更新日:2023年6月29日

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不登校やひきこもり等の若者たち一人一人に寄り添いサポート

全国初の公立フリースクールとして1994(平成6)年、神戸市西区に開校した県立神出学園。不登校やひきこもり等の若者を支援し続けてきた同学園について、校長の榎本好子さんに聞きました。(取材・文 本紙編集部)

園内ではポニーやヒツジなどを飼育。癒やしとともに、動物をいたわることを通して自己有用感を高める効果も。

野外制作のプログラムで、力を合わせてベンチを手作り。

Q.どんな所ですか。

中学校を卒業した15歳から23歳までの不登校やひきこもり等の人を対象とする2年制のフリースクールで、現在は30人が在籍しています。

Q.特徴は何ですか

宿泊型であることです。学園生たちは月曜の朝に登園してから木曜のお昼に自宅に帰るまで、日中は「自分探し」と「自分づくり」を支援するプログラムに参加し、夜は寮で仲間と過ごします。プログラムは農作業や動物飼育など豊かな自然の中での活動が中心で、提携している通信制高校の単位として認められるものもあります。また、保護者への支援も大事にしており、「親同士のつながりができて良かった」との声が多く寄せられています。

Q.学園生と接する際に心がけていることは。

学校でつまずいた子たちの居場所なので、学校を想起させる“教師と生徒の関係”にならないよう意識することです。私たちは先生ではなくスタッフであり、学園生からはさん付けで呼ばれます。学園生が自分の力で自らの道を切り開いていけるように一緒に考え、横で見守り、支援しています。

Q.学園に興味を持ったら。

まずは「1日交流体験」に来てください。プログラムへの参加などを通じて学園を知ってもらうために、月2回程度開催しています。県の不登校・ひきこもり等の支援事業としての側面もあるので、入園対象よりも幅広い、中学1年生から40歳くらいまでの人に参加いただけます。

今回お話を聞いた県立神出学園校長の榎本さん。

修了生の声

入学した頃は何もできなかったけれど、学園で過ごすことで、将来の希望が持て、資格取得にも熱心になれました。僕は変われました!!(48期修了生)

学生生活を紹介した動画はこちら(外部サイトへリンク)

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問い合わせ

【問い合わせ先】県立神出学園
【電話】078-965-1122
【ファクス】078-965-1123

県立神出学園ホームページ(外部サイトへリンク)

県の支援はほかにも

ほっとらいん相談

ひきこもりや不登校等の課題を抱える青少年のための総合相談窓口です。専門のスタッフが匿名での電話相談に無料で対応し、必要に応じて適切な専門機関等を紹介します。

【電話】078-977-7555
開設日時:月曜日、水曜日、土曜日(祝休日、年末年始を除く)10時~12時、13時~16時

県立但馬やまびこの郷(朝来市)

4泊5日の活動プログラムを基本に、不登校または不登校傾向の小中学生とその保護者を支援する宿泊体験型の施設です。

【電話】079-676-4724
【ファクス】079-676-4721

県立山の学校(宍粟市)

不登校等の課題を抱える15歳~23歳の男子を対象にした1年間の全寮制施設。中学生(男女)向けの事業なども。

【電話】0790-62-8088
【ファクス】0790-62-9733

お問い合わせ

部署名:総務部秘書広報室広報広聴課

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