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更新日:2021年8月2日

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令和3年度兵庫県中学生水の作文コンクール最優秀賞作文

最優秀賞

「ため池が輝く日まで」

兵庫教育大学附属中学校 2年 中川千世

私の住む兵庫県は日本一ため池の多い県です。特に私の家がある東播磨地域はため池地帯となっています。では、そのため池の中を少しのぞいてみましょう。

ぶくぶくぅ。ばっさばっさ。どうやら野鳥が飛んできたようですね。水面には丸~い葉と可愛い黄色の花が浮かんでいます。絶滅危惧種のあさざです。ぶくぶくばたばた。お魚もたくさん泳いでいます。ぽちゃん。あっ、お魚が釣られてしまいました。このため池の周辺では魚釣りをしている人もいるんですね。このようにため池は自然にも人間にも愛され、その水の恵みで私たちは豊かな生活をおくることができています。

しかし、そんなため池に今問題が発生しています。そもそもため池は自然にできたわけではなく、人工的に造られたものなので建物と同じように老朽化します。その影響で豪雨や地震などの自然災害が起こると決壊するリスクが大いにあります。しかし、老朽化を防ぐことは難しく、少子高齢化、農業の衰退によりため池を管理することが減っています。

さらに、ため池への汚れた排水やゴミのポイ捨てによる水質汚染も問題になっています。私は実際にため池にゴミが浮かんでいる所を見てとても悲しくなりました。

そして追い打ちをかけるように、私の近所のため池は工事のため大部分を埋め立てられ道路やお店に変わってしまいました。池には大量の赤い浮遊物が発生し、景観がとても悪化してしまいました。祖母や母に昔の池の様子を聞くと、「もっと昔は広かったし、周りも田んぼしかなかった。」と言っていました。きっと昔の池は透き通るようにきれいだったと思います。しかし、田に水を引くために造られたため池は稲をつくることがなくなり、必要性がなくなったため埋め立てられたのでしょう。道が広くなってもちろん便利になりましたし、大きな直売所もできて快適ではあります。ですが、この状態で持続可能な水資源になるとは思えません。もう埋め立てた池を戻すことは容易にはできません。ですが、私たちには残った部分の池を大切に守ることができるはずです。ため池の水は私たちにとってとても大切であり、少ししか得ることのできない淡水です。なので、ボランティア活動やポイ捨ての注意呼びかけを強化していかなければなりません。

ため池について調べていると気になるものを発見しました。農林水産省のため池百選というものなのですが、農業の礎(いしずえ)、歴史・文化・伝統、景観、生物多様性、地域とのかかわりが選定基準だそうです。兵庫県は日本一ため池の多い場所なはずなのに、あまり選ばれていませんでした。この百選を見て少しショックでした。量があるだけで機能がないと言われた感じがしました。しかし、それであきらめてはいけないのです。たくさんあって自然豊かできれいなため池に変えなければ、将来へつなぐことはできません。そのために、少子高齢化でも、私たちがきれいに保つ技術を受け継ぎ、今ある問題に向き合って対応できる大人にならなくてはいけません。

ため池の輝きを取り戻すために。

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