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更新日:2021年12月8日
令和3年12月8日配付
文教常任委員会付託
コロナ禍の中で3密を避けるためにも小学校5年生・6年生・中学校の35人学級実現を求める件
1 受理番号 第60号
2 受理年月日 令和3年12月1日
3 紹介議員 入 江 次 郎 丸 尾 牧
4 請願の要旨
国が2025年度までに小学校の35人学級を実現させると決定した。兵庫県では現在、小学校4年生までは35人学級だが、5年生になると40人学級になる。コロナ禍の中で3密を避けるためには少人数学級がどうしても必要である。平常時でも、小学校5年生で40人学級に戻るために起こる過密状態は、兵庫の小学校5年生とそこに関わる多くの教職員を苦しめている。保護者も教職員もそして何より子供たちも、安心で安全な学校、行き届いた教育を求めている。
中学校における少人数学級の実現は、各都道府県独自の取組で大きく広がっている。中学校1年生が少人数学級になっていない都道府県は、全国で兵庫県・大阪府・広島県の3つだけになっている。一昨年の兵庫教職員組合の調査では、兵庫県下で中1が35人より多い状態の学校数は116校で、現在、新学習システムで「少人数指導」の常勤加配は434人であった。このうち120人余りを「中1の35人学級の調査研究」に充てれば、現状の予算の中で中1の35人学級は実現でき、1校に配置される新学習システムの人数は名目が変わるだけで実数はほぼ例年どおりとなる。
今年度、兵庫県教育委員会は「新学習システムあり方検討委員会」(以下、検討会)で学級規模の在り方や教科担任制について検討し、「今後の検討の方向性について」が示された。検討会が7月に実施した「新学習システムの評価・検証に関する調査」の結果を見ると、学級規模については、児童・生徒、保護者、教員のどの区分においても大多数が30人以下を理想のクラス人数と回答しており、特に現在のクラス人数が20人以下の児童・生徒、保護者、教員の回答では、生徒の保護者を除くどの区分でも20人以下を理想としている。これは、今進められている35人学級を早期に達成し、さらに30人学級、20人学級を進める必要性を示している。
「希望する学校については、1つの学年を上限として、加配教員の35人学級編制への活用を認めることを検討する」とした第2回検討会の「今後の検討の方向性について」に基づき、中学校での35人学級が直ちに実現できるよう強く願っている。
子供たちの笑顔があふれ、授業中「わかった」「できた」「そうか」こんな声がひびく学校、そして何より、安心で安全な学校、それは子供をはじめ全ての父母・教職員みなの願いである。
よって、下記事項を要望する。
記
1 35人学級を急いで小学校5・6年生まで拡大すること。
2 中学校でも35人学級を実現すること。当面、中学校1年生の35人学級を今すぐ実現すること。
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