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更新日:2021年6月7日
令和3年6月7日配付
健康福祉常任委員会付託
75歳以上の医療費窓口負担2倍化法案の撤回を求める意見書提出の件
1 受理番号 第44号
2 受理年月日 令和3年6月1日
3 紹介議員 いそみ 恵子 丸尾 牧
4 請願の要旨
新日本婦人の会は1962年の創立以来、子どもの幸せ、暮らしと平和、女性の地位向上をめざして活動し、「子どもの医療費無料化を国の制度で」をはじめ医療分野でも草の根から運動を広げている国連NGOの女性団体である。
今、コロナウイルス感染拡大の下、国民の命、暮らしを守るため、医療をはじめとした社会保障政策の拡充が求められている。
今国会で審議されている健康保険法一部「改正」法案は、高齢者の受診控えに拍車をかける75歳以上窓口負担2倍化が盛り込まれており、高齢者の命の危機に直結する。政府は、負担増の理由付けとして、現状の窓口負担割合を取り上げ、現役世代よりも高齢者の負担割合が低い「不公平」を是正すること、高齢者の医療負担によって、若者や現役世代の保険料負担が重くなるのを防ぐためとしている。しかし、高齢者は現役世代に比べて抱える疾患が多いため、窓口負担割合が低くても、負担額では現役世代を大きく上回っており、これ以上の負担増は、むしろ不公平をより一層拡大することになる。各地の民主医療機関連合会などが行った調査では、「病院から治療するように言われているが、お金がかかるから断っている」「体のあちこちが痛くても我慢して、どうしても我慢できなくなったら仕方なく病院へ行く」「窓口負担が倍になったら生活が大変、貯金を取り崩しているがもう限界」「残りの人生に楽しみがない」など、高齢者から切実な声がたくさん寄せられている。窓口負担の2倍化は高齢者の生きる権利を奪うもので大問題である。日本医師会からも「高齢者の更なる受診控えを生じさせかねない政策で、高齢者に追い打ちをかけるべきでない」との意見が出されている。
よって、県民の命と暮らしを守るうえで、下記事項を内容とする意見書を国へ提出するよう要望する。
記
1 75歳以上の医療費窓口負担2倍化法案を撤回すること。
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