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更新日:2021年12月8日
令和3年12月8日配付
文教常任委員会付託
全ての子供たちへの行き届いた教育を目指し、35人以下
学級の前進、教育の無償化、教育条件の改善を求める件
1 受理番号 第59号
2 受理年月日 令和3年12月1日
3 紹介議員 入 江 次 郎
4 請願の要旨
2021年度から5ヵ年計画で小学校の35人学級が実施されることとなったが、コロナ禍のもとで明らかになった県民の願いは、20人程度の授業ができるような学級編成を中学校・高校も含め直ちに進めることである。
国は「GIGAスクール構想」に基づく教育のICT化のために多額の予算をつけているが、コロナ禍のもと、一人ひとりの子供が大切にされる、行き届いた教育を実現するために急ぐべきは、教職員定数の抜本的改善である。これは、深刻な教職員の未配置(「教育に穴があく」)問題の解決のためにも、教職員の長時間過密労働の解消のためにも、不可欠で喫緊の課題である。「1年単位の変形労働時間制」の導入は、時間外労働を覆い隠して助長するものであり、「働き方改革」に逆行する。
子供たちは明日の兵庫を担う地域の宝である。少子化の進行や兵庫からの人口流出が危惧されている今、豊かな学校教育や子育てしやすいまちづくりのための方策は喫緊の課題である。
特に、学校における少人数学級は、子供たちの健やかな成長発達のために必要不可欠な教育条件である。兵庫県における少人数学級(35人学級)は小4までだが、全国的には様々な工夫と努力で大きく広がっている。中1の少人数学級に限れば、全国で実施していない都道府県は、兵庫県を含む3府県のみとなっている。
子供の家庭における経済格差が教育格差にならないような保護者負担の軽減も行政の大きな課題である。安心して子育てができるようになれば、兵庫の未来も明るいものになるであろう。私たちは、「こころ豊かで自立する人づくり」を目指す兵庫県だからこそ、全国に先駆けた教育予算増と教育条件の改善を一層進められるよう強く願っている。
よって、下記事項について要望する。
記
1 小学校5年生・6年生の35人学級を先行実施するとともに、中学校・高校の35人学級を早期に実現すること。当面、中学校1年生の35人学級を直ちに実現すること。また、教室の「密」を避けるためにも20人程度の授業ができる学級編制の展望を示すこと。
2 お金の心配なく学べるよう、学校教育に関わる保護者負担を軽減し、教育予算を増額すること。
3 高校の学費無償化を実施すること。
4 私学助成を増額し、父母負担を軽減すること。
5 必要とする全ての高校生・大学生に対する返済不要の県独自の「給付制奨学金」をつくること。
6 過大、過密を解消できるよう特別支援学校を更に増設すること。また、施設、設備を充実させること。小・中学校では、特別支援学級の定数を更に改善すること。
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