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2022(令和4)年も残りわずか。齋藤知事に今年1年の取り組みや今後の展望について、清水奈緒美広報専門員がインタビューしました。
清水 今年を振り返ってどのような1年でしたか。
齋藤 1月の第6波に始まり、1年を通して新型コロナウイルス感染症への対応を医療従事者や市町等と連携して行ってきました。今後も、感染抑制と社会経済活動の両立を基本にしっかりと対応してまいりますので、引き続き県民の皆さんのご理解とご協力をお願いします。
そして、新型コロナの対応に当たる中にあっても、「新しい成長の種をまく」「地域の価値を高める」「安全安心の網を広げる」という3つの柱を掲げてさまざまな取り組みを進めました。海上交通やeスポーツの実証実験など、これまでにない挑戦も行っています。
清水 この1年で印象的な出来事を挙げるとすれば何でしょうか。
齋藤 「ひょうごフィールドパビリオン」の取り組みのスタートです。2025年の大阪・関西万博に向けて、地場産業や農林水産業など地域活動の現場をパビリオンに見立て、その魅力を磨いて多くの方々をいざないたいと考えています。
6月には、全国に誇る酒米「山田錦」の田植えを私も体験しました。また県内各地に赴き、地域に根付いたさまざまな活動を実際に見て、体感してきました。
清水 それぞれの地域でたくさんの方に会われていたように思います。対話と現場主義を実践されていますね。
齋藤 県内各地で頑張っておられる多くの県民の皆さんとお話をさせていただきました。その中で、たくさんの政策のヒントや課題の解決策に気付くことができました。地域の活動を持続・発展させていくには、個々の取り組みをつなぎ、相乗効果を生み出していくための仕組み、プラットフォームづくりが大切だと思っています。
ひょうごフィールドパビリオン候補地の現場視察 山田錦、但馬牛の繁殖農家、地場産業の播州織
清水 SDGsにも積極的に取り組まれていますね。
齋藤 短期の取り組みだけではなく、5年後、10年後を見据えた中長期の取り組みも大切であり、その一つがSDGsです。官民連携で社会課題の解決などを目指す「ひょうごSDGs Hub」も立ち上げました。少しずつSDGsの取り組みが広がっていると感じています。
官民連携で開催した、ジョギングしながらごみ拾いをするプロギングイベント
知事の声で朝の大切さを呼びかける「HYOGOアサ@プロジェクト」の応援自販機
ひょうごSDGsシンポジウム
プレ兵庫デスティネーションのオープニングセレモニー
清水 兵庫の未来に向けて、今後の展望をお聞かせください。
齋藤 来年はいよいよ兵庫デスティネーションキャンペーンが開催されます。大阪・関西万博に向けて、兵庫の魅力を国内外に発信していく好機といえます。先日、瀬戸内国際芸術祭(香川県直島等)を視察しましたが、30年にわたる地域の魅力づくりが実を結び、世界各国からの観光客で大変にぎわっていました。ひょうごフィールドパビリオンも、万博後を視野に入れ、兵庫ならではのコンテンツとして磨き上げていきます。
兵庫県は、この“せとうちエリア”と、わが国有数の都市機能を有する“大阪湾ベイエリア”との結節点にあります。
それぞれの地域との連携を深め、新たな交流、活力を創出していきたいと思います。これからも、国内外から人・モノ・投資を引き付ける「躍動する兵庫」の実現を目指します。
清水 本日はありがとうございました。
大阪・関西万博を機に、県内の各地域の主体的な活動の現場をパビリオンに見立て、多くの人に訪れてもらい、その現場を見て、学び、体験してもらう取り組み。
兵庫ならではのSDGsを体現する地域活動を全国に発信。
詳しくはひょうごフィールドパビリオンの展開をご覧ください
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