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70周年を祝って
兵庫県知事
兵庫県労働委員会が創設70周年を迎えられました。心からお祝いします。
昭和21年の労働組合法の施行以来、労使紛争の解決や良好な労使関係の形成に大きくご貢献いただきました歴代委員や関係の皆様に深く敬意を表します。
近年、労使関係を取り巻く環境は大きく変化しています。企業が生き残りをかけた事業再編を進めるなかで、終身雇用や年功賃金といった従来型の雇用システムも変革を迫られています。パート、契約社員、派遣社員といった非正規雇用労働者が増加するなど、労使関係が複雑・多様化するなか、委員の皆様の精力的な活動により数多くの困難事案を解決に導いていただきました。改めて感謝します。
兵庫は今、ポスト震災20年の新たな飛躍をめざし歩みはじめています。昨秋、5年間の地域創生戦略を策定しました。今こそ、阪神・淡路大震災を乗り越えた県民の知恵と力、そして、兵庫の強みである地域のポテンシャルや多様性を活かして、人口減少下でも活力を保ち、将来への希望を持てる兵庫の創生をめざしていくときです。
その原動力は、人、地域、社会の元気。県民一人ひとりがいきいきと活躍できる安全安心の基盤づくりが欠かせません。それだけに、より良い労使関係の構築に努められ企業や人々の社会経済活動を支える労働委員会への期待、役割はますます大きくなっています。
創設70周年を契機として、兵庫県労働委員会が、これからも充実した活動を重ねていかれることを期待するとともに、委員の皆様をはじめ、関係の皆様のますますのご活躍を心から祈念いたします。
平成28年3月
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