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平成12年9月11~12日に名古屋市を中心として発生した豪雨は、高度情報化時代における大都市部で発生した、近年希に見る異常気象災害です。
自治省消防庁の平成12年10月2日現在のまとめによりますと、本災害による全国の被害は、表-1のようになっています。特に愛知県での被害が目立ち、床上・床下浸水では、愛知県の被害が全国の92%を占めています。名古屋市西区の庄内川水系新川で長さ約100mの破堤が生じたのをはじめ、愛知県内の少なくとも10ヶ所で破堤、各地で越流や内水氾濫が発生し、名古屋市周辺から知多半島北部を中心に、多数の浸水被害が生じました。
表-1 平成12年9月豪雨による全国の被害概要
|
人的被害 |
|
住家被害(棟) |
|
|
死者 (人) |
全・半壊 一部破損 |
床上浸水 |
床下浸水 |
茨城県 |
0- |
00- |
00001 |
00024 |
栃木県 |
0- |
00- |
|
00040 |
群馬県 |
0- |
00- |
00003 |
00035 |
埼玉県 |
0- |
00- |
00033 |
00106 |
神奈川県 |
0- |
00- |
00008 |
00039 |
福井県 |
0- |
00- |
|
00001 |
山梨県 |
0- |
009 |
00101 |
00549 |
長野県 |
0- |
001 |
00056 |
00148 |
岐阜県 |
01 |
028 |
00108 |
00375 |
静岡県 |
01 |
00- |
00001 |
00033 |
愛知県 |
07 |
239 |
26531 |
38879 |
三重県 |
01 |
002 |
00283 |
02806 |
和歌山県 |
0- |
031 |
00045 |
00992 |
大阪府 |
0- |
00- |
|
00012 |
兵庫県 |
0- |
00- |
|
00016 |
徳島県 |
0- |
001 |
00003 |
00028 |
沖縄県 |
0- |
001 |
00007 |
00028 |
全国 |
10 |
312 |
27180 |
44111 |
自治省消防庁資料 2000年10月2日現在
写真-1~4に新川の被害状況を示します。
平成12年9月11~12日の名古屋地方気象台における降水状況は、図-1に示すように、日降水量が428mmであり、明治29年に観測が始まって以来の最大の降水量です。
図-2は武庫川流域と平成12年9月豪雨の総雨量等雨量線図を同スケールで並べたものです。最大総雨量は600mmにも達しており、総雨量400mmの範囲が武庫川流域より上回っており、かなりの広範囲な豪雨であったことがわかります。
参考文献:・国土交通省ホームページ
・東海豪雨災害パンフレット(愛知県建設部)
・東海豪雨の概要と教訓について
・(近畿地方整備局河川部・河川管理課長補佐 高倉俊吉)
・既往豪雨災害事例との比較から見た2000年東海豪雨の特徴
・(京都大学防災研究所 牛山素行他)
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