ここから本文です。
9月1日と2日、神戸国際展示場で社会課題へのドローン活用拡大を目指し、「第1回ドローンサミット」が開かれました。社会実装に向けて先進的な取り組みを進めてきた兵庫県が最初の開催地に選ばれました。展示ブースには68の企業や団体が出展し、最先端技術を導入したドローンなどの次世代モビリティを紹介。有識者による講演や自治体の事例発表などもあり、「空飛ぶクルマ」やドローンを活用した未来社会への期待が高まるサミットとなりました。
無人VTOL(垂直離着陸)機K-RACERは、200kgの荷物を積んで高度3,000mを安定的に飛行することを目指し、技術実証中です。山岳地帯の山小屋や災害時に孤立した地域への物資輸送などを想定しており、新しい輸送手段として実用化を目指します。
(川崎重工業(株) 社長直轄プロジェクト本部近未来モビリティ総括部 櫻井崇晴さん)
固定翼無人航空機XU-Sは、8kgと軽量で、4時間ものフライトが可能です。広範囲での環境観測や通信環境が整っていない地域では、上空で電波を中継する役割も担います。
(新明和工業(株) 航空機事業部技術部システム課 小松聡さん)
空中ドローンと水中ドローンがセットになった世界初の水空合体ドローンは、海上まで飛ばし、着水したら水中ドローンを潜らせます。養殖場の点検や海底調査などに利用できます。
(KDDIスマートドローン(株) サービス企画部部長 松木友明さん)
ドローン事業への参入を目指す企業をサポートし、新製品を世に出すお手伝いをしています。日本化薬(株)のドローン用パラシュート装置もその一つで、非常時にパラシュートとエアバッグを開き、市街地での安全・安心な飛行を支えます。
((株)Go Fly 代表取締役 黒田潤一さん)
ドローンスクールでパイロットを養成しています。最近では、肥料を効率よく散布するための農業用ドローンなどでニーズがあります。高等専修学校でも資格取得のための授業を行い、若い世代の育成にも力を入れています。
((株)てんと線 代表取締役 折戸宏次さん)
齋藤知事
これはどこから撮っている映像ですか。
丹羽さん
南あわじ市上空からです。画面に映るドローンからの映像を見ながら、機体をコントローラーで動かします。
齋藤知事
初めて操作しますが大丈夫ですか。
丹羽さん
飛行範囲が制限され、何かあればプロのパイロットに操縦が切り替わるので安心です。
齋藤知事
これでも十分現地の様子が伝わりますね。
丹羽さん
旅行ができないお年寄りや障害のある方にも気軽に観光を楽しんでいただけます。
(株)阪急交通社法人団体営業本部西日本営業部の丹羽堅太郎さんから説明を受け、遠隔操作に挑戦。
兵庫県は「ドローン先進県」としてさまざまなな取り組みを推進中兵庫県では、次世代産業の創出や県民の安全安心な暮らしの実現を目指して、ドローン活用分野の拡大に積極的に取り組んでいます。インフラの点検やスズメバチの駆除など先進的で多様な実証実験を行っていることが、今回のサミットでも評価されました。ドローンの技術は急速に進歩しています。今後も産学官が連携し、ドローンをはじめとした次世代モビリティの利活用を後押ししていきます。 |
お問い合わせ