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更新日:2025年10月14日

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武庫川下流部築堤区間の河川整備について

武庫川では昭和36年6月に発生しました戦後最大洪水と同規模の洪水(3,510m3/s〔甲武橋基準点〕)を安全に流すため、阪神高速湾岸線からJR東海道本線の5km区間を対象に河床掘削工事や護岸工事などを進めています。

令和7年度の工事予定

令和7年度は、阪神高速湾岸線上流の河床掘削、南武橋関連工事、潮止堰撤去および帯工設置工事(尼崎市側)、河床掘削・根固工事(尼崎市側)、国道2号上流の低水護岸工事(西宮市側)などに取り組みます。

工事着手は11月1日を予定しています。工事期間中は、普段皆様が散歩やジョギングなどで利用されている河川敷に工事用のヤードを確保する必要があり、利用できる河川敷の幅が狭くなります。

重機やダンプなどの往来も発生し、県として利用者の安全に十分注意しますが、皆様におかれましても注意してご通行していただくなど、ご理解とご協力のほど、よろしくお願いします。

令和7年度工事施行箇所図

 

上図は、概略的な位置を示したものであり、実際の工事延長を示していませんので、ご注意願います。

また、除草や樹木伐採、堆積土砂撤去などの維持管理工事および緊急対応が必要な工事については、記載していません。

インフラ整備や土木施設に関する情報を発信していきます。

インスタ

令和6年度に実施した工事の様子

(1)河床掘削工事

  • 阪神高速湾岸線上流部において、国交省との連携により、台船上のバックホウを使って河床を掘削しています。
  • 掘削した砂礫は、大阪湾窪地対策に流用するため、土運船で大阪湾へ搬出します。

河床掘削2

河床

(2)南武橋関連工事

R6南武橋施工前

R6南武橋施工後

R6南武橋施工中1

R6南武橋施工中2

(3)床止工関連工事

  • 川の流水によって、川底の土砂を侵食する量が多くなると護岸が壊れてしまう可能性が高くなります。
  • 床止工は、川底の過剰な侵食を防いだり、河川の勾配を緩やかにして、流水の速度を安定させる機能を持っています。
  • しかし、床止工は河川の流れを阻害してしまったり、魚類などの生息生物の移動の障害になるという側面も持っています。
  • 現在実施中の河川整備工事では、水が流れる断面を大きくするために河床を掘り下げます。
  • 川底が深くなることで、既設の床止工の基礎が浮いてしまいますので、2号床止工と3号床止工は、改築しています。
  • 今回改築した床止工は、段差で生物の移動を妨げないように、全断面型の魚道(全体が緩やかなスロープ型になっており、どこからでも移動できる魚道)を採用しています。
  • 1号床止工は帯工(川底と同じ高さ)を代わりに設置することで、川底の土砂を安定させることができるため撤去しました。

1号床止工撤去および帯工改築工事(尼崎市側)

  • 上段は施工中、下段は帯工施工後の写真です。
  • 完成した帯工は、流水によって見えません。

1号帯工施工中

1号帯工施工後

2号床止工改築工事(尼崎市側)

  • 令和5年度に西宮側が完成しましたので、令和6年度は尼崎市側を実施しました。
  • 上段写真は工事中の流水のない状態で尼崎市側から撮影しています。左側は施工前、右側は施工後の状況です。施工後は傾斜がなだらかになっています。
  • 三段目の写真は根固めブロックを並べ終えた完成直前の流水を止めている状態です。
  • 普段は水が流れていて見えませんが、川底はコンクリートで表面を固めてあったり、ブロックを並べたりして、洪水の時に掘れないようになっています。
  • 現在残っている既設床止工の一部は、上流側の根固め工を設置した後(令和8年度以降)に撤去します。

2号縦断

2号施工中2

3号床止工改築工事(西宮市側)

  • 令和5年度に尼崎市側が完成しましたので、令和6年度は西宮市側を実施しました。
  • 上段は施工中、下段は施工後の写真です。

3号床止工施工中

3号完成

(3)低水護岸工事

  • 河床掘削によって、既設護岸の基礎が露出してしまうため、低水護岸の基礎を深く入れ直しています。
  • 上段は施工中、中段は埋め戻し前、下段は完成後の写真です。

低水護岸施工中2

低水護岸施工中1

低水護岸完成

  • 低水護岸に使用しているブロックは、西宮市田近野町付近の武庫川の河川内に堆積したレキを使用して製作しています。

ブロックの画像

過去の工事の様子

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お問い合わせ

部署名:阪神南県民センター 西宮土木事務所 武庫川対策室

電話:0798-39-6145

FAX:0798-34-3097

Eメール:nishinomiyadoboku@pref.hyogo.lg.jp