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11月12日(土曜日)、13日(日曜日)、明石市で「第41回全国豊かな海づくり大会兵庫大会」が開催されます。豊かな海の再生に取り組む明石浦漁業協同組合を訪ね、兵庫の海づくりの未来を探りました。
楕円(だえん)形の網の両端に付いた網を引いて魚を網目に絡ませ傷めずに漁獲する伝統漁法「ごち網漁」。明石では主にタイを取る時に用いられます。
齋藤知事 豊かな海の再生に向けて、明石浦漁協で取り組まれている「海底耕うん」とはどのようなものですか。
戎本さん 重さ120kgの「耕うん桁(けた)」を漁船につないで海底を耕すことで、海水に栄養塩が増え、魚が生息しやすい環境をつくります。
齋藤知事 取り組みを紹介する動画も制作し、農林水産大臣賞を受賞されました。続編の動画には槌井智久さんも出演されたそうですね。
槌井(智)さん ため池の水を抜いて川に流す「かい掘り編」の動画に参加しました。漁師になってまだ4年目で知らないことが多かったので、勉強になりました。
齋藤知事 かい掘りにはどのような効果があるのですか。
戎本さん 栄養豊富な池の水が海に入り、海底耕うん同様、海の生き物の生息を支えます。高齢化により中断していましたが、若手漁師にも手伝ってもらい、農家と協力して再開しました。
齋藤知事 槌井章泰さんは若くして船長をされていますが、漁師歴何年ですか。
槌井(章)さん 今年で18年目になります。二人でごち網漁をしています。
齋藤知事 頼もしいですね。明石の海を一緒に活性化していきましょう。
朝水揚げされた魚は、いけすプールのある漁協の共販所で「活魚」のまま昼前に競りにかけられ午後から店に並ぶことから、「昼網」と呼ばれています。
第41回全国豊かな海づくり大会
兵庫県では1982(昭和57)年に旧城崎郡香住町で行われた第2回以来、全国初となる2回目の開催。
漁業の現場を見て、明石の海の魅力や課題を知ることができました。「全国豊かな海づくり大会」では兵庫の取り組みを全国に向けてしっかりPRしたいと思います。また、兵庫県では、海藻を活用して海で二酸化炭素を減らす「ブルーカーボン」に注目しています。瀬戸内海を中心に行われているノリの養殖などを〝脱炭素″につながる産業として支援していきます。
みんなで豊かな海を守ろう
明石市内にある兵庫県水産会館では兵庫県漁業協同組合連合会SEAT-CLUBが週に2〜3回、魚のさばき方教室や料理教室を開催しています。参加した教室ではハモのさばき方を教わりました。
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