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コロナ禍の中、職場や学校でもテレワークやオンライン授業が急速に普及し、インターネットは、私たちの生活に不可欠なものとなっています。
子ども同士のコミュニケーションにおいても、これまで以上にネットが活用されて便利になる一方で、誤解や感情の行き違いによるいじめや仲間はずれなどのトラブルも起こっており、また、ネットの使いすぎが健康に与える影響についても懸念されています。
お子さまがネットと上手に付き合っていくために、保護者の皆様に気をつけていただきたいポイントを紹介します。
公益財団法人兵庫県青少年本部が令和3年度に実施したアンケート調査では、
などが明らかになりました。
詳しくは⇒「ケータイ・スマホアンケート(兵庫県青少年本部)」
兵庫県青少年本部のアンケート調査結果では、約2割の子どもが、「ネット上でけんかやトラブルになったことがある」と回答しています。
また、保護者の回答と大きな差があり、保護者が把握している以上に、子どもたちがネット上でのトラブルに遭っていることがわかります。
A君は、オンラインゲームで知り合ったB君とボイスチャットで連絡をとりながら、ゲームを楽しんでいます。ゲームに熱中するあまり、B君に「下手くそ!消えろ!」と言ってしまいました。すぐにあやまりましたが、B君から「○○まで出てこい。学校も知ってるぞ」と呼び出され、怖くて、どうしたらいいか分かりません。
Cさんは、友達が招待してくれたSNSのグループトークに入りました。そこでは、Dさんの悪口でみんなが盛り上がっています。Cさんは悪口は良くないと思ったけど、書かなかったら自分も悪口を書かれるかもしれないと怖くなって、悪口を書いてしまいました。後日、グループトークで書かれていた悪口を見たDさんはショックで学校に来なくなってしまいました。
2019年5月にWHO(世界保健機関)が、「ネット・ゲーム障害」を新たな依存症として認定しました。
ネット・ゲーム障害とは、ネットやゲームをやりすぎて日常生活に支障が出てしまい、それが長く続いている状態(およそ12か月)です。
ネット・ゲーム障害になると
(1)生活が乱れ、朝起きられない (2)昼夜逆転の生活になる
(3)十分な食事をとらない (4)暴力的になる
(5)ゲームで優位に立つために高額課金をしてしまう
など、日常生活に様々な影響が生じます。
詳しくは ⇒「ネット・ゲーム依存」とは(国立病院機構久里浜医療センター)
https://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/132/File/05_manual_pp4-7.pdf
本を読んだり、文章を書いたりする場合でも、近い距離でモノを見る状態が続くと近視になる確率は高まります。特にスマートフォンや携帯ゲーム機のような小さい画面を見る場合は、近い距離で画面を見続けることになりやすいので、目の負担も大きくなると考えられます。
近視の予防には、目の負担をできるだけ少なくすることが大切です。
そのためには、
ことが重要です。
また、「1日に最低2時間は太陽にあたって活動すること」で、近視を抑制する効果があるようです。規則正しい生活をし、外で過ごす時間を増やすことを心がけましょう。
睡眠の乱れの要因の一つとして、液晶画面から発せられるブルーライトが体内時計を遅らせたり、睡眠ホルモンの分泌を抑制したりすることが指摘されています。また、睡眠の乱れによって脳の発達、体の成長、心の発達といった様々な側面に悪影響を及ぼすという調査結果もあります。
スマートフォンや携帯ゲーム機は布団やベッドの中でも使用できるため、より一層睡眠の乱れを助長する恐れがあります。就寝前の使用方法について家庭で話し合ってみてください。
就寝の何時間前からデジタル機器の使用を控えることが効果的かについては諸説ありますが、1~2時間前には控えた方が良いという意見が多いため、この時間を基準にすると良いでしょう
インターネットやゲームはとても魅力的なので、子どもが自分で利用時間を制限することは困難です。
子どもがインターネットやゲームを安全に利用できるようにするためには、家庭でルールを決めたり、フィルタリングをはじめとしたペアレンタルコントロールを積極的に活用するなど、保護者が責任をもって管理し、家族で取り組むことが重要です。
ネット利用のルールについて子どもと話し合ったり、子どもがトラブルに遭ったときに、ためらいなく保護者に相談できるよう、日頃から、子どもと何でも話し合える関係を築いておくことが大切です。
そのためには、一緒にキャンプに行ったり、釣りをしたり、美味しい物を食べたり、時には一緒にゲームをするなど、家族で楽しみを共有することが重要です。
きちんと守ることができる、有効なルールをつくるためには、いくつかのポイントがあります。
次の3つのポイントを意識しながら、家族みんなで話し合ってみましょう。
親が決めたルールを一方的に押しつけると効果はありません。子どもと話し合い、お互いが納得したルールをつくることが必要です。子どもは、自分も一緒に考えたルールであれば守ろうという気になります。
また、子どもが守る気になる実現可能なルールの方が効果的です
環境の変化や子どもの成長により、それまでのルールが現状に合わなくなることがあります。ルールは柔軟に変更してもよいので、その時々で、子どもと話し合い、新しいルールへと見直していきましょう。
ルールを決めても、子どもが自分の意志で守ることや、保護者が常に子どものネット利用を管理することは簡単ではありません。そのような時は、携帯電話事業者が提供するフィルタリングサービスなど、ペアレンタルコントロール機能を利用すると便利です。
詳しくは⇒「話し合ってみよう!ネットとゲームのルールづくり」
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