お知らせむこがわ(平成14年6月)

河川整備基本方針で定める事項

 

河川整備基本方針で定める事項は、河川法で定められています。その主なものを挙げると、

　・基本高水

　・計画高水流量

　・計画高水位などです。

 

 <参考>

 

河川法施行令 第十条の二 (河川整備基本方針に定める事項)

　河川整備基本方針には、次に掲げる事項を定めなければならない。

一 当該水系に係る河川の総合的な保全と利用に関する基本方針

 

二 河川の整備の基本となるべき事項

 

　イ 基本高水(洪水防御に関する計画の基本となる洪水をいう｡)並びにその河道及び洪水調節ダムへの配分に関する事項

ロ 主要な地点における計画高水流量に関する事項

　ハ 主要な地点における計画高水位及び計画横断形に係る川幅に関する事項

　ニ 主要な地点における流水の正常な機能を維持するため必要な流量に関する事項

 

基本高水と計画高水流量

◆武庫川の計画基準点の説明図

 

計画基準点での治水計画の基礎となる洪水の流量を「基本高水(きほんこうすい)」と呼んでいます。

武庫川の計画基準点は、西宮市と尼崎市の市境に架かる国道171号の甲武橋地点です。

 

◆基本高水流量と時間のグラフ

 

図のとおり、基本高水は流量の時間的変化で表されます。また、その最大値の流量を「基本高水ピーク流量」（基本高水流量と呼ばれていることもあります）と呼びます。この基本高水は、人工的な洪水調節施設(ダム、遊水地などの河川管理施設)で洪水調節が行われていない状態、言いかえるなら流域に降った計画規模の降雨がそのまま河川に流れ出た場合の河川流量を表現しています。洪水調節後の河川流量は「計画高水流量(けいかくこうすいりゅうりょう)」と呼ばれています。

 

◆計画高水流量の説明図

 

このような計画の流量は、流域の降雨データを流出モデルにより変換して算出します。流出モデルには、合理式法、貯留関数法などがあります。

 

計画高水位

 

◆計画高水位の説明図

 

計画高水流量が河川改修後の河道断面（計画断面）を流下するときの水位です。