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本日、瀬戸内海環境保全特別措置法改正法が衆議院本会議で可決され、成立しました。瀬戸内海再生議員連盟をはじめ、応援をいただいた国会議員の皆様、多くの関係の皆様に感謝します。
かつて「豊穣の海」と呼ばれた瀬戸内海。しかし、近年はノリの色落ちが目立ち、イカナゴ漁も漁獲量の減少が深刻化しています。その要因として指摘されているのが、窒素・リン濃度の低下等です。
既に、兵庫県では、全国初の試みとなる水質目標値(下限値)の設定をはじめ、栄養塩供給ガイドラインを活用した工場・事業所の取り組みの促進、BOD上乗せ排水基準を撤廃した下水処理場での季節別運転の継続・拡大など、先進的な取り組みを進めてきました。今回の法改正を踏まえ、「栄養塩類管理計画」を新たに策定するなど、これまでの取り組みをより一層強化していきます。
私たちは、瀬戸内海を「きれいな海」だけでなく、漁獲量に恵まれた「豊かな海」、そして風光明媚で多島海を護る「美しい海」としなければなりません。豊かで美しい瀬戸内海の早期実現をめざし、県民の参画と協働を得ながら、陸域からの栄養塩供給と海域での水産資源確保の取り組みを、瀬戸内海全体で加速させていきます。
令和3年6月3日
兵庫県知事 井戸 敏三
お問い合わせ
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