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西脇市内のスポーツ用品店「野球一筋」のオリジナル商品「播州グラブ」。プロ野球選手にも使われるなど注目を集めています。同店を営む株式会社T&Nホールディングスの西山孝彦社長に、開発の経緯や特長を聞きました。(インタビュー 本紙編集部)
10年ほど前、播州織の関係者から業界の不況を聞き、「何かPRにつながる協力を」と考えるように。5年前、店を立ち上げたのを機に、播州織の織機をイメージさせるラベル付きのグラブを企画しました。(全5色あり、軟式用3万8,500円〜、硬式用5万5,000円〜。写真奥は播州織風ラベル付き)
グラブの製造ノウハウがなかったので、協力者探しに苦労しました。奈良県の職人さんの協力を得て開発し、2018(平成30)年、販売にこぎつけました。裁断・縫製より後のひも通しや使いやすい形に整える「型付け」は当店で行っています。
形崩れしにくく、しわになりにくいのが特長です。また、依頼者のグラブを借りて型付けの参考にするなど、大手メーカーでは難しい細やかな対応で一人一人に合ったグラブを作っています。
最近は、地元出身者を中心にアマチュアはもちろん、プロにも愛用されるようになりました。今は県外産の牛革を使っていますが、将来的には西脇の黒田庄和牛を採用してご当地感を高め、まちの活性化に貢献できればと考えています。
グラブを使用する独立リーグ火の国サラマンダーズの橋詰循さん(洲本市出身)
「播州グラブ」は発売直後から愛用しています。自分好みのグラブに調整してもらえ、おかげさまでいい結果が出せています。
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