、本県としても、解除の「基準」とはもう言わない、と言いましたが、解除の「目安」については、議論の手がかりでもあるので、解除の目安については、検討を加えていくべきだと思います。
 しかし、明日から再延長が始まったばかりの状況の中で、その議論をするのは不見識ではないか。もう少し、状況を見極めてから議論、検討していきたい、と思います。

記者:

 知事メッセージについて。今回、新たにメッセージを出されていますが、知事が特に声を大にして言いたい部分などがあれば、今一度県民へのメッセージとしてお願いします。

知事:

 明日から再延長が始まりますので、県民の皆さんに訴えるという趣旨で、今日、この場を利用して公表した、ということです。
 一番の眼目は、新規感染者の6割が家庭で発生しているので、ウイルスを家庭に持ち込まないような、外での会食などのリスクの高い行動の自粛など。あるいは、マスクの着用などが、一番の今回の呼びかけのポイントになります。

記者:

 明日から、緊急事態宣言の再延長が始まるということで、少し(他の質問と)重なりますが、改めて伺います。
 週末など、天候がよかったこともあり、三宮などを歩いても、人通りが戻ってきている状況でした。
 明日から、特に大阪では平日の百貨店を始めとした商業施設の営業が始まると。兵庫でも、繰り下げになりますが1時間、百貨店の営業が後ろに伸びるという形になります。
 こういった状況の中で、知事として、再延長後に懸念していること、あるいはその情報発信で気をつけたいと思っていることは、どんな点ですか。

知事:

 人が出るというのは、そのこと、それ自体が感染症対策と直接関連はないのです。問題は、人が出ると、その方々の行動が、例えば、会食に向かったり、あるいはカラオケなどの娯楽に向かったりするきっかけになることから、引き続き人が出ることに対して、懸念を示してきました。
 ですから、不要不急の外出をやめてください、と言っているのも、そういう繋がりでお願いをしています。仮に外へ出ても、感染の危険のある、リスクの高い場面に立ち寄らない、ということを基本に行動してもらいたい。リスクの高い場面に立ち寄らない、このことを強くお願いします。

記者:

 繰り返しにはなりますが、この間の会見でも話がありましたが、いわゆる緩和ということではないと。

知事:
 現実に1時間(営業時間が)伸びますから、そのことを考えれば緩和かもしれませんが。その1時間を伸ばすのは、6月という衣替えの季節、シーズンでもあるので、平日の営業時間を1時間延ばす。社会実態に応えようとしている、と理解ください。

記者:

 知事選の告示まで1カ月を切って、今のところ4名が立候補を予定しております。告示1カ月を切って、知事としては、どのような選挙戦を期待しているのかについて、所感を伺います。

知事:

 7月1日の告示から知事選が始まって、7月18日が投票日と予定されており、4人の候補がどのような兵庫県にしていきたいのか。
 十分な政策を、県民の皆さんに理解される活動を展開し、県民が評価をして、きちんと選択できる、戦いを繰り広げてもらうことを期待したい、と思います。

記者:

 その選挙戦の中で、選挙の争点という話でもないのですが、4氏が、もしも当選すれば、知事公用車は、すぐに見直すと。就任直後か在任期間中に、見直すということですが。

知事:

 見直すなら見直せばよいと思います。その時、私は知事ではないので、私の言うことでは全くありません。

記者:

 その時の知事が、その考えに基づいて(判断する)という理解でよいですか。

知事:

 知事としての行動の一環でしょうから、知事としての判断、行動をすればよいということです。何も知事の公用車だけの話ではなくて、県政をどうするのかについて、自分の見識をきちんと発揮するのが、知事選挙です。きちんと発揮して、期待に応える判断と行動をしてもらうことが、最低条件です。

記者:

 知事も昨日、ワクチン接種を受けたと聞いています。ワクチンの副反応などを含めて、不安な人が、まだ受けていない人も含めて、いると思います。そういった人達に向けて、まだ1回しか接種していませんが、感想があれば教えてください。

知事:

 集団接種会場で、兵庫区のイオン神戸南店の3階にある集団接種会場で受けましたが、お医者さんが筋肉注射をポンとやっただけでした。後の副反応の様子を見るために、私の場合は10分程、家内の場合は20分程、座ってお持ちください、時間が経つまで、座っていてくださいということでした。
 座って、時間が経過して、立ち去りました。1回目はどなたもそうですが、それほど大きな炎症などは起こらない、と言われています。ただし、インフルエンザでも私は、予防接種を打つと、打ったところが少し1日くらい腫れますが、それと同じような程度です。
 2回目は、専門の先生方も、体に抗体ができていて、2回目の接種があると異物が入ってきたと攻撃をするので、どうしても、熱が出たりすることが多いと言われます。それは、正常にワクチンが反応しているということで、副反応ではないため、恐怖感を持たずに、ぜひ接種を受けてもらうことをおすすめしたい、と思います。
 昨日の会場は、私より、相当年上の人がたくさんいて、その人たちも、全然問題なく接種を終えていたようでした。心配は要りません。

記者:

 集団接種について。コールセンター等も含めて、少し複雑になってきています。いろいろなところで受けられるようになったのは、よいことでもありますが。一方で、選択肢が多くなって、逆に迷ってしまう人もいるのか、という気がします。
 他のところで受けた人が、間違って予約してしまうようなケースも、想定としてないことはない。そのような混乱を避けるために、今後どのような取組みが、県としてできると思いますか。

知事:

 受けた人が、再予約をするということは、まず考えられません。しなくてもよければ、しないのが、きっとワクチン接種でしょうから。
 一度接種すれば、次も同じところでやるというのは、一般的に、接種する人は十分理解するはずなので、そういう混乱はないのではないか、と思っています。
 先ほども言ったように、接種した人が、例えば、市町の予約を取り消すことを、自身ではしていない。しかしこれは、1回接種すれば、大規模会場から市町に連絡が行くことになるので、これもダブリが生じることがない仕掛けにしています。
 問題は、やはり当日キャンセルのようなものがどれくらい出るか、ということなので、それに対する対応は、無駄にならないように、しっかりと進めていきたい、と思っています。
 神戸市などの例を見ても、開業医の診療所で、接種する人の予約は、しっかりと把握していて、順次、6月上旬ぐらいから接種も始まります。
 そうなると、開業医の皆さんの数がすごく多いですから、急速に接種が広がっていくことになるのではないか、と期待しています。

記者:

 大規模接種会場での、医療人材、看護師さんや、実際に注射を打つお医者さんの確保の見通しはどうなっていますか。

知事:

 それは歯科医師会の協力を得て、対応します。そして、問診の最後、予防接種ができるかどうかの最終判断は、お医者さんでなければできません。これは5人ぐらいの医師の確保ができればよいということです。例えば、県立病院や赤十字血液センター等にも協力を得ながら、毎日1人ずつ出してもらうような形ででも対応できますので、あまり心配していません。
 協力は、ぜひよろしくお願いしたい、と思います。歯科医師会には、基本的に協力しましょう、と言っていただいております。
 ですから、研修会をやって、スタンバイの、準備を進めているということです。

記者:

 大規模接種について。先ほど知事から、二重予約対策として、大規模接種会場で1回目の接種をしたら、大規模会場から、居住の市町に連絡が行く、という話がありました。
 先週の時点で担当課に聞くと、まだ検討段階だということでしたが。今回、そういう仕組みで二重予約を防ぐと決まった、という理解でよいですか。

知事:

 私は、接種をしたら、ハガキにサインをしてもらって、(居住市町に)送ってもらおうか、と言っていたのですが。それでは、個人のハガキが市町に飛び込んでいくことになるので、かえって厄介です。
 最初は1日500人なので、500人のリストを作って、市町別に割り振るとして、10人内外がほとんどという話になります。リストを作って連絡を取るという方が効率的か、ということで、今、それをベースに仕組みを考えています。

司会:

 会見後に担当課から個別に説明することにします。

記者:

 ハガキとWEBの申込枠は、概ね1:1ということです。これは、あらかじめ枠を(設定して)。

知事:

 とりあえず、枠をセットしておいた方が、運用をしやすいので。
 私のように、オンライン申込を嫌っている人がどれだけいるのか。もしかすると、自分ができなくても、孫や子供にやってもらうから、とオンラインが中心になるのかもしれません。そうするとオンラインの方を増やしていくようにします。
 逆に、ハガキの方が申込みやすいということで、ハガキに殺到することもあるのかもしれません。問題は、ハガキがどこから入手できるのか、入手の利便性に関わるのではないか。
 市・町役場までいちいちハガキを取りにいかなければならない、ということになると。それならオンラインで、息子に、娘に、頼んだ方がよいなどということになるのかもしれません。
 そういう意味で、老人クラブの協力も得て、配布するというルートも1つ作ろうとしています。

記者:

 大規模接種について。今回、西宮と姫路それぞれ、施設を使える期限が決まっていて、それ以降は他会場をそれぞれ検討する、ということです。それぞれ、西宮市内、姫路市内で検討するのですか。

知事:

 西宮市内ではなくなる、と思います。姫路は姫路市内です。だいたい見当をつけていますので。
 ただし、まだ正式に詰めができていないので、公表は差し控えさせてください。

記者:

 項目外ですが、先週の27日に明石市の泉市長が記者会見で、政令指定都市への移行を目指す、という考えを述べました。
 実際に今、政令市の人口要件が50万人ですが、これを30万人に緩和するように、国に要望する意向も、同時に表明しました。
 明石市のこういった動きに対して、知事はどのように受け止めていますか。

知事:

 要望活動を行うのは、勝手ですから。
 コメントの対象にもなり得ませんが、なかなか難しいでしょう。
 現実に、自治法上は50万人になっていますが、以前の運用は人口100万人だったのです。そして、仙台市が政令市に移行する時は、私はその時の地方課長ですが、80万人で10年以内の人口が100万人を超えるから、80万人でも、ということで、仙台市が政令市に移行しました。
 今は、概ね60万人か70万人ですが、80万人程度の規模が望ましい、と運用されているはずです。30万人に下げるというのは、かなり大変な事柄なのではないか。
 現実に、明石市は、中核市になっているので、政令市とどこが違うのかというと、ハード部門です。社会資本整備の部門で、県の権限が移譲されていないというだけで、それ以外の権限は、基本的に移譲されているわけです。
 そういう中核市としての実力をしっかりと蓄えてもらう、というのも1つの道ではないか、と思います。

記者:

 コロナの今月の死者数について。500人を超えたのは、これまでに神戸市が計上できていなかった部分が、かなり上乗せされたことが一因だと思います。要は、5月に亡くなっていない人の分が、5月分として計上されている(状態)ということです。今後、死者数の扱いを、統計を整理する考えはないですか。

知事:

 それは(担当部局に)質問してください。
 私に尋ねる話ではなくて、実態はどうなっているのかを質問してください。私が判断するような話ではありません。
 つまり、実態がどうなっているのかを明らかにしてください、と質問すればよいのではないでしょうか。

記者:

 神戸市にということですか。

知事:

 神戸市もそうですし、兵庫県の担当部局に。私もそこまでは分析していませんから。別に遠慮することはないのではないですか。

記者:

 知事としては、どう思われますか。

知事:

 それは、実態が明らかになった方がよいと思います。
 統計上の整理だとすれば、いつ亡くなったのかということがはっきりとしている方が、統計上の整理としては正しい、ということです。発表の都合ではないはずですから。

記者:

 そうすると、知事としては、正しい数字を出すように、部局に指示をするという考えはないのでしょうか。

知事:

(部局に)申し入れてください。

記者:

 新規感染者が月曜日は下がることについて。この1、2週間ずっと知事が言われていることですが。

知事:

 ずっとです。もう、このコロナの統計を発表した時から。
 月曜日は、土日の後なので、検査対象件数が減っていることもあって、一般の陽性者数よりも、かなり規模が小さい。そういうことは、もうこの1年、ずっと続いています。

記者:

 そんな中で、例えば、日々の感染者数に一喜一憂するよりも、1週間の平均患者数の方を重視して欲しいなど。データを見る中で、感染者の推移を見るのであれば、こちらが大事だ、という考えがあればお願いします。

知事:

 両方大事だと思っています。毎日の感染者数の動きというのも非常に大きな一番ダイレクトな数ですし。1週間平均値というのも、大きな流れを見る、大きな傾向を見るには、非常に不可欠な要素だ、と思っています。両方とも大事です。
 ただし、分かりにくいのです。1週間平均の数というのは。ですから、端的に陽性者の数を言った方が分かりやすい、という意味で、陽性者数を私は、重視しています。

  

 

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