ホーム > 暮らし・教育 > こども・若者・家庭 > スマートフォン・インターネット対策 > 【保護者の皆様へ】ネットトラブルからお子様を守るために

更新日:2022年6月28日

ここから本文です。

【保護者の皆様へ】ネットトラブルからお子様を守るために

コロナ禍の中、職場や学校でもテレワークやオンライン授業が急速に普及し、インターネットは、私たちの生活に不可欠なものとなっています。

子ども同士のコミュニケーションにおいても、これまで以上にネットが活用されて便利になる一方で、誤解や感情の行き違いによるいじめや仲間はずれなどのトラブルも起こっており、また、ネットの使いすぎが健康に与える影響についても懸念されています。

お子さまがネットと上手に付き合っていくために、保護者の皆様に気をつけていただきたいポイントを紹介します。

目次

青少年のネット利用の状況

インターネット利用の注意点

ネットと上手に付き合うには

困ったときの相談窓口

青少年のネット利用の状況

公益財団法人兵庫県青少年本部が令和3年度に実施したアンケート調査では、

  • 依存傾向にある子どもの割合が、特に小学生で増加していること
  • 携帯電話を持っている子どもの割合が、小学校低学年でも4割以上であること
  • いずれの校種でも長時間ネットを使う子どもの割合が増加していること

などが明らかになりました。

 

図1インターネット依存傾向にある子どもの割合 図2就寝時間とネット依存傾向

 

図3朝食の習慣とネット依存傾向

 

詳しくは⇒「ケータイ・スマホアンケート(兵庫県青少年本部)」

インターネット利用の注意点

1 ネット上でのけんかやトラブル

兵庫県青少年本部のアンケート調査結果では、約2割の子どもが、「ネット上でけんかやトラブルになったことがある」と回答しています。

また、保護者の回答と大きな差があり、保護者が把握している以上に、子どもたちがネット上でのトラブルに遭っていることがわかります。

 

図4勉強への自信とネット依存傾向

 

《ネットトラブルの事例》
事例1 ゲームに熱中して暴言を…

A君は、オンラインゲームで知り合ったB君とボイスチャットで連絡をとりながら、ゲームを楽しんでいます。ゲームに熱中するあまり、B君に「下手くそ!消えろ!」と言ってしまいました。すぐにあやまりましたが、B君から「○○まで出てこい。学校も知ってるぞ」と呼び出され、怖くて、どうしたらいいか分かりません。

事例2 SNSの投稿がいじめのきっかけに…

Cさんは、友達が招待してくれたSNSのグループトークに入りました。そこでは、Dさんの悪口でみんなが盛り上がっています。Cさんは悪口は良くないと思ったけど、書かなかったら自分も悪口を書かれるかもしれないと怖くなって、悪口を書いてしまいました。後日、グループトークで書かれていた悪口を見たDさんはショックで学校に来なくなってしまいました。

 

2 ネットの使いすぎによる健康への影響

○ネット・ゲーム障害

2019年5月にWHO(世界保健機関)が、「ネット・ゲーム障害」を新たな依存症として認定しました。

ネット・ゲーム障害とは、ネットやゲームをやりすぎて日常生活に支障が出てしまい、それが長く続いている状態(およそ12か月)です。

ネット・ゲーム障害になると

(1)生活が乱れ、朝起きられない (2)昼夜逆転の生活になる

(3)十分な食事をとらない (4)暴力的になる

(5)ゲームで優位に立つために高額課金をしてしまう

など、日常生活に様々な影響が生じます。

詳しくは ⇒「ネット・ゲーム依存」とは(国立病院機構久里浜医療センター)

https://www.niye.go.jp/kanri/upload/editor/132/File/05_manual_pp4-7.pdf

○視力への影響

本を読んだり、文章を書いたりする場合でも、近い距離でモノを見る状態が続くと近視になる確率は高まります。特にスマートフォンや携帯ゲーム機のような小さい画面を見る場合は、近い距離で画面を見続けることになりやすいので、目の負担も大きくなると考えられます。

近視の予防には、目の負担をできるだけ少なくすることが大切です。

そのためには、

  • (1)適度な明るさの中で使う
  • (2)目と画面との距離を少なくとも30cm以上離す
  • (3)適度に休憩を挟み、目を休ませる

ことが重要です。

また、「1日に最低2時間は太陽にあたって活動すること」で、近視を抑制する効果があるようです。規則正しい生活をし、外で過ごす時間を増やすことを心がけましょう。

○睡眠への影響

睡眠の乱れの要因の一つとして、液晶画面から発せられるブルーライトが体内時計を遅らせたり、睡眠ホルモンの分泌を抑制したりすることが指摘されています。また、睡眠の乱れによって脳の発達、体の成長、心の発達といった様々な側面に悪影響を及ぼすという調査結果もあります。

スマートフォンや携帯ゲーム機は布団やベッドの中でも使用できるため、より一層睡眠の乱れを助長する恐れがあります。就寝前の使用方法について家庭で話し合ってみてください。

就寝の何時間前からデジタル機器の使用を控えることが効果的かについては諸説ありますが、1~2時間前には控えた方が良いという意見が多いため、この時間を基準にすると良いでしょう

ネットと上手に付き合うには

インターネットやゲームはとても魅力的なので、子どもが自分で利用時間を制限することは困難です。

子どもがインターネットやゲームを安全に利用できるようにするためには、家庭でルールを決めたり、フィルタリングをはじめとしたペアレンタルコントロールを積極的に活用するなど、保護者が責任をもって管理し、家族で取り組むことが重要です。

1 子どもと話し合える環境づくり

ネット利用のルールについて子どもと話し合ったり、子どもがトラブルに遭ったときに、ためらいなく保護者に相談できるよう、日頃から、子どもと何でも話し合える関係を築いておくことが大切です。

そのためには、一緒にキャンプに行ったり、釣りをしたり、美味しい物を食べたり、時には一緒にゲームをするなど、家族で楽しみを共有することが重要です。

2 家庭でのネット利用のルールづくりのポイント

きちんと守ることができる、有効なルールをつくるためには、いくつかのポイントがあります。

次の3つのポイントを意識しながら、家族みんなで話し合ってみましょう。

 

ポイント(1) 家族で話し合ってルールを決めましょう

親が決めたルールを一方的に押しつけると効果はありません。子どもと話し合い、お互いが納得したルールをつくることが必要です。子どもは、自分も一緒に考えたルールであれば守ろうという気になります。

また、子どもが守る気になる実現可能なルールの方が効果的です

ポイント(2) ルールは定期的に見直しましょう

環境の変化や子どもの成長により、それまでのルールが現状に合わなくなることがあります。ルールは柔軟に変更してもよいので、その時々で、子どもと話し合い、新しいルールへと見直していきましょう。

ポイント(3) ペアレンタルコントロールを活用しましょう

ルールを決めても、子どもが自分の意志で守ることや、保護者が常に子どものネット利用を管理することは簡単ではありません。そのような時は、携帯電話事業者が提供するフィルタリングサービスなど、ペアレンタルコントロール機能を利用すると便利です。

 

詳しくは⇒「話し合ってみよう!ネットとゲームのルールづくり」

困ったときの相談窓口

県警ヤングトーク(少年相談室)

被害にあった少年やその保護者等を支援するため、専門的な立場から各種少年相談に応じています

0120-786-109(平日 9時00分~17時00分)

※夜間、土曜日・日曜日・祝日、年末年始は留守番電話となります

https://www.police.pref.hyogo.lg.jp/sodan/young/index.htm

ひょうごっ子悩み相談センター

いじめ、不登校、友人関係や進路、体罰だけでなく、子どものSOS全般について児童生徒や保護者からの相談に応じています

0120-0-78310(24時間)

http://www.hyogo-c.ed.jp/kenshusho/cn44/pg288.html

兵庫県立消費生活総合センター 相談ダイヤル

消費生活に係るさまざまな相談を受け付けています

078-303-0999(平日9時00分~16時30分)

https://www.seiken.server-shared.com/

法務省インターネット人権相談受付窓口

人権相談をインターネットで受け付けています。

https://www.jinken.go.jp/

違法・有害情報相談センター

インターネット上での違法・有害情報に関する相談窓口です

https://ihaho.jp/

お問い合わせ

部署名:県民生活部 男女青少年課 青少年指導班

電話:078-362-3142

FAX:078-362-3891

Eメール:danjoseishounen@pref.hyogo.lg.jp