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9月下旬に世界約100カ国で漂着ごみの回収と調査を行う「国際ビーチクリーンアップ」。この活動に賛同し、1991(平成3)年から須磨海岸のごみのデータ化に取り組んでいる「クリーンアップ関西事務局」(神戸市)の共同代表、原賢治さんに海洋ごみの現状などについて聞きました。(取材・文 本紙編集部)
アメリカの環境保護団体が始めた取り組みで、私たちは9月下旬の世界一斉デーの他、4月にも活動しています。回収したごみを規定の50種類に分け、そのデータを基に業界団体へごみを出さないための改善策などを提言しています。
長い間たばこのフィルターでしたが、ここ10年はプラスチック破片に変わりました。わずか数ミリの破片でも、魚が餌と間違って食べてしまうと生態系に悪影響を及ぼします。
今年の秋の活動は10月2日に実施。ホームページ等で募集した53人が参加しました。
「自分のごみは自分できちんと処分する」という意識を持つことです。何気なく捨てた小さなごみは風に飛ばされ側溝へ転がり、やがて海へ流れます。一人一人の「これくらいなら…」という軽い気持ちが海洋汚染を招くのです。
クリーンアップ関西事務局
1991年発足。春と秋の須磨海岸での調査に加え、不定期で但馬海岸や県外でも実施。30年間の活動が評価され、2021年度の「地域再生大賞」の優秀賞を受賞。
活動報告や調査スタッフの募集など、詳しくはクリーンアップ関西事務局(外部サイトへリンク)のホームページへ
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