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淡路市の北端、明石海峡を見渡す標高約40mの地に石造りの灯台が立っています。その名は江埼灯台。明治維新を前に、兵庫開港に備えて瀬戸内海に計画された5灯台の一つで、英国人技師の設計・指導により建設されました。今も現役で、1871(明治4)年の初点灯以来、海峡の安全を見守り続けています。現存する西洋式灯台では全国で3番目に古く、海路の近代化に取り組んだ明治政府の海上交通政策を知る上で貴重な建造物として今年2月、国の重要文化財に指定されました。震災など数々の苦難を乗り越えた白亜の灯台は、これからも海峡を行き交う船を光で導きます。(神戸海上保安部交通課長 丸橋隆也さん)
円筒形の灯台と平屋根の付属舎から成るユニークなフォルム。高さ8.3メートルの塔頂部にはレトロな風向計も。
灯台ごとに光り方が異なり、江埼灯台では赤と白の光がレンズを通して5秒ずつ交互に放たれます。
※通常、灯台敷地内は立ち入り禁止です
10cmほどずれた外壁に震災の爪痕が残ります。
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