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旅には、不思議な始まり方があります。
きっかけは一冊のガイドブックかもしれないし、駅に置かれた一枚のパンフレットかもしれません。誰かに勧められた場所を訪ねることもあれば、偶然目にした風景に心を動かされることもあります。
そして時には、一枚の小さなカードが、新しい旅への入口になることがあるかもしれません。
西播磨県民局では、西播磨地域の魅力をより多くの方々に知っていただくため、「JFM観光カード」を作成しています。名刺サイズで持ち帰りやすい小さなカードですが、その中には西播磨のさまざまな風景や物語が詰まっています。 カードを手に取ると、まず、表面の一枚の写真が目に留まります。
瀬戸内海を望む新舞子や万葉の岬展望台。
夏の太陽に向かって咲く南光ひまわり畑。
朝霧に包まれる大撫山の雲海。
静かな湖面に四季を映す音水湖。
千種川の流れをまたぎ、今も多くの列車を支える山陽本線千種川橋梁。
聖徳太子ゆかりの斑鳩寺三重塔、歴史を感じる龍野の町並みや宿場町平福。
そして、相生ペーロン祭や赤穂義士祭など、人々によって受け継がれてきた地域の文化。
一枚一枚のカードには、西播磨地域の4市3町を代表する24スポットのさまざまな表情が収められています。
気になったカードがあれば、ぜひ裏面のQRコードを読み取ってみてください。

ペーロン城

きらきら坂

音水湖

裏面

専用スタンド配架例
スマートフォンなどでQRコードを読み取った先には、西播磨の観光スポットや周辺施設、フィールドパビリオンの案内、さらには自然や文化、花、体験などの魅力が多言語で紹介されています。
そして、実際にその場所を訪れたとき、カードで見た景色と本物の景色が重なります。
さらに、カードでは伝えきれない風景や、その場所を訪れてはじめて出会える体験がそこにはあります。
JFM観光カードは、現在、「JR相生駅」や「道の駅あいおい白龍城」、「たつの市観光案内所」などに設置しています。
さらに、夏休み期間中(9月13日まで)は「姫路観光なびポート」にも設置しています。
私自身、改めてカードを見返してみると、「今度ゆっくり行ってみたいな」と思う場所がいくつもありました。それだけ、この地域には多彩な魅力があるということなのでしょう。
もしどこかで見かけたら、ぜひ一枚手に取ってみてください。
その一枚が、まだ知らない西播磨との出会いを運んでくれるかもしれません。
この夏、お気に入りのカードを片手に、西播磨を巡ってみませんか。
皆さまそれぞれのお気に入りの風景との出会いが生まれることを、心から願っています。
私にとって、推理小説といえば東野圭吾さんです。
家族の中で最初に子どもが読み始め、続いて妻が読み、最後に読み始めたのが私でした。
いつの間にか家族全員が東野作品の大ファンになっていました。
大阪府立大学工学部出身という理系の経歴を持ちながら、人間ドラマや社会問題、科学といった要素を巧みに織り込んだ作品は、どれも読みやすく、多くの読者を魅了してきました。
『秘密』、『容疑者Xの献身』、『手紙』、『ナミヤ雑貨店の奇蹟』、『沈黙のパレード』、『宿命』、『ガリレオの苦悩』、『カッコウの卵は誰のもの』など、私も数多くの作品を読ませていただきました。どの作品にも、人間への深いまなざしが感じられ、読むたびに物語の世界へ引き込まれました。
現在は『殺人の門』を読んでいる途中です。
東野さんが新たな作品を生み出すことはもうありません。しかし、これまで残された数多くの作品は、これからも多くの方々に読み継がれていくことでしょう。私自身も、まだ読んでいない作品があります。これからも東野作品を読み続け、その世界観に触れていきたいと思います。
長年にわたり、数え切れないほどの物語を届けていただいたことに、一読者として心から感謝申し上げます。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
令和8年8月
兵庫県西播磨県民局長 中野 恭典