三田鈴鹿竹器
鈴鹿竹器は、良質な竹を求めて訪れた四国讃岐の竹細工職人が技術を伝えたのが起こりといわれ、江戸時代中期より広く名が知られるようになりました。
当時は農家の副業として民具、農具を中心に製作されていましたが、大正の頃から専業の地場産業として急成長し、大正時代後期に輩出した高田四郎左衛門によってアメリカに市場を開拓してからは、輸出用の花籠や屑籠も製作されるようになりました。
最盛期の昭和30年ごろには全戸数の約4分の1にあたる15~16軒が数人の職人を抱えて竹器製作に従事していましたが、昭和30年代後半からビニールやプラスチックの籠の出現に加え安価な中国製品の進出により、次々と廃業していきました。
現在では、4代目にあたる植田一彦(竹仁斎)のみが伝統を守り続けています。
■指定年月日 平成9年3月18日
■製造者
鈴鹿竹器組合
■連絡先
〒669-1417 三田市鈴鹿264
電話:0795-69-0029 FAX:0795-69-0029