杉原紙
兵庫県の中央部多可町で今日でも昔ながらの技術技法ですかれている手すき和紙「杉原紙」の歴史は古く、7世紀後半と推定されており、杉原紙の前身である「播磨紙」は奈良時代、日本一といわれていました。当時は、祝儀贈答の品物として珍重され、奈良時代は写経用、鎌倉時代は幕府の公用紙に用いられました。室町時代の中ごろからは一般にも使われるようになり、証書や手紙などの大切な紙として愛用され、江戸時代には浮世絵・版画にも用いられていました。
大正末にいったん途絶えましたが、昭和45年に昔ながらの技術技法が再現され、今日では書道用和紙やカラフルな民芸紙類をすいており、多くの愛好家の間で好評を博しています。
■指定年月日 平成5年3月19日
■製造者
多可町立杉原紙研究所
■連絡先
〒679-1322 多可郡多可町加美区鳥羽768-46
電話:0795-36-0080 FAX:0795-36-0080