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学芸課長の香川さん |
県立歴史博物館が1年半に及ぶ改修工事を経て、開館40年を迎えた今年4月にリニューアルオープンしました。ユニバーサルデザインも取り入れた新たな展示内容や40周年記念特別展の見どころなどを学芸課長の香川雅信さんに聞きました。(取材・文 本紙編集部)
兵庫県の古代から近現代までの歴史を紹介する「ひょうご五国のあゆみ」を常設したことです。以前は、中世は源平合戦、近世は物流(北前船など)とトピックで紹介していました。一つのテーマに絞った展示は分かりやすい半面、時代の流れを把握しづらいという意見があり、兵庫県の歴史を概観できる内容に刷新しました。
兵庫の歴史を古代、中世、近世、近現代に分けて紹介。
直接手で触れられる「ハンズオン展示」として、仏像とこま犬のレプリカ、点字付きの篠山城の絵図を作成しました。また、スムーズに移動しやすいよう動線を十分に確保し、館内の案内サインにピクトグラムを採用しました。
アプリをインストールすれば展示品の音声解説を聞けます。新設のAR着付け体験コーナーでは十二単(ひとえ)や甲冑(かっちゅう)を仮想着用した写真を撮影できます。
画面に現れた衣装に合わせてパチリ。
これまでの数々の展覧会をポスターや展示品、学芸員のコメントなどで振り返ります。当館は1987(昭和62)年に公立博物館で初めて「妖怪」をテーマに展覧会を開催しました。今回も妖怪コーナーを設け、あっと驚く仕掛けを用意しています。子どもから大人まで大いに楽しんでいただける内容です。
妖怪コーナーには「播州皿屋敷」で有名な
お菊の人形も。
過去の展覧会のポスターがずらりと並びます。
【日時・期間】6月18日(日曜日)まで ※月曜休館
【料金】一般1,000円、大学生700円、70歳以上500円、高校生以下無料
会期中、オリジナルペーパークラフトをプレゼント(数量限定)。
【問い合わせ】県立歴史博物館 【場所】姫路市本町68
【電話】079-288-9011 【ファクス】079-288-9013
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