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県では、これまで、県立美術館から神戸市立王子動物園までを結ぶ「ミュージアムロード」の活性化策として、灘区総合芸術祭や地域における芸術文化活動への支援、オブジェの設置やオブジェ制作者によるアート・ワークショップの開催など、ミュージアムロードの新たな魅力づくりに取り組んできました。
今後もミュージアムロードにおいて、県立美術館や地域団体等と連携して各種事業を実施し、新たな文化創造と集客拠点としての魅力を発信していきます。
ミュージアムロードとともにHAT神戸に新たな賑わいを創出するため、兵庫県と神戸市では互いに連携し、令和3年6月29日、HAT神戸なぎさ公園に新たな2体のオブジェを仲間に迎えました。
●Ether (family) (エーテル ファミリー)
Ether (family), 2021, mixed media, 400.0×241.0×240.0 cm, collection of Hyogo Prefecture
作品名:「Ether (family)」(エーテル ファミリー)(高さ約4m、3.3m、2.6m、1.7mの4点組)
制作者:名和 晃平氏(大阪府出身、京都芸術大学教授・現代美術家)
・2009年:自身のスタジオ「Sandwich」創設
・2003年:京都市立芸術大学大学院美術研究科博士課程彫刻専攻修了。博士第1号を取得
・2015年~ベルギーの振付家/ダミアン・ジャレとの協働によるパフォーマンス作品「VESSEL」を国内外で公演
・2018年:フランス・ルーヴル美術館ピラミッド内にて彫刻作品「Throne」を特別展示
設置場所:なぎさ公園内(神戸市中央区脇浜海岸通1-4-1)
作者からのメッセージ:
Ether(family)は、滴(しずく)が地面に落ちて広がる様子を段階的に3Dモデル化し、上下反転させて積み重ねた彫刻作品です。
水やエネルギーの循環と生命の永続性を象徴しています。
重力に抗い空に伸びる4つの彫刻は、復興した街を見守る家族のように、互いに寄り添って立っています。
●Animal 2021-01-B(KOBE Bear)
作品名:「Animal 2021-01-B(KOBE Bear)」(高さ約3.14m)
制作者:三沢 厚彦氏(京都府出身、武蔵野美術⼤学特任教授・現代美術家
・1989年:東京藝術大学大学院美術研究科修士課程彫刻専攻修了
・2001年: 第20回平櫛田中賞受賞
・2019年: 第41回中原悌二郎賞受賞
・全国30か所近くで個展を開催。直近では、2017年の渋谷区立松濤美術館、
2018年の横須賀美術館、富山県美術館、2020年のあべのハルカス美術館(大阪)などで開催した。
設置場所:なぎさ公園内(神戸市中央区脇浜海岸通1-4-1)
作者からのメッセージ:
瞳には六甲山の緑と空の青が映り込んでるようです。
背後の海には夕日が反射してキラキラしてます…そんな時間帯もあるでしょう。
日々移り変わる時間と環境と共に「Animal 2021-01-B(KOBE Bear)」はここにいます。
ミュージアムロードマップ(2021.6.29暫定版)(PDF:1,639KB)
平成27年6月には、兵庫県立美術館南側の大階段下に作品「Sun Sister」(サン・シスター)を設置しました。この作品は、現代美術家のヤノベ ケンジさんによる、未来の希望の象徴である「輝く太陽」を持った高さ約6mの少女像です。
作品名:「Sun Sister](サン・シスター)(高さ約6m)
制作者:ヤノベケンジ氏(大阪府在住、京都造形芸術大学教授・現代美術家)
・2009年 「水都大阪2009」にて、火や水を噴く龍が乗るアート船「ラッキードラゴン」、巨大ロボット「ジャイ
アント・トラやん」等を発表し、大阪文化賞受賞。
・2012年 震災復興を掲げるモニュメント「サン・チャイルド」を大阪・南茨木駅前に設置。
設置場所:兵庫県立美術館南側敷地 大階段下(神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1)
また、平成27年6月28日に「Sun Sister」の設置を機に、制作者のヤノベケンジ氏を招いて、地元の子どもたちの参加のもと、お披露目式を開催しました。
平成26年3月、神戸市灘区摩耶海岸通りの歩道条にミュージアムロードのシンボルオブジェの1体目となる作品「PEASE CRACKER](ピース・クラッカー)を設置しました。この作品は、現代美術家の椿 昇(つばき のぼる)さんによる、高さ4m、長さ8mのサヤエンドウのような形をしたオブジェです。このオブジェの大きなサヤの下には、豆の形をしたベンチがあり、子どもたちの休息スポットにもなっています。(詳細はコチラのページをご覧ください。)
ミュージアムロード、HAT神戸から摩耶山まで、「海」「山」「アート」を楽しめるスポットを紹介するガイドマップを発行しました。
【NEW!】詳しくはこちらのページをご覧ください
これらのシンボルオブジェをきっかけとして、ミュージアムロードの魅力が高まり、周辺地域がにぎわいのある元気なまちとなりますよう、今後も、県立美術館や地域団体等と連携して各種事業を実施し、新たな文化創造と集客拠点としての魅力を発信していきます。
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