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ただいま上程になりました追加議案について、その概要を説明します。
台風第15号災害に対する平成23年度予算の補正です。
台風第15号は、日本列島の広い範囲で豪雨をもたらしました。人的被害や住家被害、土砂災害など被害が発生しています。被害に遭われた皆様に、心からのお見舞いを申しあげます。
県下では、住家の半壊、床上浸水、農林土木施設の損壊などの被害が発生しました。
被災の状況を踏まえ、台風第12号災害対策に続き、被災者支援対策、中小企業対策、農業対策及び施設等の復旧に取り組みます。
まず、被災者支援対策です。
住家等の被害の程度に応じ、見舞金として災害援護金を支給します。家財や自動車など生活必需品の修理・買換え等に対応するため、貸付限度額300万円、無利子の「被災者生活復興資金」を貸付します。
家屋の被害に対しては、住宅の建設・購入、補修に係る「ひょうご住宅災害復興資金」を貸付けるとともに、当初5年間の利子補給を行います。高齢者の住宅再建費用に対し100万円の助成を行います。
ひょうごボランタリープラザでは、特に住家被害の大きい淡路市等に対し、被災家屋の家具の搬出、泥かき等の活動を行う災害ボランティアを派遣するとともに、NPO等民間団体の自主的なボランティア活動を支援します。
中小企業者の復旧を支援するため、中小企業制度融資「経営円滑化貸付」により、復旧に必要な設備資金及び運転資金を貸付け、当初3年間の利子補給を行います。また、地場産業等の小規模企業者の復旧を支援するため、地域産業振興資金により、製造設備の購入、修繕等に対する無利子貸付を行うとともに、償還期間を10年に延長します。
被害を受けた農業者等の農業再開を支援するため、美しい村づくり資金について、貸付限度額を個人1,000万円、団体2,000万円に引き上げ、償還期間を7年に延長し、当初3年間の利子補給を行います。あわせて、農業近代化資金について、当初3年間の利子補給を行います。
野菜の生育途上において被害を受けた農家に対しては、災害補償金を交付します。
被災を受けた、農地、林地等の農林水産施設や、河川、道路等の公共土木施設、県有施設等の復旧工事を進めるとともに、河川の堆積土砂や海岸への漂着物の除去を行います。
以上、歳出予算について説明しましたが、その予算規模は、
一般会計、50億5,100万円余の増額
特別会計、600万円の増額です。
これらの財源としては、国庫支出金、交付税措置のある起債、特別交付税、財政基金等の財源を活用しています。
以上で、提出議案の説明を終わります。
議員の皆様におかれましては、よろしくご審議のうえ、適切なご議決をいただきますようお願いします。
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