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カンピロバクターは主に家畜や家きん類の腸管内に存在しているので、食肉(特に鶏肉)への汚染の機会が多い細菌です。過去10年間の食中毒発生件数では、常に1位か2位で食中毒菌の首領(ドン)のような存在です。少ない菌量を摂取しただけでも食中毒を発症する可能性があり、年間を通じてカンピロバクターを原因とする食中毒が発生しています。
近年、鶏肉の生食(鶏刺し、鶏肝刺し、鶏のたたき等)を原因とする食中毒が多数報告されています。
「新鮮な鶏肉だから生で食べても大丈夫!」は間違いです。
食中毒予防のため、お肉はしっかり焼いて食べましょう。
カンピロバクター食中毒のリスクが高い食品、予防方法について、鶏肉の加熱実演をまじえながら動画で解説しています。ぜひご覧ください。
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菌が体内に入ってから食中毒症状が出るまでの潜伏期間は1~7日で、他の食中毒菌に比べ長い傾向があります。腹痛、下痢、発熱、吐き気、頭痛、倦怠感などで、通常1週間程度で回復します。
また、カンピロバクターに感染した数週間後に、手足の麻痺や顔面神経麻痺、呼吸困難などを起こす「ギラン・バレー症候群」を発症する場合があることが指摘されています。「ギラン・バレー症候群」は、自己の免疫システムが末梢神経系を攻撃する症状です。あらゆる年齢層の人が罹患する可能性があり、成人および男性でより多く見られます。

「カンピロバクター食中毒ってなんだ?」(PDF:9,052KB)(別ウィンドウで開きます)
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