3章 制作 実践編 > SNSの利用 > SNSは交流ツールとして使う。

更新日:2022年9月13日

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協働のための広報 兵庫県 広報ガイドライン Hyogo Public Relations Guidelines

 

SNSは交流ツールとして使う。

よく勘違いされるのですが、SNSは広報ツールではなく、交流ツールです。バズ(SNS上で起こる情報拡散の連鎖)が起こると広報効果も見込めますが、それを狙う場合は専門の事業者に依頼をしてください。偶然起こる場合を除き、意図的にバズらせるのは難しいです。通常SNSは長く継続的に運用して、アカウントを育てていく必要があります。SNSを活用するかどうかは、対象となる方々と協働や情報交換をしたいかどうか?で判断してください。

SNSとホームページの役割分担

SNS上は、話題を膨らましたり、時に派生させたり、誰かの話題を引用したりと、情報を自由に扱いながら交流をする場所です。交流中は全体像の説明が難しいので、そのためにもホームページには活動の全容や履歴がわかりやすく整っていることが重要です。

どのSNSを使うべきか?

SNSにはそれぞれの特徴がありますが、どのSNSを使えば良いか迷った場合、基本的に次の2つを基準に考えます。

  • ①交流したい人が多くいるSNSを選ぶ。
  • ②運営する担当者が慣れているSNSを選ぶ。

SNS別のユーザー傾向(※2020年2月現在)

Facebook X(旧Twitter) instagram LINE
30代以上が多く利用、男性がやや多め。実際の交友関係と近い友だち関係。 10~20代が積極的に利用。エンジニア等一部専門性の高いユーザーは年代問わず多い。 女性が圧倒的。20~30代が積極的に活用。40代女性の伸びが顕著。 40~50代が中心。やや女性が多く、会社員や主婦が多い。

どんな施策がSNSと相性が良いか?

SNSはその使い方で様々な施策に活かすことができますが、内容によって難易度が違います。

これらはSNS上での交流に関する事例ですので、フォロワー(ファンorいいね)が増えやすいという意味ではありません。

SNSの基本的な発進の姿勢

ヒョーゴピックスのX(旧Twitter)(外部サイトへリンク)(別ウィンドウで開きます)を例に解説します。こちらは兵庫五国それぞれの「あるあるエピソード」を話題にSNSで交流を図っています。ベースとなるホームページ上ではエピソードを募集し、毎週1回あるある漫画を掲載しています。これをX(旧Twitter)でシェアしつつ、関連する話題を拾ったり、逆にこちらの話題を拾ってくれた方と交流をしています。

 

「気持ち」を出してもいいんです。

人となりが見える方が相手もコミュニケーションを取りやすくなります。

 

話題にしたり、されたり。

関係のある取り組みを拾う、時にはこちらの活動も拾ってもらう。

 

発信だけじゃない。

コメントへの返信や、話題にしてくれている人に話しかける。FacebookとInstagramではコメントの数や傾向が「人気投稿」と見なされやすいのです。(2020年2月現在)

 

炎上しないために気をつけること

バズの逆で、情報が悪い意味で広まれば炎上といい、行政絡みの炎上はそもそもの施策のみならず態度に対して反感を買っているケースが多いのです。SNSの担当者レベルでは、どんな事を言ったかではなく、どんな姿勢で言ったかをまず気を付けるようにします。小さな発言の間違いは正せば問題ありません。炎上はこちらに非はなくても運悪く発生する場合もありますが、交流を軸にしたSNSは関係ができあがっているため、そもそも炎上が起こりにくい傾向にあります。

SNSが広報ツールになる場合もある

公式情報を網羅的に取り扱うSNSは例外的に広報ツールになり得ます。1つの自治体に1つは存在するケースが多いのですが、「網羅的」がポイントですので、例えば「防災・減災」をテーマに行政情報を部署を超えて発信するSNSも有効な広報ツールになります。

 

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